仮想通貨取引所バイナンス(Binance)CEOが世界投資フォーラムで語ったブロックチェーンの未来

編集部ピックアップ

仮想通貨取引所バイナンス(Binance)CEOが世界投資フォーラムにて語ったブロックチェーンの未来

2018年の仮想通貨市場は価値だけに着目した場合、盛り上がりに欠ける状況だといっても過言ではない。2017年12月の記録的な高騰が殆どの投資家や仮想通貨ユーザーの記憶に残っており、比較してしまうのも無理はない。しかし、2018年に入ってからも仮想通貨に関する開発は継続して続けられており、ブロックチェーンに至っては国の中枢機能を担うほどに世界中に広がりつつある。

先日、2018年10月22~26日にかけて、UNCTAD(国連貿易開発会議)が開催する国際的なイベントである「World Investment Forum 2018(WIF/世界投資フォーラム)」が開かれた。今回の全体テーマは「持続可能な発展への投資」。このフォーラムでは、「持続可能な発展のためのブロックチェーン」というセッションも行われた。

ブロックチェーンの透明性が慈善事業の拡大へ

World Investment Forum 2018(以下:WIF)」には、大手仮想通貨取引所バイナンス(Binance)のCEOであるChangpeng Zhao氏(通称:CZ氏)やトロン(TRON)創設者Justin Sun氏、欧州議会議員のEva Kaili氏、バンコール(Bancor)の共同設立者Galia Benartzi氏、ユニセフ・ベンチャーズのChris Fabian氏などが参加した。

そして、この会議の中でバイナンスCEOであるCZ氏は、ブロックチェーンの透明性についての見解を述べ、慈善団体のためのブロックチェーンを活用した寄付プラットフォームを発表した。

ブロックチェーンにおける取引データは全て記録され、改ざんすることはほぼ不可能である。つまり、慈善事業などにおいても、集めた資金の金額から、使用方法・流通先に至るまでを管理することが可能となる。つまり、ブロックチェーンを使用することで、相対的に資金の透明性を証明することが可能となり、慈善事業の金額や規模を大幅に拡大することが出来ると言えるだろう。

バイナンスのCZ氏はWIF2018で、ブロックチェーンが透明性を高めることによる慈善団体や事業に対するメリット、持続可能な開発に対して与える影響について述べた。ブロックチェーンを利用することで「慈善活動において、人々はお金がどこに行き、誰が利益を得られるかを見ることができます。透明性が向上すると、数百倍の結果を達成することができます」との旨を強調した。(参照

バイナンスCEO:慈善団体の為の新プラットフォームを発表

CZ氏はWIF2018で、慈善団体の資金の透明性を高めるプラットフォームを発表した。このプラットフォームは、人々が実際に寄付をして、寄付された資金がどこに行くのかを追跡することを可能にする。このプラットフォームでは既に、ビットコイン(BTC)、バイナンスコイン(BNB)、イーサリアム(ETH)のサポートを行っている。

また、WIF2018では銀行の運営コストについても話し合われた。結論から言うと、銀行の運営コストのほとんどはブロックチェーン技術の活用によって改善・解決できる1つの方法となり得るという結論にまとまった。(参照

銀行のコストは、送金時に発生するコストばかりではない。書類やATMの維持管理、承認の為の確認など、ブロックチェーンでは時間が掛らない要素に恐ろしいほどのコストが掛かっている。もちろん、既存のシステムの全てをブロックチェーン技術は否定するわけではなく、お互いのメリットを上手く共存させることも不可能ではないだろう。

バイナンスによる活動で拡大が期待されるブロックチェーンの透明性

バイナンス(Binance)は、発言によるアピールだけでなく確実な実行力を持って仮想通貨市場の透明性を高める活動を行っている。例えば、透明性に関して同社は、上場に際して手数料を課してきたものの、今後はその手数料の金額を公開する予定だ。そのうえで、バイナンスが設立した慈善団体Blockchain Charity Foundation(BCF)に上場手数料の全てを寄付する方針を打ち出している。

関連:バイナンス(Binance)がトークンの上場手数料を公開、全額を寄付することを発表

また、バイナンスは日本に対しても資金援助を行っている。過去に金融庁から勧告が行われたにも関わらず、西日本の豪雨被害に対して既に5,000万円以上の資金援助を行った。(参照

バイナンスは、世界でも最大手といえるほどの取引所であり、これからも仮想通貨市場を牽引していく役割を担うだろう。特に、透明性の証明に対する活動は、同社の利益を削る行為と言っても過言ではなく、慈善団体の運営に関しても徹底している。今後、バイナンスが先駆者となって業界全体の透明性が拡大する可能性にも期待したい。

関連:仮想通貨取引所バイナンス(Binance)の登録・口座開設の手順やアプリの使い方を徹底解説

参考:Crypto-news

編集部ピックアップ

マルチシグ管理の安心・安全ウォレット