テラ(Terra)の分散型金融(DeFi)レンディングプロジェクト「Anchor」とは?

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テラ(Terra)の分散型金融(DeFi)レンディングプロジェクト「Anchor」とは?

今回はステーブルコインプロジェクトであるテラ(Terra)の、メインネット4回目のアップデートTerra Core「Columbus-4」より新たに採用される注目の「Anchor(アンカー)」について解説します。

アンカー(Anchor)とは?

Anchorは、コスモス(Cosmos)とポルカドット(Polkadot)、Terraの3社が2020年7月に発表した新たな分散型金融(DeFi)レンディングプロトコルです。PoS(プルーフ・オブ・ステーク)ブロックチェーンのステークキング報酬を利用し、ステーブルコイン(Terra)預金の利回りを提供する、Terraブロックチェーンに構築される新しいDeFi貯蓄商品です。

Anchorは、預けられたTerraを受け入れ利回りを生成するために、他の流動性の高い主要なPoSブロックチェーンのステーキング資産を担保にした借り手に預金を貸し出します。つまり、ステーキングデリバティブによって担保されたステーブルコインローンを提供することにより、ステーキング報酬を収益として取得します。

Anchorの基本的な経済論理は、商業銀行が残りの資本を機能させる一方で、預金の引き出しを容易にするため準備金を保持しているのに似ています。Anchor上のAPR(年換算利回り)は、サポートされているブロックチェーン上のステーキング収益の加重平均に、ステーキングポジションを確保するための過剰担保のコストを掛けたものになります。

Anchorは当初、Terraブロックチェーン上で動作する決済アプリによって発生した取引手数料によって調達されるLunaのステーキング報酬が、Anchor上で利用可能な唯一の担保となります。Anchorのバージョン2では、複数の担保となるPoSトークンをサポートする予定です。

アンカー(Anchor)の特徴

Anchor貯蓄プロトコルの主な機能は次の通りです。

元本確保

Anchorは、ローンがリスクにさらされているときに借り手の担保を清算する清算プロトコルを実装し、預金者の元本を保護します。

即時引き出し

Terraの預金は即座に引き出すことが可能です。ロックアップは必要ありません。

安定利率

Anchorは、担保資産から預金者にステーキング報酬の可変部分を渡すことによって預金金利を安定化します。

なぜ新たなDeFiレンディングプロトコルなのか?

Anchorプロジェクトは、幅広い層に支持される貯蓄商品の特徴は金利の安定にあると考えています。すでに貯蓄機能を備えたDeFiプロトコルは多数ありますが、いずれも金利の安定性に問題があります。Anchorは、担保資産に発生するステーキング報酬を利用して預金金利を安定化させることでこれを解決します。さらにAnchorは、主要なPoSブロックチェーンからステーキング報酬を集めることで、ブロックチェーン経済のベンチマーク金利を設定することを目指します。

Anchorのプラットフォームは、新しく設立されたInterchain Asset Association (IAA) が提供し管理します。IAAは、Do Kwon氏(Terraform Labs)、Zaki Manian氏(Cosmos)、Jack Platts氏(Web3 Foundation) が運営委員会を務めます。Anchorを発表したCosmosとPolkadot、Terraの3社は、PoSチェーンは理論的には取引手数料とインフレを通じてより安定したステーキング報酬を得て、より信頼性の高いAPRにつながるため、Anchorの利回りは既存のDeFiプロトコルよりも優れたものになると主張しています。

Anchorのバージョン1は、Terraの次期アップデートColumbus-4にてまもなく利用可能になります。バージョン2で採用予定の複数チェーン間アセット(Cosmos、Polkadot、Solana)のサポートについては、Terraではさらにその次のアップデートColumbus-5にて実装される予定です(ロードマップを参照)。

なお、Anchorプロトコルについては、ホワイトペーパーが公開されています。詳しくは、そちらをご参照ください。

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コインチョイス編集部
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