Lisk(リスク)ってどんな仮想通貨?
今回はLISKリスクについて書かせて頂きます。
当初は1コイン100円以下であまり魅力はなかったのですがビットコインと共に上昇し一時は400円を超え、現在では他の仮想通貨が低迷していても200円前後を行ったり来たりで売り買いには素直な?通貨だと思います。
1コインあたりの単価も安価なので100コインとか普通に変えてしまうので、ビットコインと比べるとお金持ちになったような気分になりますね!
さて、まだまだマイナーなliskコインですが、今後期待できそうな通貨なのでどんな通貨なのか探ってみました。
LISKはイーサリアムに習って作られた?
Lisk(リスク)は、分散型ブロックチェーンアプリケーションプラットフォームで、
プラットフォーム名を「Lisk」、プラットフォーム内の通貨名も「LISK」です。
2016年の初めにMax KordekとOlivier BeddowsによってCrypti(クリプティ)からフォークされました。
基本的にイーサリアムと同様のスマートコントラクト(契約情報)を持ったシステムです。
Lisk(リスク)はICO(Initial Coin Offering)により580万ドルを調達し2016年5月24日にメインシステムが稼働し主要取引所での取引が可能になりました。
(ICOとは新規株式公開IPOに代わる仮想通貨の発行による資金調達法です)
また通貨発行数は無限です。(暗号通貨では珍しいインフレ通貨!)
Lisk(リスク)を技術的側面からみてみると
Lisk(リスク)のブロックチェーンアプリケーションはメインのブロックチェーンとは別にサイドチェーンと呼ばれる独自のシステムが存在します。これはビットコインで問題になっているスケーラビリティ問題の改善に有効です。
サイドチェーンは選ばれた101のノードが一つのグループとしてブロックを構成しDPoS(Delegated-proof-of-stake)認証システムとして動作しています。
また、これらのサイドチェーンアプリケーションはNodeJS、Javascript、HTML5とスタイルシートで書かれており、皆さんがこの記事を読まれているブログシステムとほぼ同じ言語で書かれているのだそうです。
Lisk(リスク)のブロックチェーンシステムについてもう少し掘り下げてみますと、
Lisk(リスク)はBitShares(bitshares.org)でも使われているDPoS(Delegated Proof of Stake)アルゴリズムを使用しています。
システム内の有権者(ブロックチェーンアプリケーションの所有者)の投票により選ばれた上位101人の代表者が鍛造(Liskでは採掘マイナーに対して鍛造forgeと表現しています)したブロックで承認され、ひとつのトランザクションを処理していきます。
DPosの一連の作業はラウンドと呼ばれ、ラウンドは101個のブロックで構成され、101人のアクティブなデリゲートはラウンド内の1ブロックをランダムに割り当てられ鍛造されます。
フルサイクルの1ラウンドは17分で、選ばれたブロックがアサインされない場合は次のブロックへ移動され同様の作業が繰り返されます。
1ブロックの処理時間は10秒です。デリゲートが割り当てられたブロックが適切に処理できなかった場合、このトランザクションは次のブロックへ移動し更に10秒費やされ処理時間がその分遅延していきます。
こうした動作を分散させメインのブロックチェーンに負荷をかけずに効率的に動作するようにシステムが作られているのです。
鍛造(forge)報酬は最初の1年は1ブロックにつき5LISK毎年1LISKづつ減り5年後に1LISKとなります。
EthereumとCryptiとの違いについて
LiskとEthereumは基本的に同じシステムですがLiskは分散処理させ(サイドチェーンにより)効率化しているのがLiskです。
Liskのアプリケーションはサイドチェーンを使用していますが、Ethereumはメインチェーンに格納されています。
もしバグが発生した場合Liskはサイドチェーン側での修正(ハードフォーク)で解決できるのですが、Ethereumではメインチェーンでの修正が必要です。
またその分散アプリケーション(ブロックチェーンアプリケーション)はJavascriptで書かれ一方のイーサリアムはSolidityという言語で書かれています。
イーサリアムは独自言語なのに対して、LISKは世界共通言語である、Javascriptですから、多くのエンジニアが対応できる言語となっているのです。
またLiskはDPos(Delegated Proof of Stake)を使用していますがEthereumはPow(Proof of Work)を使用しています(将来的にPoSに切り替える予定だそうです)。
Ethereumのアプリケーションは仮想マシン(VM)で実行されます。 LiskにはVMはありません。
LiskはCryptiから派生したシステムでデーターベースにはCryptiのSQLiteに対しPostgreSQLを使用しています。
パスフレーズには「BIP39」を使用しています。
時価総額はまだ200~350億円程度しかありません。
およそイーサリアム(ETH)の時価総額の100分の1程度です。(2017年8月現在)
Liskは生まれてまだ1年生のコインですが、今後の展望に本当に期待です。余力も十分あると思われます。