バイナンス(BINANCE)で入金・出金・送金するときの注意点

今回の記事は、バイナンス(BINANCE)でユーザーが入出金や送金時に注意するべき点についてご紹介します。
ご存じのものもあるとは思われますが、いずれも大切な情報ですので、再確認にもご活用ください。

バイナンスには日本円(JPY)の取扱いがない

バイナンス(BINANCE)は海外の取引所ですので、日本円による送金を受けつけておりません。どんな手順で口座へ資金を用意するかというと、国内取引所でビットコイン(BTC)またはイーサリアム(ETH)といった、バイナンスで基軸通貨として使われている銘柄を用立てて、それをバイナンスの自分の口座に送金(入金)するという準備が必要です。つまり、第一に国内取引所への口座開設は済ませておかなければいけません。また、バイナンスの取引画面上で、送金用アドレスも入手しておきましょう。

以下に日本円からバイナンスの口座へ送金(入金)する手続きのまとめをご紹介しておきます。こちらの入金方法は、海外取引所に送金するときには応用できるので役に立ちます。

バイナンスへの送金方法(入金方法)まとめ

  1. 国内取引所で日本円を入金
  2. 入金した日本円でビットコイン(BTC)もしくはイーサリアム(ETH)を購入
  3. バイナンス(BINANCE)の取引サイトから送金アドレスを入手
  4. 上記3で入手したバイナンス(BINANCE)の送金アドレス宛てに国内取引所で用意した通貨を送金
  5. バイナンス(BINANCE)の口座に着金、残高に反映されたかを確認

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バイナンス(BINANCE)取引画面上での操作の流れ

まずはバイナンスのトップ画面からログインしてください。
ログイン

ログインすると、上部メニューに「Funds(資産)」という項目が出ています。ここにカーソルを載せると、メニューがスライドで出てきますので、「Deposits (入金)」という項目をクリックしてください。
トップメニュー選択

画面が推移し、通貨の選択画面になります。円で囲まれた箇所のセレクトボックスをクリックしましょう。
Deposit対象選択

すると、通貨の一覧がスライドで出ます。スクロールして、入金したい通貨を選択します。大量の銘柄が出てきますが、アルファベット順に並んでいますので、見つけ出すのは難しくないはずです。
BTC選択

入金したい通貨を選択すると、通貨の個別情報ページに変わります。中央付近にビットコイン(BTC)の送金アドレス(BTC Deposit Address)となる文字列があります。送金アドレスについてはそのままコピーして、送金元となる国内取引所の、出金画面にある「送金先アドレス」の項目に入力します。こちらのアドレスは絶対に漏れがないようにコピーし、ペースト後も一読するなどの入念な確認をおススメします。

なぜかと言うと、アドレス間違いによる誤送金は、お金を失うことにつながるからです。また、リップル(XRP)の「送付タグ」のように、アドレス以外の項目を入力しなければならないものもあります。そのときは、そちらの情報についても入力しなければいけません。送金のときは、ごく少量での送金を一回は試みて、問題が無いようであれば、残りを送るといった手順を踏めば安心です。
BTCアドレス確認

国内取引所からの送金手続きが済んだら、バイナンスの取引画面上で残高を確認します。残高確認の方法は、「Funds(資産)」のところにカーソルを載せたときのメニューに「Transaction History(入出金履歴)」の項目がありますので、そちらをクリックしてください。

「Deposit(入金)」と「Withdrawal(送金)」の二つの履歴を参照できます。今回は入金確認のために、「Deposit(入金)」を選択します。無事入金が完了していれば、「Status(状態)」の箇所が「Completed(完了)」となっています。ここまでの処理が終わった段階で、残高に反映されます。
入金確認

