サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)は「風変りで奇妙」とビットコイン(BTC)開発協力者が語る

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ビットコイン(BTC)の発明者サトシ・ナカモト(匿名)はウェブ上から7年間消息を絶っており、どんな人物なのか噂ばかり先行して誰も特定することができない。

プログラマーのラズロ・ハニエツ(Laszlo Hanyecz)氏はこのほど、2010年にナカモトと交わした数百の電子メールの内容を明かし、「風変りで奇妙」と評している。ちなみに同氏は、2枚のピザと1万ビットコインを交換して、これが初めての取引を話題になった人物だ。ピザ1枚は25ドルだから1万枚のビットコインは50ドルで取引されたことになる。

数百通のメール交換に見るサトシ・ナカモトの実像

ナカモトは2011年4月、インターネット上から消えたが、初期のビットコイン開発者と交わした電子メールやオンラインフォーラムでのコメントなどから、僅かな痕跡を残している。

ハニエツ氏はこのほど、Business Insiderとの会見で、2010年にナカモトと数百通の電子メールを交換したと語った。2人の交流のきっかけは、ハニエツ氏がラップトップでビットコインを採掘していた際に、仮想通貨(ビットコイン)の開発に貢献したいという関心を示したに始まる。ナカモトはそれに反応して、その年を通じてビットコイン開発の一端を担う仕事を負担してもらった。

ハニエツ氏は、ナカモトとの交流はいつも「風変り」だったと語る。同氏はメールで、「ビットコインはすばらしいと思うし、開発にかかわってみたいが、決まった仕事もあるし・・・」と言っていたが、ナカモトの返事はいつも「ヘイ!このバグ直してくれる?」「ヘイ!これやってくれる?」というようなものだったという。

私的なことは一切語らない偏執ぶり

ハニエツ氏にとって、ビットコインの仕事は自由時間にする片手間の作業だったが、ナカモトは常勤者のように扱ったという。

彼は「ヘイ!West Side(ウエストサイド:発音は“ウェッサイ”で自分の所在地を誇示する表現)こちら側のPCがダウンしてしまった」「バグがあって、除去したいのだけど…」「俺たち(?)チームじゃないよね」などと呼び掛けてくる。

ハニエツ氏は、「私は彼に認められ、メンバーの1人として受け入れられたと思った。しかし、私は責任を負いたくないし、当時は自分がしていることの重要性を全く理解していなかった」と語る。

ナカモトは、ハニエツ氏の熱心なマイニング(採掘)に不快感をあらわにしたという。「ナカモトは“君にあまり採掘してほしくない”と言っていた。彼はコミュニティーを育て、もっと商業目的に利用したいと努めていた。マイニングは数少ない人が金持ちになりたいだけと固く信じていた。」とハニエツ氏は述べた。

2人は特に、複雑で技術的なプロジェクトに関わった。ハニエツ氏は毎日のように(ビットコインの)コードについて、技術的な質問を投げかけたが、返事はいつも突然、大方週末だったという。

2人はいつも互いに私的なことを聞くことを避けたのは、ナカモトが自分のことを異常なほど一切話さず、「男か女か、誰なのかも分からず、個人的なことは何も語らなかった。何か一言、二言聞いても、素早く話しをそらして何も語らなかった」という。

ナカモトというからには、アジア系のやや風変りな男という印象を与えたかったのではないかという。数枚のメールの中から「偏執症」と思えたことがあるという。

人はコードとアイディアの質で決まる「サトシ・ナカモトはAI?」

ハニエツ氏は、ナカモト個人とそのプロジェクトを尊敬している。人の目を避けるナカモトの決断によっては、今日あるビットコインは存在しなかったかもしれない。ハニエツ氏は結論として、サトシ・ナカモトの人物像を以下のように説明している。

「人は皆、ミステリアスな人物が好きだ。(ビットコインを)誰が作ったかは重要ではない。彼はサイコキラーかもしれないのだ。人はヒーローか悪人か見分けたいと思う。しかし仮想通貨の世界では、コードがすべてだ。カリスマ性や面白い人物であることは、あまり意味がない。最終的には、人はコードとアイディアの質で判断されるのだから・・」

サトシ・ナカモトは、どんな人物か?結局分からない。英Express紙が言うように、「ナカモトはAI?」かもしれない?

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

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参考
Businessinsider
EXPRESS

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