ETHとERC20のトークン価格がデカップリング、イーサリアム上で最も価値があるトークンとは?

編集部おすすめ交換所

ETHとERC20のトークン価格がカップリング、イーサリアム上で最も価値があるトークンはMKRとZRX

10月後半からベアマーケット(弱気の市場、ブルマーケットの対)の相場に動きがあります。そういった中で、Ethereum(イーサリアム)のネットワークで価値が集約されている領域が変わりつつあります。

ETHとERC20トークンの価格がデカップリング

ETHの価格は横ばいであるにも関わらず、一部のERC20トークンの価格が上がっています。
具体的には、ZRX(0x)、MKR(Maker DAO)、BAT(Basic Attention Token)のチャートがETHとデカップリング(連動しなくなる)しています。

ETHとERC20のトークン価格がデカップリング、イーサリアム上で最も価値があるトークンはMKRとZRX 出典:Trustnodes

そして、それに伴いEtheruem(イーサリアム)のネイティブトークンであるETHの時価総額を、Etheruemのネットワーク全体のERC20の時価総額が超えています。

現在、最も価値がついているERC20トークンは上から順番に下記のようになります。

  • Binance Coin(BNB/バイナンスコイン)
  • OmiseGo(OMG/オミセゴー)
  • Maker DAO(MKR/メイカー)
  • ZRX(0x/ゼロエックス)

このうち、Binance Coin(BNB)、OmiseGo(OMG)に関しては、将来、独自チェーンに移行をする予定です。つまり、純粋にEtheruem上のトークンとして存在していて、Ethereum上で最も価値が高いトークンが、Maker DAO(MKR)とZRX(0x)の2点ということになります。

ブロックチェーンでは、プロトコルレイヤー・低レイヤーから価値が集約されていくというFat Protocolの理論については、前回のコラムで紹介して、実際にその通りに価値が集約されているというデータを示しました。

関連:イーサリアム(Ethereum)の価値はどこに集中をするか:Fat Protocolsの検証

つまり、Maker DAO(MKR)とZRX(0x)が、Etheruemのトークンとして、最も1stレイヤーに近いトークンであり、ここに価値が集約されています。

Maker DAO(MKR)は、分散的に担保を管理するステーブルコイン(Stablecoin)です。
ユーザーはETHを預託して、DAI(USDのStablecoin)を発行できます。

担保にしたETHの価値が下落した場合、ETHはロスカットされるが、DAI発行者は実質的に資産にレバレッジをかけれることになります。担保が下落した場合は、担保のETHが売却されるので、DAI全体のネットワークは維持されるという仕組みです。このDAIが、Ethereum上のDApps(分散型アプリケーション)やDEX(分散型取引所)内で広く存在感を出しつつあります。

分散型取引所のプロトコル「0x」を利用した運営が増加

0xに関しては、分散型取引所のプロトコルです。サードパーティーのリレーヤーは、このプロトコルを利用して比較的簡単に分散型取引所の運営ができます。

さらに、この分散型取引所には、デリバティブプロトコルレイヤーのdYdXやレンディングプロトコルのDharmaも関連します。0xを使ったリレーヤーや、関連するプロトコルのインフォグラフィックが下記のようになります。

ETHとERC20のトークン価格がデカップリング、イーサリアム上で最も価値があるトークンはMKRとZRX
出典:Reddit

Ethereum(イーサリアム)の価値交換レイヤーの中心に0xがいるイメージです。
0xに関しては、筆者のブログでより詳しい解説をしています。

参照レポート:DEXプロトコルの0xとは。分散型金融を担うプロトコルの仕組み・ZRXのモデル・エコシステム全般・課題

0xのリレーヤーが、EthereumのDEX全体で占める出来高は約30%まで侵食しています。

ETHとERC20のトークン価格がデカップリング、イーサリアム上で最も価値があるトークンはMKRとZRX 出典:etherscan

筆者は、この割合が近いうちに50%まで侵食するだろうと予想しています。

これら0xやMakerDAOのミドルウェアプロトコルに紐づくトークンが、ZRCやMKRで、ガバナンストークンとしてデザインされています。

参照:ブロックチェーンのガバナンスについて。プロトコルを分散的に決定する仕組みとその是非、トークンの評価算定まで

何故これらに価値がつくのかを考察することは、ブロックチェーン全体のアーキテクチャを考えるにあたり、最も重要な観点であると筆者は考えています。

関連:“0x”(分散型取引所のプロトコル)と証券トークンプロジェクト“Harbor”が提携、分散型金融への取り組み


筆者が運営する研究所サロンでは、このような動向解説から更に深い業界のビジネス分析、技術解説、その他多くの議論やレポート配信を行なっています。ご興味ある方はぜひご利用ください。

▼d10n lab 未来を思考するための離合集散的コミュニティ
https://d10nlab.com/

編集部ピックアップ

マルチシグ管理の安心・安全ウォレット