2020年に大きく成長したレンディングプラットフォームのAaveとは?

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2020年に大きく成長したレンディングプラットフォームAaveとは?

2020年に入ってから最も成長したDeFiプロジェクトの一つがレンディングプラットフォームのAaveです。

AaveはもともとETHLendという名前でICO(イニシャル・コイン・オファリング)を行い約17億円を調達し、レンディングを軸にプロダクトを開発していました。公式には、ETHLendとAaveは別のプロダクトとして扱われていますが、同様の技術を利用していると考えられます。Aaveの公式ローンチは今年の1月です。

別プロジェクトとしてのAaveが急成長

ETHLendは2017年の11月にICOを実施していて、当時はアルトコインの空売り環境が整っていたなかったので、特にERC20トークンのレンディングと空売りを可能にするETHLendはICOからの値上がりだけでなく、プロダクト自体もそれなりの注目を集めていました。

ETHLendが新しくAaveという名で別のプロジェクトを始めて、その新しいプロジェクトのほうが急激に成長したというのが実情です。同プロジェクトのユーザー数は2.4万人にまで伸びています。

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参照:Dune Analytics

Aaveの概要

さて、Aaveとはどういったプロジェクトなのでしょうか。概要と仕組みを見てみましょう。

aaveのイメージ
参照:https://app.aave.com/home

Aaveの仕組みはコンパウンド(Compound)に似ていて、自身の資産を貸し出すことでCompoundのcTokenに類似するaTokenを受け取ります。aTokenの保有者は、利回りに応じて利子を受け取ることが可能です。特徴的な点を以下に整理します。

銘柄数

Aaveは取り扱い銘柄が多く、ステーブルコインだけでUSDT, USDC, TRUST, sUSD, DAIをサポートしており、その他にETH, BAT, KNC, LEND, LINK, REP, SNX, WBTCがあります。現時点でのユーザーはかなり少ないと見られ、DAIは289,830(10,161,812)、USDCは91,077(12,913,941)程度に留まっています(括弧内の数字はCompoundのもの)。

無担保ローン

完全に無担保というと語弊があるのですが、スマートコントラクトで即時返却することを前提に、超短期で借り入れが可能になる仕組みがあります。Aaveの最も大きな特徴はこのFlash loanと呼ばれる仕組みで、DeFi上でのアービトラージに応用できる可能性があります。

独自トークン

Aaveは独自トークンを発行して、アプリケーションに組み込んでいます。トークンモデルは最近アップデートされ、流動性マイニングやステーキングの機能を内蔵しています。

aaveのイメージ
参照:Aave_Protocol_Whitepaper_v1_0.

変動金利と固定金利

aave-の金利

借り手は固定金利と変動金利を選ぶことができます。大体のレンディングプラットフォームでは変動金利が採用されており、自身が借り入れを行った後の金利変動にも影響を受けてしまいますが、Aaveでは高めの金利を支払うことで、金利を固定することができます。

ここ数年でイーサリアム上アプリのレベルは上昇

いかがだったでしょうか。Aaveはバブル期にICOをしてその後プロダクトが失敗しつつも、その後、ピボットをして成長しているという珍しい事例の一つです。

こういった点に目を向けると、この数年でイーサリアム(Ethereum)上のアプリケーションのレベルは非常に高くなっていることが分かります。本コラムでは簡単な紹介のみに留まりましたが、HashHub Researchではさらに詳しい解説や、Aave以外のDeFiプロジェクトの詳細レポートを多数取り扱っています。

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