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ディジアジア株式、ビットコイン購入計画で90%急騰:1億ドル資金調達へ
ビットコイン財務準備金の創設計画
インドネシアを拠点とするフィンテック企業ディジアジアが、ビットコイン(BTC)購入に向けて1億ドル(約160億円)の資金調達を計画していることを発表し、同社株式が急騰しています。
ナスダック上場企業であるディジアジアは2025年5月19日、取締役会がビットコインを用いた財務準備金の創設を正式に承認したと発表しました。さらに注目すべきは、将来的に得られる純利益の最大50%をビットコイン取得に充てる戦略方針も明らかにしたことです。
同社は初回のビットコイン取得資金として最大1億ドルの資本調達を「積極的に検討中」としており、取得したビットコインは単に保有するだけでなく、貸付などを通じて利回りを得る方針も検討しているとのことです。
すでにパートナー企業との間で利回り戦略や保有資産の管理に関する協議を開始しており、将来的には転換社債や暗号資産関連の金融商品を発行する可能性も示唆しています。この積極的な暗号資産戦略は、同社の長期的な財務成長戦略の一環と位置付けられています。
株価の急騰と乱高下
ディジアジアの株価(ティッカーシンボル:FAAS)はこのビットコイン戦略発表を受け、5月19日の取引終了時点で前日比91%超という驚異的な上昇を記録し、36セントをつけました。
しかし、その後の時間外取引では一転して22%下落し、28セントまで反落。2025年の年初からは約53%の下落となっており、1年以上の長期で見ると大きな変動を経験しています。特に2024年3月には12ドル近くまで上昇した後、大幅な下落を経験しました。
同社の直近の財務状況に目を向けると、2024年の売上高は前年比36%増の1億100万ドルを記録。2025年は24%増の1億2500万ドルを見込んでおり、営業利益は1200万ドルを予想しています。このように業績は堅調に推移する中での今回のビットコイン戦略発表は、投資家の注目を集めています。
企業によるビットコイン保有の加速する潮流
ビットコインを企業財務に組み込む動きは、もはや珍しいものではなくなりつつあります。この流れを先導しているのは、マイケル・セイラー氏率いるストラテジー(旧マイクロストラテジー)です。ストラテジーは現在、上場企業としては世界最大となる57万6230BTC(約609億ドル相当)を保有しています。
この潮流は他企業にも急速に広がっています。5月7日にはストライブ・アセット・マネジメントがビットコイン財務企業への転換を表明。さらに、ゲーム販売大手のゲームストップも4月1日に15億ドル相当の転換社債発行を完了し、その資金の一部をビットコイン購入に充てることが予想されています。
Bitboのデータによれば、企業が保有するビットコインはすでに300万BTC超、評価額にして3400億ドル(約54兆円)を超える規模に達しています。これは全ビットコイン供給量の約14%に相当し、機関投資家によるビットコインへの信頼の高まりを示しています。
ブロックチェーン開発企業ブロックストリームの共同創業者でCEOのアダム・バック氏は、こうした企業によるビットコイン活用が世界的な普及を促進すると指摘。さらに大胆な予測として、今後10年以内にビットコインの時価総額が200兆ドルに達する可能性があると述べています。
記事執筆時点では、ビットコインの時価総額は約2兆ドル(約320兆円)。コインゲッコーのデータによれば、価格は10万5642ドル(約1690万円)で、過去24時間で2%上昇しています。
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参照:https://jp.cointelegraph.com/news/digiasia-shares-gain-90-percent-100-million-raise-for-bitcoin