ビットコイン現物ETFに新たにスイス資産運用会社が登録申請を発表

アメリカ証券取引委員会(SEC)によるビットコイン(BTC)現物ETF承認への期待が高まる中で、新たにスイスの企業が登録申請レースに参入しました。承認の可能性が高まっていることを受け、ギリギリのタイミングで申請に踏み切ったとみられます。

13番目のビットコインETF申請者

スイスの資産運用会社であるパンド・アセット(Pando Asset)は、2023年11月29日付けでSECに公式な申請を行い、アメリカのビットコイン現物ETFに関わる13番目の登録申請者になりました。他にも有力な金融機関として、グレースケール(Grayscale)、ブラックロック(BlackRock)、アークインベスト(Ark invest)、ウィズダムツリー(WisdomTree)などがすでに申請を終えています。

SECによる承認期限が迫る中、このタイミングでのパンド・アセットの申請ニュースは、暗号資産(仮想通貨)業界を驚かせました。申請書では「パンド・アセット・ビットコイン現物ETF(PBTC)」の概要についての長い説明があり、その目的や提供物、総資産価値、規制コンプライアンス、税務の考察などが明記されています。

さらにETFの詳細について申請書では、「この信託は11月16日にデラウェア法定信託の形式で提出された。その目的は、信託により発行される株式と引き換えに預託されるビットコインを所有することである。それぞれの株式は信託の総資産の中で、分割できない最小限の受益権を意味する。信託の資産は主に、信託の代理となるカストディアンが保有するビットコインで構成される」と記載されています。

仮想通貨業界ではSECのETF承認に対する期待感が高まっており、多くのエキスパートも、ビットコイン現物ETFがデビューすると、市場に巨額の資金が流入し強気市場に突入すると予測しています。

さらに高まるビットコイン現物ETF承認への期待感

仮想通貨コミュニティがSECの判断を見守る中で、ブルームバーグ(Bloomberg)のアナリストであるジェームズ・セイファート(James Seyffart)氏も、その結果について前向きな見通しを立てています。

セイファート氏は、ビットコイン現物ETFの承認は2024年1月10日までに決定される可能性が高いと述べています。同じくブルームバーグのシニアアナリストであり、ETFのスペシャリストでもあるエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏もその意見を支持し、承認は90%の確率で決定するだろうという強気の見解です。

バルチュナス氏は「私に賭け率を変えるべきかと尋ねる人がいるが、ここ数ヶ月繰り返してきたとおり、私は1月10日までの承認に90%という賭け率を変える必要はないと考える。それよりも今我々が見守るべきは、より多くの修正後の最終的な申請がなされることと、ETFが現物なのか現金なのかが明らかになることだ」と自説に対して強い自信をのぞかせています。

参考
Bitcoin Spot ETF In January 2024: A New Player Just Joined The Game

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