仮想通貨の交換所、Shape Shiftとは
Shape Shiftはスイスに拠点を置く、仮想通貨取引所である。ビットコインウォレットサービス、仮想通貨を利用したギャンブルプラットフォームなどを手掛けた、Erik Voorhees氏が創業した。
法定通貨を利用しないことを理念として掲げ、仮想通貨同士の交換をサービスとして提供している。70種類にも及ぶアルトコインを取り扱い、それぞれで交換することができる。
これ以外にも、Shape Shiftは他にはないサービスを提供していた。それはユーザーがアカウント不要で、仮想通貨の取引を行うことができるというものだ。はがきや国際的に信用される本人証明などを提出する手間がないことに加え、ユーザーは匿名のまま取引することができた。
2018年9月4日、Shape Shift創業者であるErik Voorhees氏は、これまでのShape Shiftの運営方式とは異なる新たなプログラムの運用開始を発表した。それが、個人情報をもとにしたメンバーシッププログラムだ。
Shape Shiftメンバーシッププログラムの概要
メンバーシッププログラムは現在オプションとして試験的に運用されているが、最終的にはShape Shift利用する場合、ユーザーは加入を義務付けられる。
同社はメンバーシッププログラムを一種のロイヤリティであると考えており、メンバーは “取引レートのディスカウント”、“取引高に応じてイーサリアムをベースにした自社仮想通貨FOXを報酬として受け取ることができる”、“取引高制限の拡張” といった様々なサービスを享受することができるという。
メンバーシップはFOXの保有量に応じてLevel1~5までランク分けされ、Level1会員になるためには、特に必要な資格や要件はないとのこと。Level2以降に関しては今後順次サービスを開始していくという。
Shape Shiftがメンバーシッププログラムを開始した理由
同発表にて、Erik Voorhees氏は今回のサービス内容変更に関して、ユーザーからアカウントをベースにしたサービスの提供を求められていたこと、個人情報といった機密情報をトークンの形におきかえる技術に興味があったこと、仮想通貨取引所に対する規制強化の流れを受けて、運用の在り方を変える必要性があったことなどを理由に挙げた。
加えて、Erik Voorhees氏は「メンバーシッププログラムは本質的にはロイヤリティプログラムの発展形です。ユーザーによりよい、サービスを提供できることでしょう。」と語っている。
参考
・Coindesk