富士通(FUJITSU)のブロックチェーンがもたらす社会、イノベーションセンター開設後の動向と考察

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富士通(FUJITSU)のブロックチェーンがもたらす社会、イノベーションセンター開設後の動向と考察

富士通は、日本の大手IT・電気メーカーであり、2018年3月21日にはベルギー王国のブリュッセルにブロックチェーンイノベーションセンター(以下:BIC)を開設している。BICはブリュッセルをブロックチェーンの楽園にすると共に、ブロックチェーンの革新的なシステムを世界に向けて提供していくことを目標としている。

富士通が行うブロックチェーン技術、開発の動向

BICは、5日間で実用可能なブロックチェーンサービスを提供できるフレームワークがリリースしている。このフレームワークは、ヨーロッパを中心にインドやアフリカ、中東アジアで利用可能だ。

フレームワークサービスの概要は、ブロックチェーンのメリットである作業の効率化を短い日数で提供するというものであり、ブロックチェーンを利用したことのないユーザーや企業でもビジネスにブロックチェーンを大いに役立てることが可能となるという画期的なものだ。

富士通としては、このフレームワークの利用によってブロックチェーン技術の実装にあたって陥りがちなリスクを軽減できるとしている。ブロックチェーンは、あらゆる組織や業界を変革する力を秘めている。例えば、ブロックチェーンの導入によって高い関心を顧客から得ることも可能であり、実際に作業の効率化という意味では既存のシステムではどうあっても覆せない大きなメリットを有している。

つまり、ブロックチェーンの利用によってあらゆるビジネスシーンの課題は大きく改善できることになる。しかし、ブロックチェーン技術の導入においては、導入することよりもどんな作業をどのようにしてブロックチェーン技術で解決していくのかが非常に重要だ。もちろん、富士通の開発したフレームワークでも同じことが言える。

ブロックチェーン技術の採用は、非常に話題となりやすい。革新的な技術であることと、発展途上の技術である為、実用と実験の両方から検証を行うことが可能である為だ。もっとも、ブロックチェーン技術は実装しただけでは、技術的な価値には直結しない。どのようなサービスであっても顧客や社内のニーズに応えられなければ評価の対象とは程遠いものとなるだろう。

富士通がブリュッセルに開発拠点を開設した理由、そして今後の考察

富士通がBICをブリュッセルに開設したのは、ヨーロッパが世界的にも仮想通貨に対して寛容的な国が多く、日本と比較してもキャッシュレス社会に対して抵抗がないことが挙げられる。

また、富士通は国内においても異種業種でデータ共有が可能なVirtuora DXやポイントやスタンプなどをデジタルシステムで管理するブロックチェーンアセットサービスなどのブロックチェーンサービスを提供している。特にVirtuora DXはサービスの利用によって新たなサービスの活用や社内システムの革新などを進めることが可能であり、今後更に利用する顧客は増加していくはずだ。

参考:FUJITSU公式

BICは今後、ブリュッセルをブロックチェーンの街として変革していくだけでなく、新しいブロックチェーン技術を次々と生み出していくことが考えられる。そのうえで、loTや送金サービスなどに強みを持つ仮想通貨と提携する可能性も有しており、独自の仮想通貨の発行ももしかしたら視野に入れているかもしれない。

富士通がブリュッセルに拠点を設立したのは、日本の仮想通貨の開発に対する環境が非常に厳しいためであるともいえる。富士通であれば、ICOを行わずともブロックチェーン技術を独自に開発出来ていたと予想されるが、ブロックチェーン技術を街単位で展開することに対して日本では前例がない。また、金融庁による規制も仮想通貨交換業者だけでなく、ブロックチェーン開発企業にまで及ぶ可能性すらある。

富士通は、今後更に新しいブロックチェーンを開発・提供していくと予想される。そして、そう遠くない未来にブリュッセルをブロックチェーンの街に変えるのではないだろうか。今後の富士通とBICの動向は要注目だ。

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参考:ethnews