ビットコイン(BTC)がゴールドならリップル(XRP)はダイヤ?仮想通貨の価値形成を考える

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ビットコイン(BTC)がゴールドならリップル(XRP)はダイヤ?仮想通貨の価値形成を考える

以前のコラムでは、ビットコインと金(ゴールド)との類似性、相違点を整理しました。

関連:ビットコイン(BTC)がデジタルゴールドと呼ばれる理由、金との違いとは?

ゴールドの要点を復習をすると下記です。

  • 希少価値がある
  • 偽造が出来ない
  • 本物の証明確認が出来る
  • 分割しても、その価値の合計は減らない
  • 採掘にはコストがかかる
  • 劣化しない

ダイヤモンドと比喩されるリップル(XRP)

本稿ではビットコイン(BTC)以外の暗号通貨のケースを考えてみたいと思います。

ライトコイン(LTC)の開発者であるチャーリー・リー(Charlie Lee)氏は、ビットコインやライトコインが、デジタルゴールドやデジタルシルバーと比喩できることに対して、リップル(XRP)はダイヤモンド的であると発言をしたことがあります。

ではダイヤモンドとはどういったものでしょうか。

ダイヤモンドはゴールドと違い産出量が大変多く、本質的な価値はあまりないのに、価格統制とマーケティングによって値段がついています。ダイヤモンドをブランディングしているのは、デビアスという会社です。

関連:ブロックチェーンでダイヤモンドが追跡可能に?採掘から顧客までの流通を透明化へ

宝飾用ダイヤモンドは、かなりの金額で特にウエディング用に買うのが当たり前になっています。しかし、ダイヤモンドの価値は、人工的につくられたもので、工業用ダイヤモンドは安価で取引されていて、素材自体に価値はありません。

実際、正確な情報は確認できませんが、世界のダイヤモンド鉱山の30%は、デビアスが保有しているといいます。そして、残りの70%は、自由競争をしているのかというと、そうではなく、その多くがデビアスと提携関係にあるといいます。世界中の鉱山を買収・提携という方法で、価格を統制してきたわけです。

また、デビアス社は、世界最大の広告会社であるジェイ・ウォルター・トンプソン社と提携し、莫大な費用をかけて、「結婚式には、ダイヤモンドの指輪を買う」という風習を定着させた背景があります。

ゴールドとダイヤモンドの関係から価値を考える

ここまで説明すると、「ゴールドの価値」と、「ダイヤモンドの人工的につくられた価値の違い」は分かると思いますが、日常生活では、多くの人はこのことを意識していません。

別に、ダイヤモンドを買うのはやめましょうという話ではなく、ゴールドとダイヤモンドの区別はつけましょう、という話で、「価値とはなにか」の良いケーススタディだと思います。

暗号通貨には、ビットコインのようなコモディティ的な性質のものと、リップル(XRP)のようなコマーシャル要素を用いて価値が付くものがあると考えられます。

これは思考のケーススタディのひとつですが、このブロックチェーン業界では、さまざまな暗号通貨・トークン・アセットが存在し、それぞれの当該物に対して、「それを価値たらしめているものは何か?」と分析をする思考能力は非常に重要です。

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参考
Jinse

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