新たなプロジェクト「Hedera Hashgraph」とは?PoWに変わるコンセンサスを実現できるのか

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新たなプロジェクト「Hedera Hashgraph」とは?PoWに変わるコンセンサスを実現できるのか

五月雨まくらです。

ブロックチェーン技術を利用してコンセンサスを実現するにはさまざまな方法があります。Hedera Hashgraphプロジェクトはその中でもとてもユニークなアプローチを採用しています。その肝となるのは「相手を知らずに当事者同士の信頼を確立する」ことです。

Hedera Hashgraphには、いくつか面白いポイントがあり、仮想通貨の世界にポジティブなインパクトを与える可能性があります。

Hedera Hashgraphのコンセプト

ブロックチェーンの世界に新しいタイプの分散化コンセンサスをもたらすことは困難であるかもしれません。Hedera Hashgraphのプラットフォームは、お互いに信頼しない人びとが常に安全に協調して、オンラインで取引できるように設計されています。

ミドルマン(仲介者)を取り除くことによって、Hedera Hashgraphは、公正、迅速、安全そして透明な取引をおこなえるようになっています。ここでもっとも重要なことは、コンセンサスを実現するためにPoW(Proof-of-Work)を必要としないことです。

Hedera Hashgraphの仕組み

PoW(Proof-of-Work)を利用せずに、コンセンサス実現する技術を提供することは、とても難しい方法のように思えます。Hedera Hashgraphのアプローチでは、従来のマイニングに頼るのではなく、ネットワークの公式な統治機関である評議会(Council)を活用します。

最大39の有力な組織・企業が、この評議会に立候補します。目標は、複数の地域や産業にまたがる多くのメンバーを可能な限り評議会に関与させることです。つまり多様性が重要ということですね。

Hedera Hashgraphを運営するすべてのメンバーが評議会のメンバーを選出して専門的知識を提供します。このような分散型アプローチを採用することによって、ネットワークをコントロールする単一のエンティティが存在しないようにします。

Hedera Hashgraphは、開発者に対して新しくてエキサイティングな多くの機会を提供します。Hedera Hashgraphのチームは、開発者がまったく新しいクラスのDApps(分散型アプリケーション)を構築できると考えています。

ただDApps業界の競争は激しいので、Hedera Hashgraphが競争優位性を発揮して市場シェアを確保するかどうかは確かなことはいえません。しかし業界に対して異なる選択肢を提供することは決して悪いことではありません。

Hedera Hashgraphの将来

Hedera Hashgraphプラットフォームがクリプト世界に影響力を持つためには、まだまだ多くの作業が残されています。ロードマップによると、Hedera Hashgraphを実現する技術は開発段階にあります。

ICOは今月16日に終了して$120,000,000(約133億円)の資金調達をおこなったばかりです。きっと今後数ヶ月においてHedera Hashgraphは注目されるプロジェクトになると予想されます。

五月雨の結論と考察

PoW(Proof-of-Work)のコンセンサスにはいろいろと限界が指摘されています。そのためクリプトの世界では代替手段が模索されているといえます。Hedera Hashgraphのアプローチは、1つの選択肢になり得ると感じました。

ただ評議会のメンバーを公平に選出するプロセスについては要注意です。なぜなら評議会のメンバーが結託したり多様性に欠けていると、意思決定に多くの問題を孕む可能性があるからです。今後の展開を注視しましょう。

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参考
Hedera Hashgraph.com
Hedera Hashgraph Whitepaper
NullTX

現在、これまでの経験(外資系コンサル、ライター)を活かして、仮想通貨、ライティング、ブロックチェーンなどの無料相談をSkypeで受けるボランティアを行っています。気になる方はTwitterのDMにて相談を無料で受け付けてますのでお気軽にどうぞ。■五月雨まくら(@samidare_makura)