
目次
要約: 2025年11月20日、21Sharesが世界初のレバレッジ型ドージコインETF「TXXD」をナスダックに上場しました。ドージコインの日次パフォーマンスの2倍を目指す設計で、ミームコイン×レバレッジETFという新しいカテゴリーの金融商品です。
TXXDの基本スペック
21Shares 2x Long Dogecoin ETF(ティッカー:TXXD)は、ドージコイン(DOGE)の1日の値動きの約2倍の投資成果を目指す上場投資信託(ETF)です。DOGEを直接保有するのではなく、DOGE連動のスワップ・先物等のデリバティブを通じて2倍ロングのエクスポージャーを構築します。
TXXDの主要情報(2025年11月時点)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | 21Shares 2x Long Dogecoin ETF |
| ティッカーシンボル | TXXD |
| 上場市場 | ナスダック(NASDAQ) |
| 上場日 | 2025年11月20日 |
| レバレッジ倍率 | 日次2倍(200%) |
| 経費率 | 年率 1.89% |
| 投資対象 | DOGE連動デリバティブ(スワップ・先物等) |
| 現物DOGE保有 | 原則なし(デリバティブ経由で連動) |
| 運用会社 | 21Shares US LLC |
| カストディアン | U.S. Bank National Association |
レバレッジの仕組み
TXXDは、「ドージコインの1日あたりの値動きの2倍」を目標とするレバレッジ型ETFです。これを実現するために、ファンドは日次でポジションをリバランスします(日次リバランス型)。
価格連動イメージ(手数料等考慮前)
| ドージコインの日次変動 | TXXDの目標変動 |
|---|---|
| +5% | +10% |
| -5% | -10% |
| +10% | +20% |
| -10% | -20% |
ここで重要なのは、「1日ごとに2倍」という点です。
1ヶ月や1年といった長期で見たときに、「トータルで常に2倍になる」とは限りません。日々の値動きと複利の影響により、短期的なトレンド相場ではリターンが増幅される一方、乱高下局面では長期的に減価しやすい構造的な特徴があります。
House of Dogeとの公式パートナーシップ
TXXDは、ドージコイン財団の公式企業部門である「House of Doge(ハウス・オブ・ドージ)」との独占パートナーシップに基づき設計されています。
House of Dogeとは
- ドージコイン財団が公式に認めるコーポレート組織
- ドージコインの普及・決済利用・エコシステム拡大を推進
- CEO:マルコ・マルジョッタ(Marco Margiotta)氏
マルジョッタ氏は、TXXDについて次のような趣旨のコメントを行っています。
「この新しいETFは、ドージコインコミュニティの強さと勢いを反映している。
ミームコインが規制された金融商品の形でウォール街に上場したことは、大きな節目だ。」
ミームコインであるDOGEが、財団・企業部門・ETFプロバイダーという制度的な枠組みの中に組み込まれつつある象徴的な出来事といえます。
TXXD上場は、デジタル資産プライムブローカー大手**FalconX(ファルコンX)**による21Shares買収の完了と同時に発表されました。
買収の概要
- 買収発表:2025年10月22日
- 買収完了:2025年11月20日(TXXD上場日と同日)
- 21Sharesの運用資産(AUM):
- 2025年9月末時点で110億ドル超
- 上場商品数:55本以上
FalconXのラグー・ヤルラガッダCEOは、買収完了にあたり次のような方針を示しています。
- 21Sharesブランドはそのまま維持
- 既存ETP/ETFの投資方針や運用体制は基本的に継続
- FalconXのインフラ・流動性供給能力を活用し、新商品の開発と市場アクセスの改善を図る
TXXDは、21Shares×FalconX体制発足後、最初期の象徴的なプロダクトとして位置づけられています。
ドージコインとは:ミームコインの代表格
要約: ドージコイン(DOGE)は、2013年にインターネットミームから誕生したジョーク通貨でしたが、2025年11月現在も時価総額約3.4〜3.5兆円・ランキング9〜10位前後の主要暗号資産として生き残っています。
ドージコインの基本情報(2025年11月時点)
