2019年9月時点での業績最悪の仮想通貨とは?

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2019年9月時点での業績最悪の仮想通貨とは?

暗号資産(仮想通貨)の価格変動は珍しいことではありませんが、仮想通貨価格指数の「Coincodex」によれば、2019年9月16日時点までの取引でリップル(XRP)とジーキャッシュ(ZEC)の業績が最も悪いことが分かりました。

取引量や価格で示される仮想通貨の業績は、乱立する仮想通貨にとっては死活の問題ですが、その業績が最悪だと言われるには個別の深い理由がありました。

数ある仮想通貨の中でXRPとZECに共通する高いインフレ率

Coincodexによれば、業績最悪のZECの価格は、過去最高値(ATH)から98.5%も下落しており、19年もここまでほぼ18%余り値を下げています。一方、時価総額3位で注目されているXRPの価格は、過去最高値からなお92.4%、19年初(YTD)から28%それぞれ下落しています。

業績が優れないのは、この2つの仮想通貨に限ったことではなく、業績の悪い仮想通貨は多数あります。しかし、XRPとZECには業績悪化で見過ごせない共通の理由があります。両者とも極めてインフレ率が高いという好ましくない理由です。

XRPのインフレ率は約28%と最悪、ガーリングハウスCEOは否定に懸命

XRPはインフレ率で言うと27.89%になります。この計算結果は、XRPエコシステムに資金供給するため、毎月エスクロー会社から市場販売に回される10億枚のXRPを基礎に計算されます。月末になると、利用されない(売買されなかった)XRPは戻されます。

リップル(Ripple)社の最高経営責任者(CEO)であるブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)氏は最近、手持ちXRPが投げ売りされているとのうわさを打ち消すとともに、品質の良いもの(Quality)をより多くの人へ(Quantity)一括販売することによって、そのセール活動を減らしてきたとの見解を示しています。同氏はさらに「それ以来、供給量から計算されるXRPのインフレ率は、 ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のそれより低いはずだ」とも主張しています。

しかし、ブロックチェーンアナリスト企業のビューベース(Viewbase)によると、BTCとETHのインフレ率は現在、それぞれ4.27%と4.62%です。XRPのインフレ率は、18%のネオ(NEO)など、業績の悪い仮想通貨のそれより突出して悪いことが分かります。

ZECは市場供給量が異常に多くインフレ率は35.7%と突出

一方、ZECについて言えば、インフレ率は35.7%と最も悪い数字です。ビューベースインフレトラッカー(Inflation Tracker)によれば、9月16日までの24時間、0.0098%相当ものZECが、新たに市場に供給されました。これはZECの市場供給量が年間35.7%も増えており、インフレ率の悪化に貢献していることを示しています。ちなみにBTCのインフレ率は年率換算で3.75%になります。

エコノミストでトレーダーのアレックス・クルーガー(Alex Kruger)氏は、XRPとZECは19年の最悪の仮想通貨と断じて、「市場には、XRPとZECにとって不釣り合いなパーセンテージが流れている。19年のBTC価格は2.7倍になったというのに、XRP、ZECがドル建て金額で、それぞれ30%、25%も下落するというこの年最悪のトークンとなったのは驚くに当たらない」 と、辛口にコメントしています。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート
リップル(XRP)の価格・相場・チャート

参考
The Reason Behind Ripple (XRP) and Zcash (ZEC) Being the Worst Performers of 2019

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