ファンダメンタルが価格に反映されていないイーサリアム(ETH)に投資チャンスはあるのか?

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ファンダメンタルが価格に反映されていないイーサリアム(ETH)に投資チャンスはあるのか?

2017年の最高値から6分の1になったイーサリアム(ETH)の価格

一時ビットコイン(BTC)は、暗号通貨バブルが起きた2017年の最高値の半分まで価格を戻しています。これに対して、ユースケースやファンダメンタルがあるにも関わらず、価格が戻っていないアセットはイーサリアム(ETH)です。ETHは過去最高値の6分の1の値段で今も推移しています。

ビットコインは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)での先物やバックト(Bakkt)で取引が始まるなどのファンダメンタルから、機関投資家の間でもデジタル・ゴールドになりえるアセットとして、地位を得つつあります。

これに対して、イーサリアムは直近2年間、DeFi(分散型金融)などのユースケースや、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)の移行の準備が着々と進んでいるなどのファンダメンタルズがあるにも関わらず、大きな価格回復をせずに今日に至ります。

ファンダメンタルが価格に反映されていないETH

しかしながら、筆者個人の見解にはなりますが、ETHはこの2年間で積み上げているファンダメンタルズが全く価格に反映されておらず、過小評価されているアセットではないかという立場をとっています。ビットコインはそのアセットの理解が広まりつつある中でETHは、その理解が十分に広まっていないと言えるでしょう。

ETHはイーサリアムのネットワーク内で使える手数料としての価値しかないというように考えられているかもしれませんが、それは間違いです。確かにETHはネットワーク手数料として使えることが大きな価値の一つになっていますが、現在はさらに多様な用途が生まれています。

DeFiでは、例えばメイカーダオ(MakerDAO)で発行されるステーブルコインのダイ(DAI)がそうです。DAIはUSドルでペグされたステーブルコインですが、その裏付け資産はETHです。DAIは執筆時点で8,000万ドル(約85億円)ほど流通していますが、この裏付け資産は全てETHです。これは金本位制時代のドルと金の関係に近しいもので、ETHのユースケースの一つです。

また、ETHはさまざまな担保資産としても使われています。例えば、DiFiではレバレッジ取引できるようなプロトコルがありますが、その証拠金としてETHがスマートコントラクトにロックアップされ、使われています。

また、PoSの移行について全く進展していないというような批判もありますが、その批判は適切ではありません。イーサリアムブロックチェーンが使えるようになるまで時間がかかることも確かですが、段階的なアップデートは来年1月にも始まる予定です。

PoSへの移行は、Ethereum2.0と呼ばれ何回かのフェーズに分けて段階的に実装されます。
フェーズ0のアップデートは間もなくです。PoSに移行が行われると、ETHの保有者は、ETHをステーキングしてトランザクションフィーとブロック報酬を得ることができます。
これはETHを購入するための理由と、売却をしない理由になるでしょう。

ETHファンダメンタルの要素はまだ織り込まれていない?

これらのETHのファンダメンタルの要素は、マジョリティ投資家に織り込まれていてるようには思えません。とはいえ、ETHはビットコインが1年も前に追加されたCMEの先物取引でも取り扱いが開始されていないことも事実です。現物受け渡し先物やETFもまだまだ時間がかかるでしょう。その点でいえば、ETHは、金融商品の視点でいえビットコインよるはるかに未成熟です。

ですが、一度、CMEでの先物取り扱いが始まったり、ETFの議論が始まれば、これまで織り込みしていなかったファンダメンタルを取り入れ、早い勢いで価格上昇をする可能性もあり得るでしょう。その点で中期で投資を検討したいアセットであるといえます。

下記のコラムではより詳しく本トピックを解説しています。
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