ビットコイン先物とは?これだけは知っておくべきコトをわかりやすく解説

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ビットコイン先物とは何?これだけは知っておくべきコトをわかりやすく解説

五月雨まくら(@samidare_makura)です。
この記事ではビットコイン先物で抑えておきたいことを書きます。

とっても易しい先物取引の説明

ビットコイン先物を説明する前に「そもそも先物取引って何?」というところから説明したいと思います。教科書の定義をみてみましょう。

先物取引ないし先物契約とは、将来のある時点においてあらかじめ決められた価格で資産の売買を行う取引である。 引用:「入門証券論[第3版](有斐閣コンパクト)」

う〜ん、正直よくわかりませんよね。
そのためここでは例を用いて丁寧にお話ししていこうと思います。

Aさんが現在1本100円のトウモロコシを農家から購入するとします。この時すぐにトウモロコシを購入するのではなく「1本100円のトウモロコシを1ヶ月後に200本購入する」約束を農家とします。

1ヶ月が経つとトウモロコシの価格はなんと1本120円になりました。Aさんは農家から約束していたように1本100円で200本のトウモロコシを20,000円で購入します。そして市場でそれらのトウモロコシを1本120円で200本売ることができました。

するとAさんは120円 × 200本 = 24,000円から購入した価格の20,000円を引いた4,000円の利益を得ることができました。

これが先物取引です。上で述べた教科書の定義と重ねてみましょう。

先物取引ないし先物契約とは、

  • 将来のある時点において → 1ヶ月後
  • あらかじめきめられた価格で → 100円
  • 資産 → トウモロコシ

の売買を行う取引である。

さて、これで少し意味がわかりましたね。

先物取引では、FXでお馴染みのレバレッジをかけたりショート(空売り)をできることも特徴です。つまり少ない資金で多くの利益を得たり、下落相場でも利益をあげたりすることができます。さらに債務不履行のリスクを減らすため証拠金を取引所に預ける必要もあります。

先物取引は当然、投機によって利益を得ることが大きな目的ですが、リスクヘッジとしての機能も持ちます。例えばXさんがタバコを製造しているとして、タバコの原料となる葉の先物を購入することは、将来的にかかる費用をロックすることができます。もし天候悪化などによりタバコの葉っぱが暴騰しても慌てなくてもすみますね。

ビットコイン先物について知っておきたいコト

前の章で先物取引のことをなんとなくイメージできていれば、ビットコイン先物を理解することも難しくありません。なぜなら結局、現物取引も先物取引もビットコインの価格が上がるか下がるかにベットすることに変わりはないからです。ただそれぞれの市場は異なる動きをするので現物価格と先物価格は当然、乖離します。しかし満期日のことを「限月」と呼ぶのですが、「限月」が近づくほど先物価格は現物価格に近づいていきます。

ビットコイン先物は、昨年の12月にアメリカのCBOE(シカゴオプション取引所)とCME(シカゴマーカンタイル取引所)に上場しています。ちょうどビットコインの価格が絶好調だった頃ですね。両者にあまり大きな違いはありませんが、契約枚数がそれぞれ1ビットコインと5ビットコインであったり、取引時間も微妙に異なります。詳細はCBOECMEから確認できます。

ビットコイン先物上場のニュースは、信頼性の高い大手の取引所に上場されたこともあり、機関投資家の参入が予想され、市場にとってプラスの影響を与えると期待されました。しかし今年5月のFederal Reserve Bank of San Franciscoのレポートによると、今年頭のビットコイン価格の暴落にビットコイン先物が影響したという指摘がなされています。

その内容を要約すると「悲観的投資家に対してショートの機会が提供されたことにより価格の下落需要が生じた」とのことです。必ずしも先物市場の存在が市場に対してポジティブに働くわけではないということは教訓として学ぶべきでしょう。

五月雨の結論と考察

ここまで、先物取引の簡単な説明とビットコイン先物に関する知識を解説してきました。ビットコイン先物取引でGoogle検索しても難しいコトバのサイトばかりよくわからないという人も、その基本的な内容を理解することができたのではないでしょうか。

最近ではCBOEのETF(上場投資信託)がSECに認可されるかどうかが非常に話題になっていますが、年内に同取引所がイーサリアム先物を扱う話(決定ではないと思われる)もあることは案外知られていないような気もします。ちなみにこの背景には、イーサリアムが証券(セキュリティ)ではないとSECにより認められたことがあります。

関連:「ETHは証券ではない」とのSEC発表でイーサリアム先物上場が近づく:CBOE社長

先物取引はややこしくて、とっつきづらい存在かと思いますが、現物価格と先物価格の関係性などを考えたりすることは意外に楽しかったりします。ぜひともこの記事をきっかけに先物に興味を持っていただける方が増えれば嬉しいです。

関連:ビットコイン先物取引量が回復基調、ファンドやETFなどは米SECとの調整がカギ?(2018/5/2)

参考:Medium