仮想通貨のハードフォークとは?ビットコイン(BTC)に与える影響を探る

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仮想通貨のハードフォークとは?ビットコイン(BTC)に与える影響を探る

仮想通貨に関連する「ハードフォーク(hard folks)」について、わかりやすく説明できる人はどのくらいいるでしょうか?そもそもハードフォークとは、プラスチック製フォークかな?なんて思いませんか。さらにソフトフォーク(soft forks)との違いや仮想通貨の価格にどのような影響を与えるのかなど、疑問はいっぱいあります。

ハードフォークは、2017年にビットコイン(BTC)からビットコインキャッシュ(BCH)が誕生した際、「fork(分岐、分裂)」という言葉で表現されて以来、ネット上では「ハードフォーク = 分裂」と理解されるようになりました。私は興味を持って、ハードフォークの意味をもう一度調べてみました。フォークの理解が足りないと、思わぬ大きな損失を被りかねないことが分かりました。

分裂によって新しい仮想通貨を産み出し増益を狙う

ハードフォークは、ブロックチェーン・プロトコルに対するソフトウェア更新のようなものであり、ブロックチェーン・ネットワークを運用する方法を変えて、仮想通貨を分岐させるプロセスです。

ハードフォークは原則として、ネットワークプロトコルの変更が必要だと考える、十分な数の人たちの合意によって実施されます。ハードフォークに対してソフトフォークは、暗号化された既存のコードに手を加えるバージョンアップのようなもので、基本的には古いバージョンも引き継がれます。まさにソフトなイメージです。

ビットコインにおいてフォークが行われると、例えばビットコイン価格に影響がでます。ビットコインを所有する個人の資産価値は落ちますが、フォークによって、同じ枚数の別のコイン(この場合ビットコインキャッシュ)を新たに取得しますので、その分の利得で損失を免れる計算になります。

4種のハードフォークの特徴を理解する必要性

ハードフォークでいつも得すると考えていけません。実際には4種のフォークがあります。

一番良く知られているのは、性能や機能を「アップグレード(upgrade)」するハードフォークでしょう。新しいコインは発行されませんが、価格自体は値上がる可能性が高くなります。次いで、ビットキャッシュの例のように、無料配布する「エアドロップ(AirDrop)」によるハードフォークです。エアドロップが発表されると、コインの価格は上がる可能性が高いですが、ボラティリティもそれだけ高くなります。

3つ目の対立によるハードフォークは、コミュニティー内の対立が原因になります。アップグレードによるハードフォークと同じで、対立という背景から価格の下落につながる可能性が高いようです。2016年6月に起きたハッキングの余波で、イーサリアム(ETH)が暴落したDAO事件を思い出してください。そして最後は、日常しばしば行われる一般的なハードフォークです。

関連:The DAOから約1年、イーサリアムはビットコインを超えるか(2017/6/15)

フォークは市場に破壊的影響、財布のひもを締めるのが賢明

仮想通貨は、順調なときでも価格変動が大きくハイリスクといわれます。フォークの可能性が高くなれば、価格変動を予測しにくくなり、市場は乱調になります。ハードフォーク本番の際には、ボラタイルな市場取引に慣れている人でも、できればビットコイン(仮想通貨)の取引を控えて、しっかり自分のウォレットに保存して、注意深く事態を観察するのが賢明だといわれています。

ハードフォークはこのように、仮想通貨に極めて破壊的な働きをする可能性があります。

  • 非集中型ネットワークで維持されてきたコンセンサスが崩れ、ブロックチェーンの存在理由が問われます。
  • チェーン間の分裂の結果、コインが再評価され、その価値は一段と減殺される。
  • 分裂の困惑とブランドの問題が、新たな参加者を失望させる。
  • マイニング(採掘)する能力が分断されるため、チェーンの安全性が脅かされます。
  • 強い敵意のある環境の中で、マイニング攻撃とサーバー攻撃が起こる可能性があります。

フォークによるリスクはまた、ビットコインの価値命題維持に努力する主として西側諸国の開発グループと、利益追求で大いに成功してきた中国企業という2つ世界の間の摩擦によって生まれるともいわれています。

参考
financemagnates(1)
financemagnates(2)

仮想通貨の始め方コラムまとめ

  1. ブロックチェーンとは?分散型台帳との違いなども解説
  2. ハードフォークとは?
  3. PoWとPoSとは?
  4. STO(セキュリティ・トークン・オファリング)とは?
  5. 証券トークン(セキュリティトークン)とは?
  6. セグウィット(Segwit)とは?
  7. ライトニングネットワークとは?
  8. PoI(プルーフ・オブ・インポータンス)とは?
  9. PoC(プルーフ・オブ・コンセンサス)とは?
  10. 仮想通貨で海外送金するメリットとは?
  11. ビットコインの使い道は?
  12. マイニングとは?
  13. ICO(イニシャル・コイン・オファリング)とは?
  14. スマートコントラクトとは?

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長瀬雄壱
フリージャーナリスト、大手マスコミのOB記者。在職中は社会部、科学部、外信部で記者活動を行なう。特に外信部では、10年余り海外特派員(3カ国)を務め、国際関係、政治、経済、社会、戦争取材など、あらゆる分野で記者活動を続けた。翻訳業務経歴は約50年あり、今でも海外ニュースを深くモニターしている。