イーサリアム(Ethereum)の経済圏と現実世界を繋ぎ合わせ、大衆にアプローチするためツール

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イーサリアム(Ethereum)の経済圏と現実世界を繋ぎ合わせ、大衆にアプローチするためツール

ユーザーエクスペリエンスが未だ発展途上のブロックチェーンのアプリケーション

イーサリアム(Ethereum)をはじめとするブロックチェーンのアプリケーションは日本国内でも数多く出てきています。しかし、それらがブロックチェーン業界の外の一般ユーザーに浸透しているとは言い難いです。

その要因は、ユーザーエクスペリエンスの悪さにあり、ある程度のITリテラシーが必要であることが挙げられます。その中でも、DApps(分散型アプリケーション)上でのあらゆる動作は、ブロックチェーン上のトランザクションに含まれ、ETHが必要である点は大きいでしょう。

イーサリアム(ETH)の現在の価格

完全に初心者のユーザーがブロックチェーンのアプリケーションを触る場合、まず取引所のに登録して本人確認を済ませ、銀行口座から振込をし、ETHを手に入れて、それをインストールしたメタマスク(Metamask)に移すということをしないといけません。この手順を細かく分解すると、10近くのステップになります。これは興味を持ち始めた新規参入者が実際にユーザーになるまで、非常に大きいハードルになります。

このような課題を解決するために、ETHを持っていない人でもブロックチェーンのアプリケーションを使いやすくするためのツールが続々と登場しています。フィアット・オン・ランプ(Fiat On Ramp)と呼ばれる、DAppsと法定通貨のゲートウェイです。

クレジットカードでDapps体験できるワイア(Wyre)

Wyreトップ画像
出典:Wyre

米国を拠点にするワイア(Wyre)は、フィアット・オン・ランプという触れ込みでワイヤSDK(ソフトウェア開発キット )を発表しています。「On Ramp」とは、高速道路の入り口のランプなどを指し、ワイヤのSDKは、クリプトの世界の入り口というような表現と言えます。

DAppsやDEX((分散型取引所)のプロバイダは、このSDKを通してわずか10行程度のコードを自社サービスに埋め込むだけで、ユーザーが法定通貨でETHを購入できるようになります。このときユーザーはクレジットカードを通して、DAppsのユーザー体験ができます。さらにKYC(顧客確認)も実行され、規制に遵守した形で、アプリケーションプロバイダは、これまでETHを持っていなったユーザーの受け入れができます。

EUで拡大予定のランプ・スワップス(Ramp Swaps)

Ramp Swapsトップ画像
出典:Ramp Swaps

ランプ・スワップス(Ramp Swaps)は、トラストミニマイズなフィアット・オン・ランプです。ランプ・スワップスでは、銀行口座のAPIを使用して、ブロックチェーンのアプリケーションとのつなぎこみができます。

例えば、ランプ・スワップスのSDKのつなぎこみがされたDAppsで、ユーザーがゲームアイテムのNFT(Non-Fungible Token)を購入すると、銀行口座から所定の金額が引き落としされるなどのユーザー体験ができます。執筆時点では、まだイギリスでしか利用できないですが、EU地域から順次拡大していく予定であるとしています。

こういったイーサリアムのアプリケーションをマスユーザーでも使いやすいアプリケーションにするためのプロジェクトやツールは数多く登場しています。

これらに関しては下記のレポートで解説しています。
参考:Ethereumのウォレット、DAppsのUI/UXは将来どのように解決されるか。マスアダプションを実現するための様々なアプローチ。

冒頭で述べたように、イーサリアムのアプリケーションのユーザーエクスペリエンスはまだ発展途上ですが、筆者としては、1年後にはその状況はかなり変化しているだろうと想定しています。

イーサリアム(ETH)の価格・相場・チャート

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