リップルってどんな仮想通貨?

リップルというのは、リップル社が開発した決済システムを指す。世界では円やドル、ユーロなどさまざまな通貨が出回っており、両替が必要になることも多い。海外送金をする際には、高額な手数料がかかり、日数も要するだろう。リップルの決済システムを利用することで、手数料は非常に安く済み、ほとんど時間をかけずに海外送金をすることが可能になる。

リップルのプラットフォームとは?

例えば、円をドルに替えたいときに円からXRPという仮想通貨に替える、それからXRPをドルに替えるという仕組みだ。XPRはリップル社のコンセンサスシステムにより、非常に早く他の通貨との両替ができるのが大きな特徴として挙げられる。XRPというのはリップルのネイティブ通貨で、リップル社が発行しているものだ。そのため、正式な名称ではないものの、XRPのことをリップルコインと呼ぶ人も存在する。XRPは通貨と通貨との間に入る形で利用されることからブリッジ機能を有すると言える。現実通貨同士の両替だけでなく、仮想通貨との両替も可能だ。

リップルのIOU

リップルが通貨を両替する仕組みとしてはIOUという仕組みが用いられている。ゲートウェイと呼ばれる取引所に通貨を預けて、その通貨を他の通貨に替えるわけだが、預けると発行されるのが借用書だ。

IOUというのは借用書のことを指す。ただし、実物の紙でできた借用書ではなくデジタルのデータとしての借用書だ。1万円預けると1万JPYという形で発行される。

同じようにして世界のどこかでドルやビットコインを預けている人も大勢いて、それぞれUSDやBTCという形のIOUが発行される仕組みだ。そして、レートに合わせて自由に交換できて、交換後のUSDやBTCは元の通貨に戻すことができる。

仮想通貨の大きな特徴は、国や企業などが管理していないということが挙げられるが、XRPの場合には必ずしもこれは当てはまらない。発行済みのXRPのうち約6割をリップル社が保有しているからだ。リップルを利用したり保有したりするのも、匿名ではできない。この点に関しては、現実通貨に近い特徴を持つ。ただ、XRPそのものはリップル社が価値を持たせているわけではない。特定の国の経済状況や特定の企業の業績が、XRPの価値に与える影響は限定的だ。値動きの原因に関しては、ビットコインなど他の仮想通貨とあまり変わらない。XRPが通貨として使いやすい状況になっていけば、XRPのレートは上がりやすくなるだろう。

リップルのこれまでの値動きとその要因

現在は1XRPが30円前後のレートで推移しているが、今年3月くらいまでは1円を切る水準で推移していた。レートが急騰したのは今年3月31日のことだ。

この日、三菱東京UFJ銀行がリップルネットワークを利用した国際送金を開始することを発表した。実際に開始されるのは翌年の予定だが、これをきっかけにリップルのネイティブ通貨であるXRPが急騰したのだ。これまで高額な送金手数料がかかり、日数も要していた海外送金が格安の手数料で、しかも一瞬で行えるようになる。

これまでの国際ビジネスのあり方が根本的に変わる可能性があるだろう。国内企業だけでなく、全世界で注目される出来事だ。国内では既にみずほ銀行や住信SBIネット銀行なども、リップルを利用した送金システムの導入を決めている。
2013年にXRPが発行が開始され、その当時は0.3円前後のレートで取引されていた。

つまり、現在のレートと比べると100分の1ということになる。XRPは5月に入ってからも急上昇し、一時45円近くにまでなった。今後局所的に下がることはあっても、実際に国内の銀行でリップルを利用した決済システムが導入されるまで、長期的に見ればさらなる上昇が期待できる。

XRPのレートが急落する可能性はあるのか?

通貨が価値を持つのは、発行数量に制限があるためだ。現実の通貨は金融政策などで、世の中に出回る量が増やされることがあるが、この場合も無制限には行わない。もし、無制限に通貨を発行したり、世の中に出回る量を増やすと、その通貨の価値が低くなるためだ。場合によってはほとんど価値がなくなってしまうこともあるだろう。

現実通貨だけでなく、仮想通貨においても発行数量が増えすぎると、そういった問題に直面する。通常は、発行数に制限が設けられているため、発行しすぎてしまうことはない。

ビットコインのように、新規発行量があらかじめ決まっていれば、それを考慮した形で値動きをするはずだ。XRPも発行数量が1,000億枚と決まっており、その分既に発行済みで毎年減少する仕組みになっている。減少するのは決済サービスの手数料として使われる僅かな分のXRPだ。

既に上限まで発行済みで少しずつ減っていくだけであるため、暴落の危険性はないように思える。しかし、発行済みのXRPはその全てが市場に出回っているわけではない。約6割をリップル社が保有しているということに留意しておこう。つまり、リップル社がその大量のXRPを市場に放出するということもあり得るのだ。

リップルの今後の可能性

リップル社では少なくとも2021年までには、自社で保有する500億枚のXRPを売る予定はない宣言している

。現在において約620億枚のXRPをリップル社が保有しているため、残り120億枚に関して、少しずつ放出される可能性があるだけだ。しかし、この宣言には何ら法的拘束力がない。

企業が何らかの方針を打ち出した後に、状況が変わってしまったら、それに応じて路線を変更することもあるだろう。また、逆にリップル社が自社で保有するXRPを一定期間凍結する可能性もある。

その場合には、市場に出回る数が増えないため、暴落のリスクは低くなるだろう。いずれのケースもあり得るため、XRPを使うならリップル社の動向に注意しておく必要がある。