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テザー、最大200億ドルの資金調達を計画!評価額5000億ドルで世界最大級の非公開企業へ
冒頭の直接回答
2025年9月23日、世界最大のステーブルコイン発行企業テザー・ホールディングスが最大200億ドル(約3兆円)の資金調達に向けて投資家と協議を進めていることが明らかになりました。この取引が実現すれば、テザーの企業価値は約5000億ドルに達し、OpenAIやSpaceXと同水準となる可能性があります。
要点
- テザーが私募により150億〜200億ドルの資金調達を目指し投資家と協議中
- 発行済み株式の約3%売却で企業価値5000億ドルを想定
- 時価総額1730億ドルのUSDTを発行する世界最大のステーブルコイン企業
- トランプ政権の仮想通貨推進政策を追い風に米国市場復帰を計画
- 2025年Q2には49億ドルの純利益を計上し、利益率99%を記録
テザーの大型資金調達計画の詳細
テザー・ホールディングスは2025年9月23日、投資家との間で最大200億ドルの資金調達に関する協議を開始したことが報じられました。この大型資金調達により、同社の企業価値は5000億ドル程度に達する可能性があり、世界で最も価値の高い非公開企業の一つとなります。
資金調達の具体的内容
関係者によると、テザーは私募を通じて150億〜200億ドルを調達し、発行済み株式の約3%に相当する株式の売却を検討しています。ただし、これらの金額は上限目標であり、最終的な資金調達額は大幅に下回る可能性もあります。
協議は初期段階にあり、投資条件の詳細は変更される可能性があります。主幹事は米投資銀行キャンターフィッツジェラルドが務めていると報じられています。
競合他社との比較
この企業価値5000億ドルという数字は、直接競合のサークル・インターネット・グループの時価総額約300億ドルを大幅に上回る規模となります。また、テック業界の巨大企業であるOpenAIやイーロン・マスク氏のSpaceXと同水準の評価額となる見込みです。
テザー社の業績と事業戦略
エルサルバドルに本拠を置くテザー社は、圧倒的な収益力を誇る企業として注目を集めています。2025年第2四半期には49億ドルの純利益を計上し、パオロ・アルドイーノCEOは利益率99%という驚異的な数字を発表しました。
収益モデルの仕組み
テザーの主要な収益源は、ステーブルコインUSDTの発行に伴う準備資産の運用益です。同社は時価総額1720億ドルのUSDTを発行する最大のステーブルコイン企業として、保有準備金を米国債などに投資し、その利息収入で収益を上げています。
2025年第2四半期には、テザーは米国債への投資を1270億ドルまで拡大し、韓国を抜いて米国債の第18位の保有者となりました。CoinPost
金への投資戦略
テザー社は2025年9月、金鉱業界において1億ドル相当の株式を追加購入する新たな契約を締結したと発表しました。同社は複数の相手先と契約を結び、金関連資産への投資を拡大しています。
ステーブルコイン市場での地位
テザーが発行するUSDTは、ステーブルコイン市場において圧倒的な地位を占めています。DeFiLlamaのデータによると、USDTはステーブルコイン市場シェア61.7%を占め、時価総額は1730億ドルに達しています。
USDT(テザー)の特徴
- 発行開始: 2015年2月、世界初のステーブルコイン
- 時価総額: 約1730億ドル(2025年9月現在)
- 市場シェア: ステーブルコイン市場の約61.7%
- 価格安定性: 1USDT = 1米ドルを維持する設計
- 利用用途: 国際送金、仮想通貨取引の基軸通貨
日本でのUSDT取引状況
現在、日本国内の金融庁認可済み取引所では、USDTの直接取り扱いはありません。日本の投資家がUSDTを取得するには、国内取引所でビットコインやイーサリアムを購入後、海外取引所で交換する必要があります。
米国市場復帰への戦略
テザー社は、トランプ大統領の仮想通貨推進政策を追い風に、米国市場への本格復帰を計画しています。同社は2021年に準備金に関する虚偽表示で4100万ドルの罰金を支払い、規制当局と対立した経緯がありましたが、現在は米国規制対応を進めています。
USAT(米国向けステーブルコイン)の導入
テザーは最近、米国居住者向けに設計されたステーブルコイン「USAT」を年内に導入する計画を発表しました。これは米国の規制要件に完全準拠した新たなステーブルコインとなる予定です。
戦略顧問の起用
同社は2025年8月に、元ホワイトハウス暗号資産評議会責任者のボー・ハインズ氏を戦略顧問に任命し、米国での事業拡大に向けた基盤整備を進めています。
日本の主要仮想通貨取引所
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よくある質問(FAQ)
Q1. テザーの資金調達はいつ完了する予定ですか?
