日本では2017年4月1日から「仮想通貨」に関する新しい制度が開始されました。その中で同年9月29日には金融庁から公開された仮想通貨交換業者登録一覧。日本で、ますます仮想通貨(暗号通貨)への認識が高まっているように感じます。この「仮想通貨交換業者登録一覧」はいわば、金融庁が認め登録された取引所が記載されており、さらに各取引所で取り扱う仮想通貨に関しても明記されています。これをホワイトリストと呼んでいます。その中でPEPECASH(ペペキャッシュ)という仮想通貨に関して概要を踏まえまとめて見ようと思います。

PEPECASH(ペペキャッシュ)の概要

PEPECASHとは、暗号通貨Counterparty(XCP)を利用して発行された独自トークンです。CounterpartyはBitcoinのブロックチェーン上に作られている分散型金融プラットフォームで、Bitcoinの機能を拡張できるプロトコルです。拡張機能として独自トークンを発行できる機能があります。PEPECASHはそんなCounterpartyを利用して作られた独自トークンの1つで2016年9月17日に発行されています。

一体何に使える通貨なのでしょうか!?

調べても未だに謎が多く、その謎な状態がファンを虜にしているPEPECASH。そんなPEPECASHは、主にRAREPEPEという呼ばれるカエルを模したデジタル上のアートを交換したりするのに使われます。要約すると、デジタル上のアートを交換するための通貨と言ってもいいでしょう。

そもそも、ぺぺってなに?

ぺぺというのは、WEB漫画「Boy’s Club」から生まれたキャラクターで、2008年頃からMyspace、Gaia Online、4chanなどを通してインターネット上で有名になり、2015年頃からはオルタナ右翼による人種差別の象徴として使われ名誉毀損防止同盟(ADL)のデータベースにもヘイトの象徴として登録されるようになりました。RAREPEPEでは、そんなカエルのぺぺをアートにして描き交換し合っているのです。作品を見ると、なかなか面白いアートが多く、一度手にしてしまうと新作が出るたびにチェックしてしまうほど熱狂してしまいます。

RAREPEPEで見えるデジタルアートの将来と可能性

そんなRAREPEPEですが、「実はただのカエルのアート作品ではない」というように思います。この取り組みを1つのデジタルアートとして大きく捉えると、実はとても新しいことに挑戦しているのです。

本来、アートというものに価値が出るのは、アーティストの存在が大きく影響してくると思いますが、アート作品の希少性も合い重なって価値を見出しているように思います。紙などに直筆で描いたものや版画の手法を使い刷ったものなど様々ですが、それぞれ発行したアートの枚数は限られています。インターネットが発展し情報社会の現代では、ものの共有化やデジタル化が大きく進んできます。

この一見便利そうな情報社会ですが、それは表裏一体で、マイナスな面も数多く存在するように思います。共有化されたデジタル資産(絵や写真や音楽データ)のオリジナル性が失われてきているということです。どれがオリジナルで、どれがコピーなのかわかりません。以外にもこれが盲点のような気がします。共有化されればされるほど、デジタルアートの希少性は薄れてしまいます。アーティストにとっては致命的とも言えるでしょう。デジタルアートの著作権を強固に守ることも、なかなか難しい問題となっています。そんな中で、このRAREPEPEは未来に置けるデジタルアートの可能性を見出しているように感じます。

実は、RAREPEPEにアートを登録する際にはPEPECASH同様、Counterpartyのプロトコルを利用しアート作品名と同名のトークンを発行しています。これはBitcoinのブロックチェーンを使用しており、一度発行したトークンに対し、最初に発行数量を決めて以後改ざんできない仕組みとなっています。トークンとRAREPEPEのアート作品は結び付けられているので、作品を誰かに送ったり受け取ったりすることも記録され、その総量は最初に発行した総量を上回ることはないのです。

ブロックチェーンの性質により、作品のオリジナル性も担保されるので、本物(オリジナル)と偽物の証明ができます。また、アート作者もトークンの発行時アドレスから推測できるものとなっています。

デジタルアートに著作権などの問題が問われる今、このRAREPEPEは新しい著作権の形として未来に向かうことは可能なのでしょうか?これは新しい著作権の形とも言えるかもしれません。ブロックチェーンを使ったデジタルアセットが新しい未来を作る道筋となることに期待していきたいと思います。

参考
PEPECASH公式サイト:http://rarepepedirectory.com/
PEPECASH取引所(国内):https://zaif.jp/
Counterparty公式サイト:https://counterparty.io/