なお、送金に使う通貨は、こだわりがなければイーサリアムをおススメします。トランザクションの処理スピードを比較すると、イーサリアムの方が早いので、短い時間で送金が完了します。ただし、ネットワークが混雑してしまっている状況もありますので、一概にそうだとは言いきれないということも踏まえておきましょう。リップル(XRP)も基軸通貨として使われ始めましたが、まだ通貨ペアも少ないので、そのままでは取引に用いることができず、結局、BTCやETHに変えなければいけなくなってしまいます。

引き出し最低限度額の設定に注意

バイナンスから他の仮想通貨取引所に通貨を送金(出金)するときには「Minimum Withdrawal(引き出し最低限度額)」があることを把握しておきましょう。下記に掲載されているのはバイナンスにおける通貨ごとのMinimum Withdrawal(引き出し最低限度額)のリストです。
最低取引限度額および手数料リスト

例で言うと、ビットコイン(BTC)の引き出し最低限度額は0.002BTC、イーサリアムは0.02ETHとなっています。なので、送金(出金)する際にはその金額以上を設定しなければなりません。引き出し最低限度額は通貨ごとに違いがあり、また、国内・国外取引所問わずに存在するので、これらを踏まえて、利用しましょう。

要因で異なる送金手数料に注意

バイナンスで送金するときの手数料ですが、通貨の種類や送金時期といった要因で変わります。下図は先ほどの引き出し限度額についてお話ししたときのリストと同じですが、右の列が「Withdrawal Fees(送金手数料)」の欄であり、各通貨における手数料が記載されています。
最低取引限度額および手数料リスト

Withdrawal Fee(出金手数料)は通貨ごとに異なっているのがわかります。実際の出金手数料はブロックチェーンの状態によっても定期的に調整が入ります。なお、出金手数料は送金額から差し引かれますので注意してください。一例を挙げると仮に1ETH(1イーサリアム)を別の口座へ送金すると、0.01ETHの手数料が引かれて、着金するのは0.99ETHになります。

出金制限と解除の方法

バイナンスは本人確認書類を提出しなくても口座は開設できます。しかし、その場合は24時間以内の出金が2BTC(ビットコイン)までと出金が制限されています。出金制限を解除するときにはバイナンスのサイト上で本人確認の手続きを済ませれば、解除されます。手続きが済んでいれば、24時間以内の出金額は100BTCまでとなります。

本人確認手続きとしては、サイト上で「氏名」、「国籍」、「性別」といった基本情報を登録し、運転免許証あるいはパスポートなど顔写真の入った本人確認書類の画像を提出する必要があります。また、本当に実在する人物なのかの確認に、「ID Selfie(アイディー・セルフィー)」という手続きもあります。
ID Selfieについて

ID Selfieとは、口座開設申請者が提出する運転免許証などの本人確認書類と「BINANCE」の「撮影日当日の日付」の入ったメモを手にもって一緒に撮影し、その画像データを提出するというものです。本人確認書類の顔写真の人物が申請者本人であることや実在することの確認を行い、「なりすまし」等を防ぐためです。

バイナンスの取引手数料(Trading Fees)の仕組み

バイナンスを利用する上で手数料体系について理解しておくのはとても重要です。デイトレーダーなど普段から頻繁に売買を繰り返すような人にとって、手数料とパフォーマンスは非常に強く関係します。そこでバイナンスの取引手数料の仕組みとバイナンスならではの手数料の割引についても紹介しましょう。

取引手数料の仕組みですが、手数料を決定する要素は「直近30日間のトレード量とバイナンスコイン(BNB)の保有残高」および「MakerとTakerの違い」の二つです。順を追ってご説明しましょう。

