その性能の高さから仮想通貨の時価総額で2位のイーサリアムの地位を脅かす存在から「イーサリアムキラー」との呼び声が高いプロジェクトが「ソラナ(Solana)」です。
歩くだけで仮想通貨が稼げると話題になった「STEPN(ステップン/ステプン)」もSolana(ソラナ)のブロックチェーン上で開発されたアプリの1つです。
ブロックチェーン名 | Solana(ソラナ) |
通貨名 | SOL(ソル) |
ティッカー | SOL |
過去最高価格 | 35,041円(2021年11月6日) |
時価総額ランキング | 6位(2023年12月) |
公式サイト | https://solana.com/ |
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目次
Solana(ソラナ)/SOL(ソル)とは?
ソラナ(Solana)は、2020年4月にローンチしたスマートコントラクトが実行できるブロックチェーンです。ソラナが発行している暗号資産(仮想通貨)が「ソル(SOL)」になります。
また分散型アプリケーション(DApps)の開発に利用できることから、ソラナ上ではブロックチェーンゲームをはじめとするさまざまなDAppsの開発が行われています。そしてこれらDAppsでソラナの仮想通貨であるソル(SOL)が使用されています。
ソラナはアナトリー・ヤコヴェンコ(Anatoly Yakovenko)氏によって、2017年にホワイトペーパーが公開されたプロジェクトです。ヤコヴェンコ氏は、 クアルコム(Qualcomm)でのOSの開発やメソスフィア(Mesosphere)で分散システムの開発経験を持つエンジニアです。
Solana(ソラナ)/SOL(ソル)の特徴?
他のブロックチェーンにはないソラナ(Solana)の魅力や特徴はどこにあるのでしょうか?
今回はソラナを理解する上で知っておきたい4つの特徴をまとめたので順に紹介します。
トランザクション処理能力
ソラナの最大の特徴の1つでもあるのが「トランザクション処理能力」です。トランザクションとは、ウォレットAからウォレットBに送金するといった取引データのことです。現在では、「高速な処理ができるブロックチェーン」と呼ばれるようなプロジェクトはいろいろありますが、その処理能力は秒間50~100トランザクションであるとされています。ソラナはこのトランザクション処理スピードが非常に高く、秒間5万トランザクションを実行できるとされています。
名前 | トランザクション数/秒間 |
ソラナ | 約50,000 |
ビットコイン | 約6~7 |
イーサリアム | 約13~15 |
トランザクションコストが激安
ソラナの公式サイトの情報によると、1トランザクション当たりの平均コストは「*0.00025ドル(約0.034 円)」となっています。一方でイーサリアムのトランザクションコストに当たるガス代は、「*0.15ドル(約20円)」となっていて、その差は明らかです。
ソラナ上には多くの分散型アプリケーション(DApps)があり、トランザクションコストが低いことでユーザーはNFTの取引やゲームアイテムの売買など手数料をあまり気にすることなく取引できます。
(*2022年7月時点)
豊富な投資家
ソラナは2020年、海外の仮想通貨取引所であるコインリスト(CoinList)でトークンセールを行い約176万ドルの資金調達に成功して話題になりました。
その他にも、アメリカを代表するベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)や仮想通貨業界でも有数の大手投資ファンド「マルチコイン・キャピタル(Multicoin Capital)」といった企業などがソラナに投資しています。
これまでに公開されている資金調達額は合計で6100万ドル(約82億円)を超えるとされています。
拡大を続けるソラナのエコシステム
ソラナ上ではDApps(分散型アプリケーション)をはじめとするさまざまなプロジェクトが開発され、その数は1000を超えています。
NFTスニーカーを買って歩くだけで暗号資産を獲得できる「STEPN(ステップン/ステプン)」もソラナ上で構築されたブロックチェーンゲームの一つです。その他にもさまざまなブロックチェーンゲームが開発されたり、NFTのマーケットやDeFi(分散型金融)プロジェクトなどソラナ上では多種多様なプロジェクトの開発が進められています。
Solana(ソラナ)/SOL(ソル)の注目ゲーム
ソラナ(Solana)のブロックチェーン上ではさまざまなDApps(分散型アプリケーション)が開発され、特にゲームの分野では注目を集めるプロジェクトが複数登場しています。
今回は注目度の高いゲームを3つ紹介します。
STEPN(ステップン/ステプン)
移動することで報酬を獲得する「Move to Earn(ムーブ・トゥ・アーン)」というゲームモデルで注目を集めたのが「STEPN(ステップン/ステプン)」です。「STEPN」はソラナが2021年8月から10月にかけて開催したハッカソン「IGNITION」のゲーム部門で入賞したプロジェクトです。
「STEPN」は、NFTのスニーカーを購入して歩いたり走ったりすることで「グリーン・サトシ・トークン(GST)」が貯まるゲームです。NFTのスニーカーにはそれぞれ耐久性やGSTを貯める効率性など固有のパラメーターが振られていて、そのレア度も異なります。そのためスニーカーにも値段が付き売買されています。
