1月30日の晩からジリジリとビットコイン(BTC)が下落しております。
再び100万円台に突入です。
問題となったのが、下記のブルームバーグによる報道です。
出所:Bloomberg
Tetherとは「ドルペッグ制トークン」
世界最大の仮想通貨取引所、Bitfinexが米ドルとペッグする形のコインとして発行しており、表記は「USDT」とされておりました。
世界のBTCの取引高の何割かを占めるほどまで成長し、BTC/USDTの値動きでビットコイン相場を動かす存在にまで成長をしておりました。
ここまでは素晴らしいことです。
ただこのトークンの存在時代意味があるのか疑問に沸く方を多いかもしれませんが、課税対象を逃れるために作られたと考えられております。
日本の場合は、今のところ、ビットコイン→アルトコインに変換した場合、課税対象となりましたが、これは少し異常な課税対象でして、他国では課税にならないケースのほうが多いのです。
(※例えば、円→ドル→ユーロに変えた時に税金は発生しません。これと同じ事です。)
そのうえで、一度ビットコインから米ドルに一時的に換金したい場合にこのUSDTというトークンが活躍し、大きく成長をしていた経緯があります。
ところが、成長しすぎたこともあり、市場規模も大きくなったことから発行主でBTC価格のコントロールをすることができるようになってしまったのです。(しようと思えばできる、という意味。)
今回の報道で問題となっているのが、Bitfinex側でUSDTの発行を大量に行ったあと、取引所からUSDT建てBTCを大量に購入するケースが目撃されており、相場操縦の疑いを掛けられていると考えて良いでしょう。
USDTを自由に発行できる立場にあるBitfinexに問題を指摘されているのです。
CFTC(米商品先物取引委員会)に呼び出しを食らってしまっているのはこれが理由です。
実はこの問題は昨年に既に報道されておりまして、焼き回しの報道だということも認識しておいてください。
しかし、市場が軟調に推移をしているときは、こういった焼きまわしニュースでも敏感に反応するケースがあります。
いずれ落ち着きを取り戻し価格は回復すると思われますが、1〜2日グズつくパターンだと思われます。
少しだけ様子をみて、追加の買いの準備をしてみましょう。
ビットコイン(BTC)円チャート分析
さて、その気になるビットコイン(BTC)ですが、チャートを眺めてみると、再び100万円のサポートラインにトライしようとしている形状です。
先日のコインチェック事件の安値を割り込んでしまい、かなりダウンサイドリスクが高まったと言えるでしょう。
しかし、昨年の高値230〜240万円からの下落で半分以下に推移をしているため、かなり買いポジションは解消されてしまったと考えております。
90万円台に突っ込んだとしても下ヒゲで終わる可能性も高く、その場合MACDが日足レベルで完全にダイバージェンスすることになるでしょう。
この局面ではかなりの確率で「買い」となりそうです。
トリプルボトムからの反転となれば、大きな上昇要因となりやすく、2月は高値を追いかける展開が続くと予想しております。
今週後半は100万円のサポートラインに注目しつつ、追加の買いを入れるチャンスを伺う展開になりそうですね。