東京に仮想通貨でベルギービールが飲めるお店がオープン

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赤坂駅から歩いて数分、韓国料理屋が立ち並ぶ路地にベルギービール専門店「サンタルヌー」はあった。

階段を上ってお店に入ると、カウンター内に所狭しと並んだいろんな形のグラスが出迎えてくれる。

見ての通りのビール専門店なのだが、ここはビットコイン、NEM、モナコイン等の仮想通貨で支払いができる、仮想通貨ファンの憩いの場でもある。

いや、正確にいえば今日(11月22日)からそうなるのである。

東京は1週間だけのつもりがICOをやることに

サンタルヌーは元々名古屋のベルギービール専門店だった。

仮想通貨に理解のあるお店のマスターがビットコインなどの仮想通貨決済を受け付け始めたこともあり、仮想通貨好きが集まれるこのお店には、わざわざ東京から足を運ぶ人もいた。

最初は東京移転の計画はなかった、とマスターは話す。

「最初はNEM好きの人と1週間だけ期間限定で東京店を出そうか、という話だったんです。で、Twitterで東京に行くと告知したら盛り上がって。」

しかしオープンする為の費用を調べてみると、かなりコストが高くつくと判明。どうしたものかと悩んでいたら、「ICOをすればいいのに」との声が上がり、東京移転を考えた。

Twitter経由で手を挙げてくれた技術者からの支援を受けて、イーサリアムを受け取る代わりにお店のトークンSATトークンを発行する仕組みを準備し、仮想通貨の受付を開始。

シンプルなものではあったが、専用ウェブサイトも作ってお金の使い道やルールなども出資者に説明した。

イーサリアムで東京移転を応援

当初は3000万円を目標にし、1500万円に満たなかったら集めたお金を返金するつもりだったのだが、集まったのは800万円。

「本当は全部返金するはずだったんですけれど、やっぱり東京にお店を出したいと思い、もちろん返金を希望される方には返金して、継続して応援してくれる人の資金で東京に来ることにしました。」

サンタルヌーに出資をしたのは仮想通貨アドレスを数えて170件ほど、人数で言えば大体150人くらいだろう。そのうち2名に返金して、残りは日本円に換えて新店舗オープンの費用に充てた。

ICO形式の資金集めだったとは言え、出資した人はトークンを後から高値で売って利益を期待するよりも、サンタルヌーを元々知っていて東京へ来てほしいと期待する人が多かったのではないだろうか。

出資の代わりに受け取ったSATトークンはお会計に使うことも可能なのだが、お店側は長くホールドしてもらうためにトークン保有者限定のイベント開催なども考えているそうだ。

暗号通貨の話ができる場を

出資を募って移転するにあたって、会ったこともないたくさんの人が応援してくれることに感謝すると同時に、不思議な感覚でもあったと振り返る。もちろんお金を受け取った分、責任を伴うので、赤坂店オープンまでにはプレッシャーも大きかった。

資金を調達したのが7月のこと。その後、何度か東京視察に訪れ、お店の場所探しを一気に進めてなんとか11月中にお店をオープンさせることができた。

東京に詳しくなかったのでツイッターで希望地のアンケートを取りながら、イメージに合う場所を探した。赤坂に決めたのはアクセスの良さも大きな理由の一つ。

「やっぱり会社や家では仮想通貨の話がしづらかったり、話す相手がいなかったりする人が多いですよね。暗号通貨の話ができる場所として東京にお店を出したので、気軽に来てもらえる場所を選びました。」

マスターこだわりのベルギービールを片手にJPYマイニングの疲れを癒したい、そんな夜はサンタルヌーに足を運んでみるのも悪くない。

【店舗情報】
サンタルヌー
東京都港区赤坂2丁目13-8赤坂ロイヤルプラザ2F
URL:http://www.belgianbeer.tokyo/

決済方法:
現金、クレジットカード、BTC、MONA、XEM、PEPECASH