ブロックチェーン×コスプレという新しい試み、コスプレ産業が抱える問題点をプロジェクトが解決

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ブロックチェーン×コスプレという新しい試み、プロジェクトの意図とは?出典:COT-Whitepaper

五月雨まくら(@samidare_makura)です。
2018年7月4日・5日開催の「Token Sky TOKYO 2018」の初日に参加してきました。そこでCOSPLAY TOKEN(COT)という気になるプロジェクトのブースを見つけたので少し話を聞いてみました。面白いと思ったので、今回はそれを記事にしてみます。

↓こちらです
Token Sky TOKYO 2018公式出典:https://jp.tokensky.net/

Cure WorldCosplay(CW)の概要

出典:COT-Whitepaper

COSPLAY TOKEN(COT)は、世界最大級のコスプレ・プラットフォームであるCure WorldCosplay(以下、CW)により発行されるトークンです。CWは、2001年のサービス開始より現在まで、ユーザ数72万人以上-約650万枚のコスプレ画像が投稿されています。

さらに、180ヶ国がCWに参加していて、12ヶ国語に対応している多言語プラットフォームでもあります。2018年7月上旬現在、Telegramの英語チャンネルには約10万人のユーザが参加しています。

コスプレ産業が抱える5つの問題とは?

出典:COT-Whitepaper

コスプレ市場の規模そのものを測定することは難しいですが、China Research and Inteligence (CRI)によると、コスプレのためのコスチュームやウィッグ(かつら)の2017年の市場規模は、約178億ドルと推測されており、その市場規模は拡大傾向にあります。

しかし、世界中のコスプレ関係者は、様々な課題を抱えており、解決する必要があります。COSPLAY TOKEN(COT)のホワイトペーパーでは、5つの問題が挙げられています。

問題①:報酬を受け取る現実的な手段が無い

コスプレイヤーは、衣装の作成などに多額の費用をかけているため、無償で活動を続けることには限界があります。そこで、サービスの受け取り側であるユーザ(ファン)から対価を受け取ることは不思議ではありません。しかし、年齢の若いユーザはクレジットカードを持っていないこともあり、コスプレイヤーがお金を受け取る選択肢はかなり限られてしまいます。

問題②:著作権収入システムの不在

現状、コスプレイヤーの画像や動画などのコンテンツの著作権の帰属者に対する、収益の分配が正しく機能するシステムがほとんど存在していません。そのため、著作権の帰属者に本来支払われるべき対価が届いておらず、活動の継続を困難にする要因になります。

問題③:Cosplay Is Not Consent (ハラスメント)

直訳すると「コスプレは同意していない」という言葉の意味するところは、コスプレイヤーが不特定多数のユーザに対して、サービスを提供している立場であるからといって、なんでもかんでも許容するわけではないよ、ということです。残念なことに、今日のコスプレ産業においては、ハラスメントと呼ぶべき、不当な嫌がらせ行為が横行しています。

問題④:価値の非顕在化(価値が最大化されていない)

コスプレイヤーが活動するために必要なすべての作業を自前で行うとすると、膨大な時間と労力を費やすことになり、さらにほとんど収入にはつながりません。一方、コスプレイヤーと接するユーザの中には、コスプレイヤーの活動を助けることができる、貴重な知識とスキルを持つ人たちが存在しています。それらの価値は、十分に顕在化しているとはいえず、機会損失を生んでいます。

問題⑤:グローバル化による不正確な情報の氾濫

コスプレが全世界的ムーブメントになるにつれて、あらゆる情報が誤って解釈され、広がってしまうことが多くなっています。そのため、コスプレイヤーとユーザが、正しい情報にアクセスできずに、間違った情報に惑わされる事例も増えています。

ブロックチェーンによって問題はすべて解決するの?

出典:COT-Whitepaper

前章で、コスプレ産業の抱える5つの問題を明らかにしました。これらの問題は根が深く、解決が困難と考えてしまうかもしれません。しかし、ブロックチェーンの技術を正しく用いれば、驚くほどシンプルに解決策を導き出すことができます。

まず、COSPLAY TOKEN(COT)を発行・配布することで、ステークホルダー間のCWプラットフォーム上における金銭的価値の交換を円滑に行うことができます。また、COSPLAY TOKEN(COT)は、取引所でも交換することが可能です。さらに、著作権をブロックチェーン上に記録すれば、スマートコントラクトによって、収益の分配は自動的に実現されます。

次に、ブロックチェーンは、不特定多数の顔の見えないユーザたちの一人一人にIDを割り振ることで彼らを特定することを可能にします。さらに、IDに評価を紐づけることで、信頼ステータスを可視化することができ、ハラスメントの抑制に繋がります。そして、ステークホルダーの情報がCWプラットフォーム上で明らかになることで、コスプレイヤーとその活動を潜在的に支える能力を持つユーザをマッチングさせることも実現できます。

最後に、CWプラットフォーム上では翻訳された正確な情報をネットワーク参加者が高く評価するインセンティブによって、自ずと価値の高い情報にアクセスすることを容易にします。人が集まれば集まるほど、ネットワーク効果により、これらの質と量は好循環していきます。

五月雨(筆者)の結論と考察

個人的な所感として、エンターテイメント産業とブロックチェーン技術は相性が良いことが多いと感じています。それは、コスプレという特殊性を持つ産業においても、普遍的な法則であることが今回の記事を執筆していて思ったことです。ブロックチェーン技術は、個人をどんどんエンパワーメントしていきます。それによって、多様な個々が表舞台に立ち、世界を鮮やかに彩るでしょう。

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参考:Medium