上昇を始めたビットコイン、データが示す過去最高値更新の可能性

直近の価格上昇で68,388ドル(約1,026万円)の高値を付け、その後67,000ドル(約1,005万円)以上を堅持しているビットコイン(BTC)に、投資家の興奮も高まっています。この強気傾向を支えているのは市場での値動きと、継続的な上昇傾向を予測する市場データのようです。

大幅な需要増を示すETF流入量の拡大

著名な暗号資産(仮想通貨)アナリストのダーン(Daan Crypto Trades)氏は、直近4日間でビットコイン現物ETFにかなりの買いが入ったというデータを公表しました。この機関投資家による需要増は市場にとって大きなプラスであり、過去最高値更新に向けた原動力になる可能性があります。

多くのトレーダーと投資家の目が注がれる中で、この先数日間がビットコイン急上昇のヤマ場になるでしょう。ビットコインが最高値に近づくにつれて期待感も増大し、市場の方向性を決める重要な価格上昇につながると考えられます。

9月初旬以降の明確な上昇トレンドは、市場全体の活気とボラティリティを高めています。アナリストや投資家はこの傾向を、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げに結びつけていますが、その他の重要な要素が作用していることは間違いありません。

ダーン氏のデータは、この1週間でETFにかなりの資金が流入したことを示していますが、直近4日間だけでも流入額合計は16億3,900万ドル(約2,459億円)に達し、ETF上場以来の記録に並ぶ額になっています。機関投資家による需要の増加は、既存の投資家がビットコインの将来性を信用している証しであり、さらなる需要の増大と価格上昇を引き起こすでしょう。

こうした前向きの予測の一方で、市場関係者には懸念もあります。歴史的に見て、市場の興奮と高揚感が頂点に達すると、しばしば価格の後退と持ち合い状態が訪れるからです。ビットコインには市場心理がピークになると、その時点での最高値を記録する傾向があり、その後には次の値動きに備えた冷却期間が続きます。そのため投資家は現在、価格後退につながるサインと、この先数週間で史上最高値更新に向かう動きを注意深く見守っている状況です。

市場の分岐点は66,500ドル

ビットコインは現在67,000ドルを維持していますが、今後価格を強固に下支えして次の価格上昇に向かうためには、直前の最高値である66,500ドル(約998万円)が重要な支持レベルになるでしょう。

もしもこのレベルの維持に成功すれば、価格は過去最高値更新に向けてすぐに動き出す可能性があります。しかし維持できなかった場合、価格は200日移動平均線レベルに後退しますが、市場が弱気になることはないでしょう。200日移動平均線は上昇トレンドにおける信頼できるサポートレベルであり、過去の例からも次の価格上昇の基盤になってきたからです。

価格が200日移動平均線よりも下がってしまうと、今度は60,000ドル(約900万円)レベルへの修正が現実的になります。ただし、このレベルでも依然大きな需要を示しており、次の購入機会を提供する可能性もあるでしょう。

参考
Bitcoin ETFs See $1.6B Inflows This Week – Is BTC Reaching A New ATH Soon?

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