仮想通貨を大量保有するクジラは個人それとも企業のこと? 

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仮想通貨を大量保有するクジラは個人それとも企業のこと? 

ビットコイン(BTC)など暗号資産(仮想通貨)価格に大きな影響を及ぼす大量保有者は、業界では「クジラ(Whales)」と呼ばれています。そのようなクジラは、一体全体誰なのか知っている人は、数少ない関係者だけかもしれません。仮想通貨メディアのビットコイニスト(Bitcoinist)は、クジラはいくつかの大手取引所のほか3人の個人名を挙げています。

バイナス、クラーケンなど取引所が全BTCの6.7%を保有するクジラ

Twitter名TokenAnalystは「ビットコイン価格の上下動にもかかわらず、取引所のウォレット内に保管されている保管量は、一貫して増加している」と指摘します。

TokenAnalystによると、過去2年にわたり、着実にビットコイン保管量を増やしている取引所には、バイナンス(Binance)、クラーケン(Kraken)、ビットスタンプ(Bitstamp)など8つの取引所が取り上げられています。これらはまさに法人のクジラです。

TokenAnalystによると、現在取引所のウォレットに保管されているビットコインは、全体の6.7%(約1兆円)を占めています。しかもその保管量は、一貫して増加途上にあるそうです。

個人のクジラはサトシ・ナカモト、ウィンクルボス兄弟など

これら取引所がクジラであることを納得して、それではほかにクジラがいないかといえばそうではありません。Bitcoinistは、取引所のほかに個人を3人挙げています。

まず第1に、ビットコインの発明者なのに誰もその正体を知らないサトシ・ナカモトが、その1人です。Bitcoinistによれば、ナカモトは2100万BTCを上限とするマイニング(採掘)の4.76%相当の100万BTCを保有しているととしています。

第2のクジラは、ジェミニ(Gemini)取引所のオーナーであるウィンクルボス兄弟です。同氏らはすでに2013年、発掘済みのビットコインの1%を保有していると公言しました。しかし、現在はさらに保有量を増加させていると考えられています。

3番目のクジラはデジタルカレンシーグループ(Digital Currency Group)の創業者兼最高経営責任者(CEO)のバリー・シルバート(Barry Silbert)氏です。同氏は、自社の成長に力を貸すとともに、グレイスケール(Grayscale)はじめ100社以上のビットコイン関連企業に投資しています。保有するBTCの推定価格は18年時点で4~5億ドル(約440~550億ドル)といわれています。

クジラは1回の取引で10万BTCを移動できる

仮想通貨メディアのBitcoinistは2019年9月中旬、「あなたがクジラになるため必要なBTC保有量(The amount of BTC you need to be a whale )」との記事の中で、ビットコイン価格は将来変動する可能性は十分あると指摘します。1BTCを保有するだけで、市場に影響力を持つのに十分なパワーを備える可能性があるというのです。

クジラはしばしば大量の仮想通貨を別のウォレットに移動して、理由を知らないユーザーをびっくりさせます。このような取引は時には、ハッカーの仕業ではないかと疑われます。最近では例えば、クジラが1回の取引で10万7848BTC(約9億ドル)という大量のBTCを移動しました。幸いこれは欧州の取引所ビットスタンプ(Bitstamp)が、コールド・ウォレットからクライアントの資金ンを一時移動しただけと分かりました。

業界の論議によると、1万BTCを一挙に移動させることができる個人は、総じてクジラと呼べることができるそうです。彼らはユーザーを仰天させるほど、市場取引に少なからぬ影響を与えることができるようです。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
WHO ARE THE BIGGEST BITCOIN HODLERS?
HOW MUCH BTC DO YOU NEED TO BE A BITCOIN WHALE?

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