Star Atlas(スターアトラス)
その壮大な世界観と綺麗なグラフィック、本格的なゲーム性から期待が集まっているのが「スター・アトラス(Star Atlas)」です。
舞台は2620年の宇宙で、人間とエイリアンそしてアンドロイドの3つの派閥に分断され互いに争い合っている世界です。世界を探索しながら資源を獲得したり、時には戦ったりします。ゲーム内のトークン「ATLAS」を使って、宇宙船やそのパーツ、土地、武器などを購入します。
「スター・アトラス」内のマーケットプレイスでは既に数十万円の価格が付いた宇宙船が出ています。
Aurory(オーロリー)
「JRPG(日本製のロールプレイングゲーム)」を採用したゲーム「オーロリー(Aurory)」も注目されているゲームの1つです。
オーロリー(Aurory)は、世界を旅しながら仲間にしたクリーチャーと一緒にモンスターと戦ったりするゲームで、ストーリーも用意されているようです。
ゲーム内トークンの「AURY」が用意されており、オーラリーのゲーム内マーケットプレイスで「AURY」を使用してキャラクターの売買が行われたりしています。またソラナのNFTマーケットプレイスである「マジックエデン(Magic Eden)」でもNFTのキャラクターが売買されています。
【2024年】Solana(ソラナ)/SOL(ソル)の価格推移
2024年のSOL(ソル)の価格の推移をみてみましょう。2024年のSOLの値動きは1月1日1万4000円台からスタートし、その後順調に価格は上昇し4月に入り一時3万円に届く価格になりました。
Solana(ソラナ)/SOL(ソル)のこれまでの価格
ソラナ(Solana)のネイティブトークンであるソル(SOL)は、ローンチした2020年4月から2021年まで200円から500円前後を推移し大きな値動きを見せていませんでした。
しかし2021年4月に入ると3月から約2倍となる4000円台を突破し、5月には一時6000円の値を付けました。
その後ソル(SOL)は一時的に値動きは停滞したものの、8月から9月にかけて価格が急上昇。
2021年9月8日に21,000円を記録し、その後は価格の上下を繰り返しながら11月6日に過去最高価格となる35,041円を記録しました。
その後は仮想通貨市場全体の動きと合わせ長期的な価格の下落が続きながら、2024年に入ってから大きく価格を上昇させています。
Solana(ソラナ)/SOL(ソル)の将来性・今後は?
仮想通貨市場全体の影響を受けながらも時価総額ランキングでは順調にその順位を上げていきながら、さまざまなプロジェクトの開発も進んでいるソラナ。ネイティブトークンであるソル(SOL)の今後の価格はどうなっていくのでしょうか?考えられるソラナの将来とあわせて紹介していきます。
ソラナ上のプロジェクトに期待
さきほど紹介したソラナ上で開発が進むブロックチェーンゲームをはじめさまざまなプロジェクトの開発が行われています。これらプロジェクトのニーズが高まるにつれて、ソル(SOL)の価格も自然と上昇していくことが予想されます。
どのようなプロジェクトが人気なのか公式サイトからも確認できるので気になる方はチェックしてみると良いでしょう。
NFTの普及
ソラナの発展とソル(SOL)の価格に影響を与える1つの要因としてNFT(非代替性トークン)があります。
ソラナ上にあるNFTマーケットプレイスの「マジックエデン(MagicEden)」では、2022年8月時点で世界で3番目の取引ボリュームを誇るNFTマーケットプレイスになっています。1か月の取引ボリュームはドル換算で6,200万ドル(約86億円)にもなります。
ソラナの開発やエコシステムの発展とは別に仮想通貨市場全体が下落していくと、ソル(SOL)の価格も下落していくということは頭に入れておきましょう。
Solana(ソラナ)/SOL(ソル)を日本での買い方
日本でソラナの取扱いのあるおすすめ仮想通貨取引所は「GMOコイン」と「CoinTrade」です。
Solana(ソラナ)/SOL(ソル)のよくある質問
ソラナ(Solana)のすごさの1つとしてトランザクション処理速度がとても速いことが挙げられます。1秒間に500,000件を処理できると言われていて、イーサリアムが1秒間に15件程度なのでソラナの処理速度がとても速いことが分かると思います。
さらにトランザクション手数料が非常に安いことから、実用性も高いと評価されています。
ソラナの総供給量は5億2796万105枚です。また2020年5月にはSOLの価格維持のために11,365,067SOLがーン(焼却)されました。現在市場に流通しているのは2022年8月時点で約3億5000万枚となっています。
「イーサリアムキラー」とは、イーサリアムの欠点を補完もしくはそれを上回るような性能を持ったブロックチェーンのことを言います。ポルカドット(DOT)やポリゴン(MATIC)もイーサリアムキラーと呼ばれるブロックチェーンになります。
ソラナ(Solana)は、秒間5万トランザクションを実行できるとされる「トランザクション処理能力」の高さと手数料の安さから「イーサリアムキラー」として注目を集めているブロックチェーンです。