米FRBがCBDC・ステーブルコインの政策マネジャー募集する背景とは?

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米FRBがCBDC・ステーブルコインの政策マネジャー募集する背景とは?

米バイデン政権下の連邦準備制度理事会(FRB)は、世界のデジタル化に向けて歩調を合わせる政策を取り始めています。FRBは1月30日、Linkedin上で準備銀行業務・支払システム(RBOPS)部門が中央銀行デジタル通貨(CBDC)およびステーブルコインに関するデジタルイノベーション政策プログラムマネジャーを募集していると発表しました。政策マネジャーの業務は、デジタル時代にどのように対応するのでしょうか?

イノベーション政策マネジャーはデジタル決済の諸問題を監督

FRBの人材募集広告によると、政策プログラムマネジャーは特に、決済の将来に関わる諸問題に対処してデジタルイノベーションプロフラム全体を監督します。

将来ありうる決済の諸問題とは、デジタル環境が進行する中で通貨と決済プラットフォームの性格が変わってくること、ステーブルコインとCBDCなどデジタル資産に関連する潜在的な利点およびリスク、連邦準備制度(FED)の業務と金融サービスの監督に対するデジタルイノベーションのインパクト、新しい決済プラットフォームの働きとその施設に対する監督・規制フレームワークなどとされています。

政策プログラムマネジャーはまた、「デジタルイノベーションの諸課題に関する国内、海外の広範なパートナー」との協力が求められています。

FRBは昨年10月にCBDC発行を緊密に検討・評価すると初めて公言

FRBのジェローム・パウエル議長は昨年10月、CBDC発行について初めて積極的な発言をして、「そのリスクと得失を緊密に検討・評価している」ことを認めました。同議長はその際、「(CBDCを発行する)最初の国になるより、正しく評価することがさらに大切であると思う」と述べ、さらに次のように語りました。

「正しく評価することとは、CBDCのありうる利点にとどまらず、ありうるリスクも評価することであり、細心の注意を払って考慮すべき重要な得失を特定することを意味する」。

「われわれは米国および世界に向けて、米国のデジタル通貨採用に当たって必要ないかなる手段も、安全に行われるべき責任があり、安全かつ有効な決済システムになるよう、米ドルの健全性に決定的にコミットする」。

パウエル氏は、CBDCを発行する利点を信じているが、運用上と政策上の諸問題を通じて考慮すべきことが多々あることを認めて、「それは単純な問題ではなく、答えについては完全な理解を得る必要がある」と述べています。

参考
Federal Reserve Says Nature of Money and Payments Changing in Increasingly Digital Environment
Fed Chairman Powell Updates Efforts to Create Digital Dollar, Says Risks and Trade-Offs Being Thoroughly Evaluated

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長瀬雄壱
フリージャーナリスト、大手マスコミのOB記者。在職中は社会部、科学部、外信部で記者活動を行なう。特に外信部では、10年余り海外特派員(3カ国)を務め、国際関係、政治、経済、社会、戦争取材など、あらゆる分野で記者活動を続けた。翻訳業務経歴は約50年あり、今でも海外ニュースを深くモニターしている。