ビットコイン(BTC)・ブロックチェーンで国際送金開始へ、SBIレミットがアフリカ企業と提携

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ビットコイン(BTC)・ブロックチェーンで国際送金開始へ、SBIレミットがアフリカ企業と提携

SBIグループ企業で国際送金業のSBIレミットは、日本とアフリカの間で業務を展開する企業、個人顧客向けに、透明性と流動性を強化するブロックチェーン技術を利用する新しい財務管理サービスを提供する。

アフリカで送金業を展開するフィンテック企業ビットペサ(BitPesa)との提携で実現する事業で、ビットコイン・ブロックチェーンを企業決済レール乗せるため、1,000万ドル(約11億2000万円)を調達したビットペサを通じてサービスを展開する。

SBIレミットがビットペサと提携、ガーナやケニアなど8カ国に送金

日本かアフリカに送金する消費者は通常、取引を処理してくれる銀行など仲介業に依存して、まず円をドルあるいはユーロに交換して、それをアフリカに送金するサービスにかなり高い手数料を払って手続きすべてを依頼することになる。

一方、ビットペサは、ビットコイン・プラットフォームとその他新しい通貨ペアを生み出すサービスを組み合わせて利用するので、手続きを大きく簡素化することができる。

今回の提携によって、ビットペサがすでに展開している経路を利用して、日本とアフリカの間で特に化粧品会社や電子機器会社、収益性のいい自動車市場を狙うという。Forbes電子版によると、日本円とガーナ、ケニア、モロッコ、ナイジェリア、セネガル、タンザニア、ウガンダ、コンゴの法定貨幣との間で直接交換できるペアが可能である。

ブロックチェーンで手数料は半額以下、送金時間も短縮

Forbesによると、SBIレミットはすでに、ビットコイン・ブロックチェーンを利用してアフリカに向けて顧客である約50万人の送金を請け負っている。同社の送金手続きは、ビットコイン・ブロックチェーンを利用することによってこれまでは数日かかるところ1時間以内で済むという。安藤伸生社長は「日本の多くの企業は、アフリカ諸国と取引しているが、高額のコストやスピードの遅さ、正確でない管理に苦しんでいる。われわれにとってアフリカはビットペサと提携して参入したい市場である」とコメントしている。

世界銀行の推計によると、銀行などによる通常の送金手数料は、送金額の約7%(送金1万円で約700円)である。ビットペサはこれを約3%(1万円送金で約300円)で済むという。しかも、送金にかかる時間は大幅に短縮される。

サブサハラアフリカ(サハラ砂漠より南部のアフリカ)の送金市場は、2018年には前年比7%増加して410億ドル(約4兆6000億円)に達する見込みである。世界全体からみると、この額はほんの一部に過ぎないが、競争力が少ないことから、アフリカとその他世界との間の商取引を支援するためには、コストが低いビットコイン・ブロックチェーン利用はビジネスとして有望であるという。

両社のシナジー生かしてアフリカ向け送金業務は飛躍的伸び期待

このようなビットペサと提携するSBIレミットは2010年12月に開業、フィンテック・ソリューション企業として、国際送金サービス事業を手掛けている。同社の海外向け送金取り扱い累計額は、18年9月、5000億円を突破した。

日本には現在、在留外国人が256万人余りと過去最高を記録した。政府は受け入れ就労数の拡大を決定しており、外国送金額も増加する見込みである。同社は送金サービスを提供している登録会員数が約45万人、その内約90%が外国籍の顧客だという。送金先はアジア諸国が中心で、フィリピンや中国、ベトナム、ネパールなど従来からの顧客のほか、インドネシアとカンボジア、ミャンマー、タイ向けの送金も増えているという。

SBIレミットは、ビットペサのモバイルマネーM-PESA(エムペサ)を使った送金業務の実績(ケニア、ウガンダ、タンザニア、コンゴ、ナイジェリア)を生かして、未開拓市場のアフリカに目を向ける。SBIとビットペサ提携による送金業務は、一挙に成長する可能性を秘めている。

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

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参考
Forbes
NEWSBTC

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