韓国ソウル:ブロックチェーン発展のため独自の仮想通貨「Sコイン」を発行計画

3980

ソウル市仮想通貨韓国の首都、ソウル市は、都市独自の仮想通貨の開発を計画している。ソウル市発行の仮想通貨「Sコイン」は、都市から資金提供される社会福祉計画に使われるそうだ。

朴ウォンソー市長は先週、仮想通貨情報サイトCoinDesk Koreaとのインタビューで、ソウル市の仮想通貨発行計画について語った。この計画によると、ブロックチェーン技術とそれに関連する新興企業の発展を支援するための基金を創設する予定だ。

「ソウル市は、第四次産業革命を始めとする情報通信分野で世界の中でも突出している都市です。したがって私たちはブロックチェーンのような新たな技術を学ぶべきなのです」と述べた。

朴氏は、エストニアが政府の行政プロセス全般にブロックチェーン技術を適用させたことに倣って、「ソウル市も、都市が運営する公共交通システムや青少年手当の提供などのような、官庁行政すべてにブロックチェーン技術を適用することができる」と考えている。

さらに朴氏は、Sコインは都市から資金提供される社会福祉計画にも使用され、公務員や若手求職者、さらには電気、水道、ガスの節約で環境保全に努める市民を対象とした雇用支援にも利用できると考えている。

これを実現するために、朴氏は「仮想通貨を運用するための法整備が必要だ」と述べた。そして、「Sコインを発行する為には、条例などによって制度的かつ法的な支援が必要だ」と続けた。

朴氏はブロックチェーン技術を発展させる産業構造を構築することを目標としており、次のように述べた。

「ブロックチェーン技術というものに出会ってから、私はソウル市の企業が様々な規制によって、発展への突破口が見いだせないでいると考えるようになりました。実際のところ、ソウル市の企業は技術面に関して、他の先進諸国の企業に決して後れをとっていません。ブロックチェーン技術の導入や、新技術の開発を掲げる企業を容認する団体を創設することで、私たちは世界に向けてブロックチェーン技術を発展させ普及させていくことができます。」

仮想通貨に関するソウル市の一連の政策を遡ると、この計画は、ブロックチェーンに関する大規模な基本政策の一部にすぎない。この計画は早くも4月中に完遂される予定である。2017年11月、ソウル政府はブロックチェーン技術をベースとした都市改革を推し進める情報戦略(ISP)を立てるために、大手システム開発企業サムスンSDSを採用した。ブロックチェーン技術を産業に導入するガイドラインを作成した都市は、韓国の中でソウル市が初めてである。

朴氏は、韓国政府の仮想通貨に関する厳しい規制方針に関して、「先日、法務省が仮想通貨を規制する方針を告知しましたが、私はこれに対して大きな反発心見せました。今では政府がそのことに関して深く憂慮しているようです」と述べた。そして彼は今回の計画を「仮想通貨の発展のために地方政府が示すべき実例でありモデルでもある」と加えた。

そして、「ソウル政府が仮想通貨に対して、ある程度の規制緩和ができれば、このモデルを追求することがより容易になるだろう」と彼は提言した。

参考:Coindesk