PoWとPoSの違いとは?ブロックチェーンに不可欠なコンセンサスアルゴリズム

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PoWとPoSの違いとは?ブロックチェーンに不可欠なコンセンサスアルゴリズム

仮想通貨のマイニングなどでよく耳にする「PoW」と「PoS」。この記事では、まずこれらは何なのか、そしてどのような違いがあるのかについて。今さら聞けない!という方の為にも、解説を行いたいと思います。

PoW、PoSはコンセンサスアルゴリズムの一種

まず、「PoW」や「PoS」は「コンセンサスアルゴリズム」の種類の一つです。
コンセンサスアルゴリズムとは、日本語で「合意形成」と言った方が分かりやすいと思いますが、「取引が正しいかを判断する方法」を指します。

仮想通貨は基本的に中央管理者が存在しません。そのため、取引が正しいかを全員が監視する必要があります。その手続きの種類がコンセンサスアルゴリズムであり、その手続きの一種に「PoW」や「PoS」がある、ということになります。

PoWとは?「Proof of Work」のメリットとデメリット

「PoW」は「Proof of Work」の略称で、日本語に直すと「仕事量による証明」などと呼ばれます。ビットコイン(BTC)をはじめとする多くの通貨でこの方式が採用されています。

「PoW」の利点としては、不正に強いということが挙げられます。過半数の取引の承認が必要であるため、マイナーの50%を上回るCPUパワーを保持していない限り不正を行うことは難しいと言えます。(※CPUのほかに、GPUやASICなど使われています)

ただし欠点もあり、まず一つ目に電力を非常に使うことが挙げられます。複雑な計算問題によってPoWは成り立っているので、その分ハイスペックなパソコン・周辺機器も必要ですし、電気代も多くかかります。そのため、ビットコインのマイニングは既に一部の大手によって寡占状態にあります。

2つ目に、過半数のCPUパワーを持ってしまったマイナーに対しては、PoWは無力だということです。仮想通貨ブームなどが起こり、ある通貨のネットワーク全体が持つCPUパワーがそこまで大きくないのに価値が非常に大きくなってしまった…などの場合、悪意あるマイナーが過半数のパワーを用いて不正を行うといったことは十分あり得ます。

PoSとは?「Proof of Stake」も一長一短

「PoS」とは「Proof of Stake」の略で、「保有量による証明」などとも呼ばれます。PoWの改善策として出された案で、後発アルトコインの多くがこの方式を採用しています。最近ではイーサリアム(ETH)がPoWからPoSに徐々に移行するとされていますね。

簡単に言えば、PoSを採用しているコインでは、保有量に応じて新規発行された通貨が支払われる仕組みになっています。もう少し正確に言えば、保有量に応じて取引記録のブロックが承認される確率が高くなります。

「PoS」のメリットは、膨大な電力や高性能のコンピュータなど、マイニングにコストをかける必要がほとんどないということです。一方で、デメリットも存在します。まず、「持っていればその分の通貨が貰える」という性質上、通貨の取引量が少なくなる恐れがあります。流動性が低いのは通貨としてはかなり問題になるでしょう。

PoWとPoSの違いまとめ「どちらが優れている」とは言えない状況

「PoW」と「PoS」の違いをまとめると、PoWが「膨大な計算量によって取引記録を承認する」のに対し、PoSは「保有量に応じて取引記録が承認される」と言えます。PoWが持つ「不正に対して十全な対策が取れているとは言えない」「膨大な電力やCPUパワーが必要」といった欠点を無くすために生まれたPoSですが、これもまた新たなデメリットが出てきていると考えられます。

安易に「PoWは信頼できない、PoSの方が良い」(または逆)と考えて通貨を選ぶのは危険です。コンセンサスアルゴリズムは非常に画期的な暗号通貨の核をなす技術で、これらがあるからこそブロックチェーンや仮想通貨と言ったものに価値があると言えますが、未だ完璧な一切非の打ち所がないコンセンサスアルゴリズムは現状存在しません。そういったことに留意しつつ通貨を選ぶことをおすすめします。

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