最高峰のVCであるa16zはなぜ暗号通貨に精力的に投資を実行するのか?

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最高峰のVCであるa16zはなぜ暗号通貨に精力的に投資を実行するのか?

シリコンバレーの最高峰のVC、a16z

a16zは、シリコンバレーの最高峰のVC(ベンチャーキャピタル)です。FacebookやTwitter、ピンタレスト(Pinterest)、エアビーアンドビー(Airbnb)、スラック(Slack)などが主要な投資先で、暗号通貨業界であればコインベース(Coinbase)やリップル(Ripple)に初期投資を行っています。

a16zは2009年にマーク・アンドリーセン(Marc Andreessen)とベン・ホロウィッツ(Ben Horowitz)の二人によって創業された比較的新しいVCで、直近10年で最も成長したVCでもあります。「software eating the world(ソフトウェアが世界を食い尽くす)」が彼らのビッグビジョンであり、そのビジョン通りソフトウェア企業に投資をしています。

彼らが投資をしたFacebookなどの企業は予定調和のごとく、世界を食い尽くしています。
a16zは2018年、3,500万ドル(約38億円)規模の暗号通貨・ブロックチェーンに特化をした新しいファンドを組成しました。

同ファンドは、ドメイン特化のファンドとしては、世界最大規模であり、実際のところ彼らは世界で最も暗号通貨・ブロックチェーンに入れ込む投資家です。彼らはどのような未来を描いて、この領域への投資を実行しようとしているのでしょうか。

積極的に暗号通貨に投資する理由

彼らによると、歴史的に新しいコンピューティングモデルは10-15年ごとに進化をしてきました。60年代はメインフレーム、70年代はPC、90年代初期はインターネット、00年代後半はスマートフォンです。全ての新しいコンピューティングモデルごとに特徴があり、その特徴に沿って新しいアプリケーションを可能にしてきました。

例えばスマートフォンにおいては、日常的に使うGPSやカメラが備わりましたが、これはスマートフォンというコンピューティング革命の特殊な機能であると言えます。この機能によって、ウーバー(Uber)やインスタグラム(Instagram)は実現して巨大なアプリケーションへと成長しています。それらはいずれも、それ以前の時代では実現しなかったものです。

ビットコインのホワイトペーパーは2009年に公開されました。そのホワイトペーパーが発端となり、世界中の開発者とリサーチャーがさらにそのコンセプトを広げようとしています。ユーザー・開発者・プラットフォームそれ自体の間での信用を不要にしていることが特徴で、新しいコンピューティングモデルは信用革命であると表現できます。

これらは、アイデンティティ、P2Pコンピューティング市場、アセットのトークン化、アプリケーション特化の通貨などさまざまな用途に実現可能であると見込まれています 。
直近の10年のメガトレンドが、モバイル・ソーシャル・クラウドであったとしたら、次のメガトレンドは次世代コンピューティングデバイス(AR/VR)・AI・Cryptoであるとしています。ビットコインのホワイトペーパーが発表されてから10年、彼らは楽観的でソフトウェアの進化を信じていると主張しています。

a16zcryptoの投資方針

a16zcryptoが公表する投資方針は以下の通りです。

  • 全ての投資は長期投資であり、少なくとも5年は投資先を売却する予定はない。
  • ファンドの資産は償還期限に関わらず10年以上保有できるストラクチャーを構築している。
  • マーケットが不調になることも想定されるが、その間も精力的に投資をするつもりである。
  • a16zcryptoは、採用・規制・コミュニケーションなどさまざまな観点で投資先の起業家をサポートする。
  • 全ての投資ステージが対象となり、ビットコインやイーサリアムのような成熟したプラットフォームにも投資をする。
  • a16zは投機的なユースケースではなく、将来、数億から数十億人が使用するプロトコルやアプリケーションに投資をする。

本コラムでは、最も積極的に暗号通貨・ブロックチェーンに投資を実行するa16zcryptoについて解説しました。興味を持った方は彼らの投資方針や投資先についてより深く調べてみると良いでしょう。

参考
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