仮想通貨IOTA(アイオータ)が国連プロジェクト機関(UNOPS)と提携、業務効率化を目指す

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仮想通貨IOTA(アイオータ)が国連プロジェクト機関(UNOPS)と提携、業務効率化を目指す

IOTA(MIOTA)が、国連のプロジェクト・サービス機関(以下:UNOPS)と覚書を交わし、国連の膨大な作業の効率と透明性を強化することになった。両者の提携は、データ管理用にオープンソース分散型台帳を進めるIOTAの革新的なテクノロジーが、UNOPSの業務の効率向上にどのように貢献するか調査することを目的としている。IOTAにとっては、特筆できる利用ケースとして世界に証明するチャンスである。

UNOPSとIOTAは2018年5月22日、それぞれニューヨークとベルリンで記者発表し、IOTAの革新的技術が、UNOPSの業務効率をいかに増進するか共同研究・利用することになったことを説明した。

IOTA(アイオータ/MIOTA)の協力で国連の業務が高速化

UNOPSのブロックチェーン技術の特別顧問を務める山本芳幸氏は「われわれが共有しているビジョンは、機械、デバイス、センサーおよび人々が、互いに結びつき、コミュニケーションを交わすインダストリー4.0(Industry 4.0)の世界である。そのような処理を、中間介在者を必要とせずに、同時に実行できるテクノロジーの利用は、組織としての国連の任務遂行を速めることに役立つだろう」と述べた。

IOTAは最近、ドイツのハノーバー・メッセで、最大規模の産業展示会を開催し、その優れた業務を実証して見せた。一方、UNOPSは、国連の活動を容易にする技術力をIOTAに期待している。

IOTA共同創業者のデイヴィッド・サンステバ(David Sønstebø)氏は「共通のグローバルな問題には、共通するグローバルなソリューションが必要だ。オープンソースであるとともに、不特定多数による革新的アプローチによるIOTAの分散型台帳の技術は、この種の共同作業による問題解決には他に類を見ないほど役立つ」と語った。

もう1人のIOTA共同創業者であるドミニク・シャイナー(Dominik Schiener)氏は「UNOPSとの協力が始まり、現在と将来の課題に共同して取り組むことを大変喜んでいる。IOTA財団は、IOTA Tangle(IOTAのDAGベースの分散元帳)が、重要な人道的な開発目的のために活用できるように尽力する」と語っている。

IOTAは今回の協力関係で、UNOPS向けの分散型台帳を開発する。この台帳は国連の書類、供給チェーンおよび取引決済をリアルタイムに管理、追跡する際に、これまで以上に大きな効率レベルを提供するという。

IOTAのマイクロトランザクション機能が国連に貢献

両者のコラボレーションはさらに、トレーニング・ワークショップ、ソートリーダーシップ(Thought Leadership/思想的リーダーシップ)セミナー、UNOPS作業の特定分野により大きな効率をもたらすために、特定の概念実証(proof-of-concepts)の開発などが含まれるという。

UNOPSは、国連の中心的業務部門として、プロジェクト管理、調達、インフラストラクチャー、経済管理専門家サービスを提供している。UNOPSはまた、世界のレンダー、国連開発システムや国連平和維持機能部門と連携して行う協業が、高い評価を得ている。

UNOPSは、DAG(データベース可用性グループ)ベースのTangle台帳を使って、革新的なデータ管理技術が、開発作戦の高率をいかに強化することができるか探る。具体的に言えば、IOTA の分散型台帳は国連の書類、供給チェーン、取引決済をリアルタイムに管理、追跡する際に、より一層高度レベルの効率を提供することができるようになり、UNOPSとそのパートナーの利用は一挙に飛躍的に伸びることが期待される。

IOTAは、一時期に時価総額4位まで躍進した仮想通貨である。IOTAは、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)の普及を目指しており、また手数料不要で、大量のマイクロトランザクションが可能な異色仮想通貨である。

(フリージャーナリスト、大手マスコミOB記者:長瀬雄壱)

参考
Oracletimes
Financemagnates
unops