直近30日間のトレード量とバイナンスコイン(BNB)の保有残高

バイナンスでは、基本の取引手数料は0.1%であり、これが上限です。取引手数料は直近30日間のトレード量とバイナンスコイン(BNB)という、バイナンス発行のトークン保有残高によって割り引かれていきます。ちなみに、BNBトークンは基軸通貨としていくつかの通貨と取引できたり、バイナンスで取引する際の手数料に支払ったりなどに利用できます。
割引の設定はトレード量とBNBの保有残高に応じて、ランク付けされ、段階が上がるにつれて、割安な手数料で済むようになります。直近30日間のトレード量については毎日午前0時にリセットされ、再度トレード量が計算されます。また、BNB自体も日々マーケットで売買されており、価格変動があるために保有残高を変化させる要因になっています。以下は手数料体系のリストになります。

取引手数料リストその1

例えば、VIP3のランクにまでなるには、直近30日間のトレード量が4,500BTC以上であり、かつBNBの保有量が1,000BNB以上でなければいけません。

MakerとTakerによる手数料の違い

また、手数料体系についてはトレード量とBNB保有残高だけでなく、MakerとTakerによっても異なります。下記のリストで、赤い枠線で囲まれた方が、BNBを手数料として使用しない場合におけるMakerとTakerの金額の違いで、緑の枠線に囲まれた方は、BNBを手数料として使用する場合です。
取引手数料リストその2

BNBを保有していてBNBを取引手数料の支払いに利用できる状態のユーザーはBNBを保有していないユーザーよりも手数料の割引が大きいのがわかります。また、BNBの保有の有無を問わず、手数料はMakerとTakerに分かれており、Makerの方がTakerよりも低い手数料で済みます。

ここでMakerとTakerの違いや意味について簡単にご紹介します。下図は、板情報という売り手と買い手の各ユーザーが提示している希望の売値(売りの板情報)と買値(買いの板情報)が表示されているボードです。
ダッシュボード画像

Makerとは各板情報には表示されていない「新たな価格」を指値注文したユーザーを指しています。その対として、Takerは板情報にすでに掲載されている価格で成行注文して約定するユーザーを意味しています。

尚、先ほどMakerの方がTakerよりも低い手数料で済むとご紹介しました。この理由ですが、Makerが新たな指値を入れると、板情報がどんどん増えていきます。それによって全体の取引が活発になるのを促進してくれたことに対する一種の特典のようなものと考えられます。

BNBトークンを使うと取引手数料が割引になる

BNBトークンを取引時の手数料として使うと、手数料が割引になります。割引レートについては以下に表がありますのでご覧ください。
手数料割引推移
BNBトークン利用時の割引レートですが、取引開始1年目が50%引きという最大の割引が受けられます。取引開始2年目からは毎年割引率が低下していき、5年目ではついに割引がなくなります。

日本語対応が中止されている

バイナンスの公式サイトや取引画面上では現在、日本語によるサポートはありません。2017年4月に日本国内で施行された改正資金決済法により、仮想通貨取引所が仮想通貨交換業を営む場合は日本の金融庁に申請の上、登録業者になることが義務付けられたことが背景になっています。日本語サイトがあるということで、日本の顧客向けに取引業者として交換業を許可なく営んでいるとみなされたバイナンスは金融庁から日本語サイトの閉鎖を求められました。

バイナンスでは金融庁からの要請によって日本語サポートを停止しましたが、金融庁の判断でサポート停止までの期間は、無登録で仮想通貨交換業を営んでいたとされ、無登録仮想通貨交換業リストにバイナンスが追加される事態となりました。日本語サポートについて紹介している記事もありますが、上述の通り、既にサポートされていませんので注意してください。したがって、バイナンスの利用は主に英語や中国語になりますが、Google翻訳などを駆使すれば、操作はできます。また、バイナンスにはスマートフォンアプリも存在しますが、これも日本語サポートはなく、英語か中国語のみの対応です。

まとめ

バイナンスで入出金や送金する際の注意点についてご紹介しました。バイナンスの口座に資金を用意することが最もハードルが高く、送金時の危険性などもありますが、ご紹介したことを参考に手続きしていけば、怖いことはありません。本記事を読んで、日々のトレードに生かしてもらえれば、嬉しいです。

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