DeFi(分散型金融)で投機が集まるプロジェクトAmpleforth(AMPL)とは何か

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DeFi(分散型金融)で投機が集まるプロジェクトAmpleforth(AMPL)とは何か

突如ローンチしたDeFiプロジェクトAmpleforth(AMPL)

2019年7月にローンチしたDeFi(分散型金融)プロジェクトAmpleforth(以下AMPL)に注目が集まっています。その注目の多くが投機的なものですが、時価総額30位程度まで上昇し、その事実からだけでもこのプロジェクトの仕組みなどを学ぶに値すると言えます。

本コラムでは、AMPLについて、どのようなプロジェクトなのか、 なぜ投機的な注目が集まっているのかについて解説します。

Ampleforthの公式ページ
参照:Ampleforth

市場価格が1ドル以で、保有枚数が自動的に増える

AMPLを簡単に説明するならば、「市場価格が1ドル以上なら、自分の保有枚数が自動的に増えていく通貨」です。逆に市場価格が1ドル未満であれば、自身の保有枚数が自動的に減ります。

つまり、ユーザーのウォレットの保有残高に対して金融緩和と引き締めを自動執行する点を特徴としています。この残高の変更は毎日スマートコントラクトで行われます。この調整プロセスは、Rebase(リベース)と言われます。その増減量は、供給量調整時の価格によって異なります。

コンセプトとしては1AMPL=1ドルをターゲットに供給量の増減で調整しています。供給量が増えれば通貨の実質価値は下落します。これで、安定した価格の実現を企図します。ただし、テザー(Tether)やUSDCなどのようなステーブルコインと異なりドルにペグしているものではなく、ボラティリティは発生します。そして、そのボラティリティが投機的要素を生み出しています。

AMPLが投機的に注目されている理由

AMPLが投機的に注目されている理由は大きく3つに整理できます。

価格が1ドル以上である限り、毎日自分の保有枚数が増えていく

例えば、ある日AMPLの価格が50%上がったとします。しかし、この際、AMPLトークンホルダーの利益は+50%ではありません。50%×1.1倍が利益になります。Rebaseで価格1ドル超なら保有枚数が増えるからです。保有枚数が増えることは、自分の投資損益分岐点が下がり得ることを意味します。

価格が1ドルを上回っていれば、先に入った者が有利な性質を持つ

AMPLは、その価格が1ドルを上回っている限り、先に市場に入った方が何度もリベースを受け取れる可能性が高まります。つまり、毎日自身の保有分が増えます。

先にAMPLを保有した方が有利で、後発組が増えるほどAMPLが市場で購入され価格上昇に影響して、先発組は余計に得をします。こういったねずみ講的性質は批判の対象になっています。

多様化している収益機会・Geyser

また、AMPLの多様化している収益機会も多くの投機家を引きつける要素となっています。
AMPLは、Geyserというステーキングサービスを開始しています。分散型取引所のUniswapにAMPLの流動性を供給した上で、Geyserにデポジットすることで、利息の受け取りができます。

つまりAMPLの価格上昇とリベースによる通貨枚数が増える利益、さらにステーキング報酬が得られます。また、このようなステーキング報酬が存在することは市場で売却するAMPLの売り圧力を減少させる効果があり、AMPLを崩れにくくもさせています。

AMPLへの参入は慎重に

本コラムではAMPLの特徴を解説しました。AMPLは複雑でありながらも、理解ができれば非常に投機的なゲームを誘発する仕組みになっていることがお分かり頂けたのではないかと思います。

現在はDeFi(分散型金融)のマーケットはバブルの様相を示しており、参入はなるべく慎重になるべきです。少なくとも仕組みをよく把握して、そのうえでリスクを限定させるべきであると言えます。これは特に今回取り上げたようなAMPLのような新興プロジェクトなどに当てはまります。

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