仮想通貨への投資にはどんなリスクがあるの?

ニュースや新聞で仮想通貨が取り上げられる中で、仮想通貨に投資をしてみようと検討している人も多いのではないでしょうか。仮想通貨で大きな利益を上げた人の話を聞くととにかく早く買ってみたい気にもなってしまいますが、株式投資やFXと同じように仮想通貨への投資にもリスクが伴います。投資を考えているなら最低限リスクについて理解しておきましょう。

サイバー攻撃や取引所の破綻で資産が消失してしまうことも

ビットコインなどの仮想通貨を持っていない人が仮想通貨を手に入れる方法は、ビットコインを現実の通貨で購入するか、料金や報酬などをビットコインで受け取るかです。

これから仮想通貨投資を始めようとしている人は、円で仮想通貨を購入する方法を採ることがほとんどでしょう。また、投資としてビットコインを購入するのであれば、いずれ円に戻すときも来ます。つまりビットコインで円を買うということです。中には頻繁に売買を繰り返す人もいるでしょう。

売買する際には相手を見つける必要がありますが、そのために利用されるのが取引所です。ビットコインを売って円に替えるには、ウォレットに保管されているビットコインを取引所に預ける必要があります。取引所に預けられたビットコインは、取引所のウォレットに保管されることになりますが、サイバー攻撃の対象になるというリスクも存在します。

2016年の夏には香港のBitfinexという取引所がサイバー攻撃を受けたことで、多額のビットコインが盗まれるという事件が発生しました。この事件で流出したビットコインは12万BTCで当時のレートで換算すると7,200万ドルにも上ります。そしてひとたびサイバー攻撃を受けてしまうと、大量の仮想通貨が誰の手に渡ったのかは追跡が困難になります。

また、取引所そのものが経営破綻してしまうリスクもあります。現実の通貨を預けておく銀行であれば、万が一経営破綻してしまっても、預金のうち1,000万円までは保障してもらえます。しかし、仮想通貨の取引所にはそういった制度はないため取引所が破産してしまえば、預け入れていた仮想通貨が戻ってこない可能性もあります。

いずれのケースにおいても、仮想通貨を取引所に預けておく必要がないときは、自分のウォレットに戻しておけば大幅に軽減できるリスクだ。売買を終えたら、自分のウォレットに送金しておくことを心がけることで、このリスクは回避できます。

株式や外貨と同じように値動きする

ビットコインは、取引所などでBTCという単位で円やドルなどとの交換レートが表示されています。例えば2017年5月20日時点では、1BTCが約22万円という相場です。外貨や上場株式と同じように、この相場は刻々と値動きしているので、既に株式投資やFXをやったことのある人は仮想通貨でもそれらと同じようにして利益を出せると考えていることでしょう。

実際、仮想通貨投資で利益を出す仕組みやリスクが発生する仕組みとしては、株式投資やFXと同じです。仮想通貨の円との交換レートが低いときに買って、高くなったら売ることで売買差額が利益になります。逆に損をしてしまう場合も株式投資やFXと同じで、買ってから値が下がってしまったような場合でしょう。仮想通貨の信用取引に対応している取引所も多く、レバレッジを利かせた取引も可能です。この点に関しても株式投資やFXと同じと言えます。

ただ、仮想通貨は値動きの要因が上場株式や外貨と異なる点が多いことに注意する必要があります。上場株式であれば、その企業の業績や景気が大きく関係するでしょう。外貨であれば、その国の経済状況や国際情勢が要因で値動きするケースが多いです。しかし、ビットコインなどの仮想通貨は国や企業が発行したり管理したりしているわけではないので、ビットコイン投資のための情報収集をする必要があります。

そして、株式投資やFXと比べてボラリティが高いことも仮想通貨の値動きの特徴として挙げられます。ボラリティが高いということは、投資をしている人が大きく利益を出せる可能性が高い反面で、逆に大損してしまうリスクも高いことを意味します。時期にもよりますが日本円とのレートで見ると、ビットコインはアメリカドルと比べて10倍くらいのボラリティです。レバレッジなしでビットコインを取引した場合でも、レバレッジ10倍のFX取引とほぼ同じリスクということになります。

リスク回避のため、逆指値などで損切りの注文を出しておく人もいるでしょう。FXと同様にOCO注文やIFO注文も可能です。しかし、仮想通貨取引の場合には、FXのように指定したレートになったらすぐに約定するとは限りません。

実際にその金額で取引をする相手がいなければ、逆指値注文をだしても約定せず含み損が膨れ上がってしまいます。利益確定売りをしたい場合も同様です。ちょうど天井を打っているときだと判断して売り注文を出しても、約定せずに下落に転じてしまうことがあります。FXでは取引をしている人が多くあまりそういった現象は起きませんが、仮想通貨の場合には注意しておきましょう。

仮想通貨の詐欺には要注意

現段階では仮想通貨に関してあまり詳しく知らない人が多い状況です。そのため、詐欺などに利用されてしまうケースも少なくありません。

怪しい仮想通貨を買う内容の投資話を持ちかけるといった内容の詐欺が例として挙げられます。特定の代理店などを紹介して、ここでしか手に入らないと騙す例もあるでしょう。公ではない場で勧誘されたりLINEのようなメッセージアプリを通じてしか詳細を教えられないというようなケースや、最低購入金額が10万円などと言われたら注意が必要です。