仮想通貨の確定申告Q&A2:今年トレードで勝っても来年負けたら…

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このコーナーではビットコイナー税理士として知られる丸山先生がこんな場合の税金はどうなる?を教えて頂きます!

Q5: アルトコイントレードでビットコインが増えた場合

アルトコイントレードの場合でも、売却した時点において所得(利益)の計算の対象になります。日本の所得税の確定申告は、「日本円換算」での申告になるので、必ずしもビットコインが増えたからといって、「日本円換算」で所得(利益)が出ているとは限りません。

ビットコイン価格が年始から年末にかけて右肩上がりに推移している状況を考えれば、ビットコインが増えて「日本円換算」で損が出ている可能性は、低いので、基本的には、アルトコイントレードでビットコインが増えた場合には、確定申告をする必要があるということを理解しておきましょう。

この場合の「日本円換算」の方法ですが、原則は、最も利用している取引所のBTC⇔JPYトレードの、その日の終値レートなどで、「日本円換算」をする必要があります。

しかし、現実問題として、自分が最も利用している取引所のBTC⇔JPYのレートを集計するのは、非常に手間のかかる作業であり、煩雑です。なので、入手できるのであれば、どこの取引所のレートでも、問題ないと考えますが、あまり出来高のない取引所や自分の都合の良いところだけ、色々な取引所のレートを使って換算するのは、よくありません。

Q6: セルフGOXした場合

セルフGox、私もセルフGoxした経験がありますが、税務上、どう扱って良いのか悩ましい部分です。

自分のウォレットの秘密鍵をなくした場合、とんでもないミラクルが起きない限り、救済のしようがありません。

なので、現実的に、秘密鍵を紛失した場合、資産損失として、経費に計上可能だと考えます。

しかし、納税者が、秘密鍵を知っていても、知らないふりをしている場合、所得(利益)を過少に申告していることになります。

納税者が、秘密鍵を知らない場合、所得(利益)を適正に申告していることになりますが、本当に秘密鍵を知らないということを証明することは、非常に難しいという事態が想定されます。

セルフGoxしたかどうか、無くしたといって嘘を付いていたとしても、区別ができません。本当に秘密鍵がなく、仮想通貨を動かせないことを証明しなければならないとなると、どのような方法があるのか頭を悩ませています。どうやったら証明できるのでしょうか。

個人的には、申告納税制度を採用している日本国において、納税者自らが、Goxしたと申告し、資料等も揃え、経費を計上することに対して、税務署側も否認することは出来ないと考えますが、何度も言うようにここを見逃してしまうと、仮想通貨の所得の申告をする人が、馬鹿を見る最悪な状態です。

この部分だけを見ても、今の税制に当てはめてどうにかしようとすること自体が間違っていると痛感します。早急な税制改正が望まれます。

セルフGoxに限らず、支払いに送金したのか、それとも、自分のウォレットに送金したのか、など、同様のケースがたくさんあります。そのような場合、根拠となる資料を残しておくことが、自分の身を守ることに繋がります。現行の税制においては、資料を残しておく癖を付けておくことが重要です。

Q7: フォークしたコインに税はかかるか(まだ取り出していない場合)

ここは、国税庁QAにも、記載されている部分です。ハードフォークした時点においては、まだ、時価が存在しない状態(何かよくわからない先物で価格が付いたとしても)であると考えられるので、ハードフォークにより取得した時点においては、時価が零で受け取ったことになります。

零のものを受け取っても、利益は、零なので、売却(交換・使用)などをしなければ、税金がかかることはありません。

また、取引所ではなく、自分のウォレットに保管していた場合、自分でハードフォークした仮想通貨を取り出す必要がありますが、これに関しても、取り出した時点において、価格が付いていたとしても、取得価額は零です。これは、自分で仮想通貨を取り出すことをしていないだけで、ハードフォークした時点ですでに保有しているので、ハードフォークした時点で取得しているという扱いになります。そのまま取り出さなくても、何もならないので必要がなければ放置しておいても、税務上、何も問題ありません。

これとは別に、エアドロップにより、仮想通貨が付与されることもあります。これに関しては、取引所で売買されており、価格が付いている仮想通貨が付与されることもあるので、その場合は、エアドロップにより受け取った時点で、取引所で売買されている価格を基に収入を計上する必要があります。

ただし、取引所で価格が付いていたとしても、出来高が少なく、流動性が低いような場合については、取引所で売買されている価格をそのまま利用しなくても、良いです。あくまで、その時に売却できるであろう価格、「時価」です。そうなったらそうなったで、「時価」とは何ぞやという答えが見つからない世界に突入していくわけですが…。

Q8: 今年勝って来年負けたらどうなる?

今年、仮想通貨のトレードで利益が出て、来年早々に仮想通貨のトレードで負けたとしても、今年のトレード利益の税金が少なることはありません。

さらに、来年、損失が出ても、その翌年に損失を繰り越すことができません。トレードで負けて、税金もたくさん払って、ちーん…、な状況になります。

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