スマートコントラクトで定期課金ができるイーサリアム(Ethereum)ウォレットが登場

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スマートコントラクトで定期課金ができるイーサリアムウォレットが登場

スマートコントラクトでの定期課金

定期課金ができるイーサリアム(Ethereum)のウォレットが登場をしました。これまではETHに限らず、ビットコイン(BTC)を含めた暗号通貨で、一定のスパンで定期的に支払をすることは困難でした。SABLIERは、この定期課金をスマートコントラクトを用いて可能にします。

SABLIER トップ画面
出典:SABLIER

仕組みとしては、コントラクトアドレスにダイ(DAI)を入金しておきます。次に、支払先のイーサリアムアドレスを入力し、支払いサイクルと開始時期および終了時期を設定すれば、定期課金が開始されます。

SABLIER 定期課金設定
出典:SABLIER

定期支払いは、1分・15分・1時間・1日の単位で行えます。

定期支払いの課題

これまで暗号通貨での定期課金が困難な理由は主に2つありました。1つは暗号通貨の価格が変動をすることです。0.1ETHを毎月支払う契約をしても、0.1ETHの価値はそのタイミングごとに異なります。これを解決するためにはステーブルコインが必要です。

今でこそステーブルコインは、DAIやドルコイン(USDC)、ジェミニ・ダラー(GUSD)など数多くの種類がありますが、1年少し前まではイーサリアム上にステーブルコインはありませんでした。

2つ目は、支払いサイクルをどのように規定するかの問題です。入金を済ませたウォレットに、特定のアドレス宛に連続して支払いを行う設定をスマートコントラクトで制御しています。この課題として、サイクル間隔の設定をブロック生成数で予測して、支払いサイクルを規定していることが挙げられます。つまりは、ブロックが今後何個生成されたら支払うという設定をしています。

なので、30日などの長めのサイクルで定期課金をしようとすると、ブロック生成数の予測が外れて、支払いが実行される日にちにずれが起きてしまうと思われます。

ただし定期課金などの機能は必要であり、今後、期待される分野です。2つ目について解決できる手法としては、ブロックチェーンの外部情報を取り入れるサーバーをセットアップして、ブロックチェーンの中に時計を持ち込むしかないでしょう。

将来的には、さまざまなコントラクトウォレットに標準実装されるのではないかと思います。コントラクトウォレットとは、その名称の通り、スマートコントラクトを実行できるウォレットのことを指し、モバイルウォレットやデスクトップウォレットがいくつかリリースされています。

コントラクトウォレットについてはこちらのレポートでも詳しく触れていますので、興味のある方は是非一度ご覧になってみてください。

イーサリアム(ETH)の価格・相場・チャート

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