金融分野で活用が進むTezosブロックチェーン、証券トークンのメリットは?

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金融分野で活用が進むTezosブロックチェーン、証券トークンのメリットは?

テゾス(Tezos)はスマートコントラクトが実行でき、さらに形式検証を行うことができるため安全性が高いブロックチェーンプラットフォームです。よく金融や不動産分野との親和性が高いと言われているテゾスが実際にどこで活用されているのかを紹介します。

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金融分野で活用が進むテゾスブロックチェーン

Tezosは形式検証が可能でバグが含まれにくいスマートコントラクトを書くことができ、金融分野での活用が進んでいます。特に証券トークン分野での活用が顕著で、テゾス上で発行される証券トークンは増えています。

セキュリタイズ(Securitize)などをはじめとした証券トークン発行事業者は、続々とテゾスの証券トークンの統合を行っています。

関連:金融領域で広まるテゾス(Tezos)の利用、世界中の証券トークン業者が続々と統合

セキュリティトークンのメリットは?

証券トークンがもたらすと期待されるメリットとはなんでしょうか?大きくは下記に分類されます。

流動性

従来の証券取引所は、証券取引所の営業時間が決まっています。東京証券取引所であれば9-15時で、間に昼休みがはいります。24時間のうち5時間しか市場は開いていないですし、グローバルの投資家は、東京のタイムゾーンに合わせるが必要があります。

しかし証券のトークン化によって、ビットコインなどと同じように、世界のどこでも24時間流動性を得られる可能性があると期待されています。これは流動性を引き上げることにつながり、投資家や市場運営者など多くの人にとってメリットであると考えられています。

証券決済の業務フローの簡略化

証券トークンは、証券業務の業務を簡素化し、低コストにする可能性が期待されています。
例えば、ポストトレード業務がそれにあたり、証券取引において注文と約定がされてから、最終的な権利の移転である決済が完了するまでに2営業日が必要とされます。

この2営業日の間は、運用会社・信託銀行・証券会社が間違いなく取引が実施されアロケーションに不備がないかデータを突き合わせます。運用会社・信託銀行・証券会社は共通化されたシステムが用いられているわけではなく、煩雑な業務が発生しています。ここでブロックチェーンを用いることで、データの共有・参照・更新を一元的なシステムで行うことができると考えられています。

暗号通貨の取り扱い慣れたユーザーであれば、あるブロックチェーン上に管理されたトークンがアトミック性を持って二重払いされることなく確実に交換されることは普通のことになっていますが、証券業務でもこれがシステム的に担保されることが期待されます。

スマートコントラクトによる配当や償還、およびコンプライアンスの自動執行

証券トークンでは、スマートコントラクトによる配当や償還が期待されます。例えば、5年が満期の債券であれば確実に5年でプログラムが償還を実行、株式であれば配当業務をプログラムを実行することが期待できます。

また証券に関わる業務、証券取引所のコンプライアンスには大きなコストが負担されています。ブロックチェーンという複数のエンティティが参照できる台帳で、スマートコントラクトでコンプライアンス情報を制御できるようになると、このコンプライアンス業務の負担が削減されるだろうと期待されています。例えば、XXの国のYYの基準を満たした投資家(ブロックチェーン上のアドレス)であれば、ZZの証券取引所では株式を購入できるといった情報をスマートコントラクトで制御できます。

これら3つのメリットについて、いずれも現時点で実現しているものは限定的です。例えば、証券トークンは二次流通が始まっているものもありますが、その取引ボリュームは少なく流動性は少ないです。しかしながら、これらのメリットは将来的に段階的に現実化すると期待され、さまざまな企業が取り組みを行っています。テゾスはその開発の土台になっているブロックチェーンの一つです。


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コインチョイス編集部
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