2018年上半期の暗号通貨の下落トレンドは何によるものだったのか?5つのポイントを解説

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2018年上半期の暗号通貨の下落トレンドは何によるものだったのか?5つのポイントを解説

暗号通貨相場の2018年上半期を振り返る

早いもので7月になりました。
2018年も上半期が終わり、今年の半分が過ぎたことになります。

暗号通貨の相場は、半年間、厳しい下落トレンドにありました。
下記が直近1年のチャートです。

ビットコインのチャート

2018年上半期ビットコインのチャート引用:Coinmarketcap ※画像タップで拡大

暗号通貨市場全体のチャート

2018年上半期の暗号通貨市場全体のチャート引用:Coinmarketcap ※画像タップで拡大

今年上半期の下落トレンドを5つに分解

今年の下落トレンド要因を分解してみますと、要因は以下の5つになると思います。

日本の規制強化

年始にあったコインチェックのハッキング後、日本の金融庁の規制は一層厳しいものになりました。
また、各取引所も自主規制として、前年まで多く打っていたテレビCMを控えており、昨年のような新規投資家の資金が市場に常に入り込んでくるような状況ではありません。

韓国と日本の個人投資家の熱が冷める

2017年の市場を牽引したのは、韓国と日本の個人投資家でしたが、隣の韓国でも規制強化や度重なるハッキングにより投資家熱は冷めています。

日本においては、コインチェックのハッキングは、規制強化をもたらしただけではなく、暗号通貨をあまり知らないユーザーではない人にとって、暗号通貨に対し、ネガティブな印象を抱かせる結果になったと思われます。

関連①:韓国の取引所CoinrailとBithumbのハッキング事件が相場に与えた影響の違いを考察

関連②:コインチェック(coincheck)で何が起きたのか?お金は戻ってくるの?

マウントゴックス(Mt.Gox)

今年上半期は、マウントGOXの管財人である小林弁護士が、資産管理をしているビットコインやビットコインキャッシュを日本円に換金していました。

執筆時点では、マウントGOX社は再生に向かって舵取りをしており、今において彼らからビットコインが売られることはありません。しかし、これまで結果としてこん売り圧力は今年上半期の相場を押さえつけていたと振り返れます。

関連:マウント・ゴックスからビットコイン(BTC)が出金!再び市場でも重しとなるか(4/27)

納税のための換金売り

3-4月は日米で納税期間でした。
特に日本は税金が高いため、納税のために保有している暗号通貨を売却して日本円を得ようとする投資家も多かっただろうと予想できます。2017年の暗号通貨の高騰幅が非常に大きかったため、納税必要資金も大きく、その分、特に売り圧力が大きかったのではと思います。

関連:仮想通貨の「億り人」331人の確定申告納税金額は総額いくら?

前年がバブル過ぎたので自然な調整

もう一つは、前年がバブル過ぎたので、自然な調整だろうと振り返ります。
ICOトークンはユースケースなどが確立される前に価格がつきすぎ、ビットコインなどのPoWコインも価格の上昇ペースが早過ぎてハッシュレートの上昇が大きく取り残されていました。そのような観点から自然な調整であったと振り返れます。

上記5つ以外にもTetherに対する懸念などもありましたが、主にはこのようなところでしょう。

米国の状況

しかし、米国の状況を見ると、非常にポジティブな動きが多く、暗号通貨の取り扱いについて、ビットコインやEthereumはコモディティであり、ICOトークンは証券であるという枠組みが定まりつつあります。

また、既存の金融機関のエグゼクティブは次々に暗号通貨スタートアップに転職をするニュースが相次いだり、ETFが期待されるなど、ムードは非常に良いです。

このように考えると、下落トレンドの反転はそう遠くないのではとも筆者は思います。
これはコインチョイスに寄稿をした前回のコラムで説明した通りです。

BitMexのCEO「年末のビットコイン価格を500万円以上」と予想、暗号通貨市場にポジティブなシナリオパターンを解説

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▼平野 淳也 研究所サロン
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ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

※本コラムは投資を推奨するものではなく、全ての投資判断は自己責任です。