最近ちょっと話題の「半減期」。ソーシャルメディア上では海外のハン・ゲンキ氏がある仮想通貨を買い占めている等の発言も見受けられますが、もちろんこれは冗談です。今回は半減期について編集部と一緒に調べてみましょう。
そもそも何が半減するのか?
半減期では仮想通貨を採掘したときにマイナーがもらえる報酬額(ブロックリワード)が半減します。
ビットコインについて調べている方ならマイニングによって計算の競争が行われ、見事ブロックをマイニングできれば報酬としてビットコインが手に入れられることはご存知かと思います。
報酬としてこれまで50BTCもらえていたのに、半減期が来たら25BTCしかもらえなくなり、ビットコインの場合は約4年に1回半減期がやってきます。1回目の半減期で報酬は50BTCから25BTCに減り、そして現在はさらにその半分の12.5BTCがマイニングでもらえる報酬です。
半減期がいつ来るのかはどうやって分かる?
半減期がいつ来るかについては専門サイトなどで想定される日時が表示されていますので、初心者の場合はそれを参考にするのが一番簡単です。
例:本稿作成時点での予測日
モナーコイン:2017 年7月14日ごろ
ライトコイン:2019年8月18日ごろ
ビットコイン:2020年6月21日ごろ
ですが、日時がはっきり分からないのは何故でしょうか。
X番目のブロックから報酬半減
それは理由は半減期はブロックチェーンのブロック数を数えているからです。
X番目のブロックから報酬が半分になるよ、と決まっているので1ブロック10分の計算で半減期の時刻が予測できます。しかし、ビットコインの場合でもマイナーの計算競争は必ずしも毎回10分ぴったりに決着がつくわけではないので少しづつ微妙に予定時間からずれてしまうのです。
210,000ブロック×およそ10分=およそ4年間
という計算でビットコインには4年に一度の半減期がやってきます。
先ほどの例で予定日を述べた3つも、実際はこのようになっています。
モナ―コイン:1,051,200ブロックごとに報酬半減、平均1.5分で1ブロック
ライトコイン:840,000ブロックごとに報酬半減、平均2.5分で1ブロック
ビットコイン: 210,000ブロックごとに報酬半減、平均10分で1ブロック
2016年のビットコイン半減期の際は半減期を機にマイニングをやめる個人マイナーの声も聞かれましたが、大手マイニング企業などは仮想通貨の価格やマイニングにかかる電気代、設備投資の回収などを加味した上でも利益が得られるため継続すると述べていました。
半減期、価格への影響は?
半減期が来ることは何年も前から分かっていることなので直前になって慌てることはないはずなのですが、昨年のビットコインの価格は半減期の約1か月前に価格が暴騰し半減期相場と言われました。
昨年のBTC/JPY相場 日足チャート
(出所:cryptowatch)
最近価格が上昇中のモナ―コインも半減期相場なのでしょうか。当日まで残すところ約23日。今後の動きを見守りましょう。
(出所:Zaif)