Polkadot(ポルカドット)とKusama(クサマ)のパラチェーンオークションとは?

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Polkadot(ポルカドット)とKusama(クサマ)のパラチェーンオークションとは?

Kusama(クサマ)のパラチェーンオークションが2021年6月15日に行われることが発表されました。今年後半の重要なトピックとなりうるパラチェーンオークションについて学びましょう。 

Polkadot(ポルカドット)とは、複数のブロックチェーンの運用を目指すプロジェクトです。Kusamaはポルカドットのテスト版で、重要な新しい機能をポルカドットに実装する前にKusamaで先行して実装される形になります。

Polkadot(ポルカドット)の仕組み、パラチェーンとは

ポルカドットは少し複雑ですが、押さえておくべき点としてポルカドットは単一のブロックチェーンを指すのではなく、複数のブロックチェーンを接続するネットワークであるということです。

ブロックチェーン開発者は、ブロックチェーン開発フレームワークSubstrate(サブストレート)を用いて、独自のブロックチェーンを低コストで開発することができます。ポルカドットはサブストレートで開発された複数のブロックチェーンを相互運用させることができるネットワークです。

ポルカドットが親チェーンで、それに複数のSubstrateで開発されたブロックチェーンが子チェーンとして接続されるようなイメージです。下記の図がその概念を表したものですが、真ん中にある大きな円が親チェーンとなるリレーチェーンで、その周りにぶら下がっているのが子チェーンとなるパラチェーンたちです(厳密には四角いグレーで示されている部分です)。

関連記事:なぜPolkadotは注目されているか?基本的なコンセプトを解説

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参照:Polkadot Wiki

図の中にはリレーチェーンが8個ありますが、実際にはもっとたくさん接続される構想で、現状最大で100くらいまで接続できると推定されています。

しかし、100までしかパラチェーンになれないとなると、誰でも勝手にサブストレートでブロックチェーンを開発してポルカドットのパラチェーンにするというわけにはいきません。また、いきなり100個接続しよう!というよりも数か月ごとに徐々に募集してうまく動くのを確認しながら進めることになります。

この限られたパラチェーンの枠(スロット)を手に入れるには、下記のどちらかが必要があります。

  • 公共的な価値があるチェーンだとガバナンスによって認められてパラチェーンになる
  • オークションで勝ってパラチェーンになる

公共的な価値を認められてパラチェーンになる場合の例としては、将来的に他の大規模チェーンとのブリッジになる(イーサリアムとの相互運用するためのチェーンになるなど)が想定されます。そして、2つ目のオークションはこれから実行されようとしているイベントです。

オークションはどのように行われるのか

パラチェーンのオークションはキャンドルオークションという仕組みで行われます。

キャンドルオークションは、17世紀に船の売買に用いられたのが始まりで、ロウソクに火がついている間にオークションをすることが名前の由来となっています。

入札者は次第に高い金額の入札を行い、オークション終了時に最も高い金額を入札した人が勝者となりますが、ロウソクの火が消えると、オークションは突然終了し、その時点で立っていた入札者が落札することになります。この仕組みだと、終了ギリギリまで待って一番高い金額を入札して勝つという戦略が使えないので、参加者は最初から出せる最高の金額を提示してオークションに参加することになり効率的にオークションが実行できます。

これをオンラインで行う場合は、終了のタイミングを乱数で決定する必要がありますが、
パラチェンスロットオークションは、通常のキャンドルオークションとは少し異なり乱数を使って開始段階の期間を決めることはありません。

その代わりに、「オープンフェーズ」と「エンディングフェーズ」があり、過去のある時点で終了したことが(通常のクローズ時に)さかのぼって決定されます。そのため、オープン段階では、入札は継続して受け付けられますが、過去にさかのぼって決定されたクローズの時点が、入札が行われた時点よりも前であることが判明する可能性があるため、後に行われた入札は、より高い確率で負けることになります。

なぜオークションがユーザーにとっての重要なイベントなのか

このオークションに参加するのはパラチェーンになりたいブロックチェーンプロジェクトですが、各プロジェクトが持っているDOT(またはKSM)だけでオークションに参加するのは難しいため、ステーキングを通じて一般のホルダーからクラウドローンでの協力を募っています。そしてその報酬として各プロジェクト独自トークンのエアドロップなどの魅力付を行っています。

DOTやKSMを持っているユーザーはこれらに参加することによってエアドロップされるトークンなどを手に入れる機会がくるため、個人ユーザーにとっても重要なイベントとなっています。

Kusamaでの最初のオークションはすでにアナウンスされており、6月15日に1回目がスタートします。

2021/06/15 Kusamaパラチェーンスロットオークション、オープンフェーズがスタート
2021/06/17 最初の Kusama Parachain Slot のエンディングフェーズ開始。この時点までに行われた入札のみが、最終結果で確実に考慮されます。この時点以降に行われた入札は成功確率が直線的に減少します。
2021/06/22 最初の Kusama Parachain Slot オークション終了
2021/06/22 第1回Kusama Parachain Slot オークションの勝者が決定
2021/06/22 第2回 Kusama パラチェーンスロットオークション
2021/06/29 第3回Kusama パラチェーンスロットオークション
2021/07/06 第4回 Kusama パラチェーンスロットオークション
2021/07/13 第5回 Kusama パラチェーンスロットオークション

Kusamaでのオークションが成功してスムーズに稼働すれば、ポルカドットでも同様に行われるため、ポルカドットのエコシステムに興味があるコミュニティにとっては注視しておきたいイベントです。

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この記事はstakefishからコンテンツ協力を得て提供しています。stakefishは暗号資産ユーザー向けのステーキングサービスを提供しています。Polkadot、Kusama、イーサリアム、Solanaなど様々なノード運用の実績を元にサービスを提供しており、ユーザーは秘密鍵を渡すことなくステーキングができます。

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■stakefish公式:https://stake.fish/ja/

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コインチョイス編集部
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