南アフリカ共和国の仮想通貨事情、ビットコイン(BTC)への興味はジワジワと広がりをみせている?

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南アフリカ共和国の仮想通貨事情、ビットコイン(BTC)への興味はジワジワと広がりをみせている?

五月雨まくら(@samidare_makura)です。
この記事では、南アフリカ共和国での仮想通貨事情について考察します。

南アフリカ共和国のビットコイン(BTC)への関心

アフリカのナイジェリアに次ぐ第2の経済大国(THE WORLD BANKより)である南アフリカ共和国でビットコインが熱い注目を集めています。次の図をご覧ください。

出典:Google Trendより作成

上図を見ると、南アフリカ共和国は世界で最も多くのビットコイン(BTC)に関するオンライン検索が集まっています。2018年上半期の市場不振にも関わらず、国民のビットコイン(BTC)への興味は失われていないようです。

仮想通貨をランド(ZAR)とペアで購入・売却

南アフリカの人びとは、今日の世界において最も注目度が高い資産クラスである仮想通貨を、法定通貨であるランド(ZAR)で購入し続けています。南アフリカ共和国で行われる取引(トランザクション)の大部分は、「仮想通貨/法定通貨」のペアで行われています。この国の投資家は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ (BCH)、リップル(XRP)などの銘柄を購入・売却しています。ただ、アジアと比べるとまだまだ発展途上ですが。

Lunoは、南アフリカ共和国で人気の高い取引所の1つです。同社は、世界中の40ヶ国以上で事業を展開しています。そのサービスのほとんどは、ビットコインとイーサリアムをランド(ZAR)で購入・売却することを中心に展開されています。

ERC-20 ICOトークンを購入・売却したければ、Coindirectが有力な選択肢です。ビットコイン(BTC)やアルトコインに加えて、ICOトークンを「仮想通貨/法定通貨」のペアが提供されています。

官民が協力して新しい技術の可能性を模索

南アフリカ共和国の仮想通貨事情は、近隣の国家であるジンバブエで起こったこととは正反対です。2018年5月、ジンバブエの中央銀行(The Reserve Bank of Zimbabwe) は、金融機関に対して仮想通貨の取引を行うことを禁止しました。禁止される前、民間銀行は外国通貨のギャップと流動性の確保に仮想通貨を使用していました。とはいえ結局、同国の取引所がこの決定に意義を唱えた結果、禁止は取り消されたのですが。

南アフリカ共和国では、投機/投資 目的の仮想通貨取引が盛んなだけではなく、仮想通貨を支える技術であるブロックチェーンの採用は、国内外の多数のプロジェクトで増加しています。同国の民間企業および公的機関は、ブロックチェーン技術を利用して、世の中の役に立つソリューションを開発しようとしています。また、南アフリカ共和国における仮想通貨に対する規制は緩やかなものです。これにより、同国でブロックチェーンのプロジェクトが次々と生まれる環境が整っているようです。

これらの成功したプロジェクトの1つとして象徴的なことは、南アフリカ共和国の中央銀行であるThe South Africa Reserve Bank (SARB) がブロックチェーン決済のトライアルに成功したという事例があります。このように、官民共同で仮想通貨およびブロックチェーン技術の応用を進めていく文化が国内に存在するようです。

五月雨(筆者)の結論と考察

この記事では、南アフリカの仮想通貨事情をお届けしました。ビットコインを初めとする仮想通貨は、発展途上国に住む人びとにとっては、自国通貨より信頼性が高いという話は有名ですよね。

南アフリカ共和国では、公的機関と民間部門の協働が実現されています。これが、仮想通貨やブロックチェーンが持つ潜在的な力を引き出しているように思います。投資家保護のため、厳しい規制を設けるロジックはわからなくはないですが、イノベーションの芽を摘んでしまう結果になるかもしれません。日本の仮想通貨関係者も南アフリカ共和国の取り組みに注目してみてはいかがでしょう。

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参考
CoinDesk
Ethereum World News