ベネズエラ、国営ホテル再建のため仮想通貨Petro(ペトロ)決済を導入へ

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ベネズエラ、国営ホテル再建のため仮想通貨Petro(ペトロ)決済を導入へ

2017年には約2600%以上ともいわれているハイパーインフレーションを記録した自国通貨「ボリバル」の代替として、自国での石油資源をもとにした仮想通貨「ペトロ」を発行しているベネズエラ。

本来であればペトロは石油資源をもとに政府が発行しているという非常に有益な点を持っているはずだが、実際はマドゥロ大統領による事実上独裁体制にあるベネズエラの政府信頼度は決して高くない。

しかも社会主義体制であり、自国民の私有財産は認められない他、米国をはじめとした近隣諸外国からペトロの購入はできないなどの大きな問題を抱えた金融商品として、このペトロは発行時から話題になっていた。

こうした問題を受けてか、マドゥロ政権はここにきて新たな手を打ったようだ。

国営ホテル「フンボルト」でペトロ(Petro)が利用可能

1956年、独裁者であったマルコス・ジメネス元大統領によって、ベネズエラの首都カラカスとその沿岸地域を結ぶ観光とレクリエーション複合施設の一部として建築された「ホテル フンボルト」は、当初ホスピタリティで世界最高水準との評価を受けたが、1958年に訪れた民主化後、独裁政権の象徴であるこのホテルは閉鎖に追い込まれている。

1991年にイタリアの投資家によりホテルは再建されたが、2007年チャベス政権によって国有化後、再度閉鎖された。マドゥロ政権はこのホテルの立て直しを図り、南米諸国で最初の7つ星ホテルとなると主張。また決済には仮想通貨ペトロ(Petro)を導入すると発表した。

発表によれば、来訪者はホテルの交換所からペトロの購入が可能で、改装およびホテル運営は高級ホテル「マリオット」で知られる、マリオット・インターナショナルグループが抜擢された。また、ここホテル フンボルトでのペトロ採用をモデルケースとし、国内各地にペトロの交換所を設立、国内での利用率を高めていく計画を立てているとのことである。

ホテル フンボルトは本当に7つ星なのか?

現在、ホテルの格付け基準に関して明確な国際的ガイドラインは存在しておらず、国によってその基準は異なっている。明確なガイドラインは存在しないが5つ星ランクシステムは世界各地で広く使用されており、各レベルの基準は異なるものの、ほとんどの高級ホテルは、通常、5つ星とランク付けられている。

その点で注目すべきは、すべての部屋に執事を有し、スイートには1部屋につき8人のスタッフというドバイの「ブルジュ・アル・アラブ・ジュメイラ」ホテルであり、世界初の7つ星にふさわしいとされている。

ホテル フンボルトの実際のサービス内容などはまだ発表されておらず、実際に7つ星にふさわしいのかどうか、自国発行の仮想通貨ペトロと同様にその実態には疑問の声も寄せられている。

参考:Bitcoin.com