A. 関係者によると、年内の取引完了が予想されています。
ただし、協議は初期段階にあり、投資条件の詳細は変更される可能性があります。投資家はここ数週間でデータルームへのアクセスを得て参加検討を進めているとの情報もあります。
Q2. 日本でUSDTを直接購入することはできますか?
A. 現在、日本国内の金融庁認可済み取引所では、USDTの直接取り扱いはありません。
日本の投資家がUSDTを取得するには、国内取引所でビットコインやイーサリアムを購入後、海外取引所で交換する必要があります。海外取引所としてはバイナンスやバイビットなどが一般的です。
Q3. テザーの企業価値5000億ドルは妥当な評価ですか?
A. 収益性から見ると妥当性があると考えられます。
テザーは2025年第2四半期に49億ドルの純利益を計上し、利益率99%という驚異的な数字を記録しています。年間200億ドル近い利益が見込まれるため、企業価値5000億ドルという評価は収益性を考慮すると合理的な水準と言えるでしょう。
Q4. 今回の資金調達がステーブルコイン市場に与える影響は?
A. テザーの市場支配力がさらに強化される可能性があります。
現在でもUSDTはステーブルコイン市場シェア61.7%を占めており、今回の大型資金調達により技術開発や事業拡大が加速すれば、競合他社との差がさらに広がる可能性があります。特に米国市場復帰が実現すれば、市場影響力は一層高まるでしょう。
Q5. トランプ政権の仮想通貨政策はテザーにどのような影響を与えますか?
A. 米国市場復帰の大きな追い風となっています。
トランプ大統領の仮想通貨推進政策により、テザーは米国向けステーブルコイン「USAT」の年内導入を計画し、元ホワイトハウス暗号資産評議会責任者を戦略顧問に起用するなど、米国市場復帰に向けた準備を本格化させています。
まとめ
テザー・ホールディングスの最大200億ドル資金調達計画は、ステーブルコイン業界における同社の圧倒的な地位を象徴する出来事です。企業価値5000億ドルという評価は、年間200億ドル近い利益を生み出す同社の収益力を考慮すると合理的な水準と言えるでしょう。
今回の資金調達が成功すれば、テザーは世界最大級の非公開企業となり、米国市場復帰や新たなサービス展開により、さらなる成長が期待されます。日本の投資家にとっても、ステーブルコイン市場の動向は仮想通貨投資において重要な要素となるため、今後の展開に注目が集まります。
USDTへの投資を検討する場合は、まず国内取引所でビットコインやイーサリアムを購入し、海外取引所を経由する必要があります。適切なリスク管理を行いながら、投資判断を行うことが重要です。
出典
- ロイター - テザー、最大200億ドルの資金調達に向け協議(確認日:2025年9月24日)
- CoinPost - 評価額5000億ドルで最大200億ドルの資金調達を検討か(確認日:2025年9月24日)
- ブルームバーグ - ステーブルコイン最大手テザー、評価額5000億ドル目指す資金調達計画(確認日:2025年9月24日)
- Cointelegraph - テザー 2025年第2四半期に49億ドルの利益(確認日:2025年8月1日)