ドージコイン(Dogecoin, DOGE)は、柴犬の画像をモチーフにしたインターネットミームから生まれた暗号資産です。2013年12月、ビリー・マーカス氏とジャクソン・パーマー氏によって「冗談半分」で作られました。
基本スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 通貨名 | ドージコイン(Dogecoin) |
| ティッカー | DOGE |
| 誕生年 | 2013年12月 |
| コンセンサス | Proof of Work(PoW) |
| ブロック生成時間 | 約1分 |
| 発行上限 | なし(インフレ型) |
| 時価総額ランキング | おおよそ9〜10位(2025年11月時点) |
| 時価総額 | 約220〜230億ドル(約3.4〜3.5兆円) |
| 価格目安 | 1DOGE ≒ $0.14〜0.15(約21〜23円前後) |
※価格・ランキングは市場状況により日々変動します。
ミームコインとしての特徴
ドージコインは、いわゆる「ミームコイン(meme coin)」の代表格です。
ミームコインの特性
- コミュニティ主導
- ファンコミュニティの盛り上がりが価格と知名度を支える
- SNS・掲示板・X(旧Twitter)などでの話題性が重要
- 高いボラティリティ
- 著名人の投稿やニュースをきっかけに、短期間で20〜30%動くことも珍しくない
- 投機性が高く、リスクも大きい
- エンタメ性・ネタ性
- 元々は「ネタ」として作られた通貨
- 投資というより「コミュニティへの参加・お祭り」の要素も強い
- 徐々に進む実用化
- 一部企業での決済対応
- 投げ銭・チップ用途での利用など、限定的ながら実用面も拡大
イーロン・マスク氏の影響
テスラCEOのイーロン・マスク氏は、長年にわたりドージコインを支持・言及してきました。
主な出来事
- 2021年:米バラエティ番組「SNL」で自らを「Dogefather」と呼ぶ
- 2022年:テスラの一部グッズ決済でドージコインを受け入れ開始
- 2023年:X(旧Twitter)のロゴを一時的にドージ犬アイコンへ変更
- 2024〜2025年:Xでの決済機能拡張とともに、DOGE対応を示唆する発言を継続
マスク氏の一言で価格が大きく動く現象は「マスク効果」として知られており、ドージコインのボラティリティ要因の1つとなっています。
ドージコイン財団とHouse of Dogeの役割
ドージコイン財団は、ドージコインのエコシステムを支援する非営利組織であり、その企業部門としてHouse of Dogeが位置づけられています。
主な役割
- 技術開発・アップデート支援
- 企業との連携・決済導入サポート
- コミュニティ・開発者支援
- 制度化・金融商品化(ETF等)への関与
今回のTXXDローンチは、ドージコイン財団&House of Dogeの制度化戦略の一環としても意味を持っています。
レバレッジ型ETF「TXXD」のリスクとリターン
要約: レバレッジ型ETFは、短期的には高いリターンを狙える一方、ボラティリティ・ドラッグ(複利効果による減価)や高コストなど、通常のETFとは異なるリスクを持ちます。TXXDも短期トレード前提の商品であり、長期保有には向きません。
レバレッジETFの基本メカニズム
レバレッジETFは、原資産の日次リターン×レバレッジ倍率を目標とする金融商品です。TXXDの場合は「ドージコインの日次パフォーマンスの約2倍」です。
日次リバランスとは?
- 毎日、目標とするレバレッジ倍率(2倍)になるように、ポジション量を調整(リバランス)する仕組み
- 上昇相場ではより大きなロングポジションを維持し、下落相場では縮小する
- 日々の調整コストや、複利の影響がパフォーマンスに反映される
複利効果による減価(ボラティリティ・ドラッグ)
レバレッジETFの最大の特徴は、ボラティリティが高いレンジ相場で「原資産よりも成績が悪くなりやすい」点です。
簡易シミュレーション
- 初期価格:DOGE=100、TXXD=100(2倍レバレッジ)
ケース1:上昇トレンド
| 日 | DOGE | 日次変動 | TXXD | 日次変動 |
|---|---|---|---|---|
| 0日目 | 100 | - | 100 | - |
| 1日目 | 110 | +10% | 120 | +20% |
| 2日目 | 121 | +10% | 144 | +20% |
- DOGE:2日間で +21%
- TXXD:2日間で +44%(単純2倍の42%よりもやや有利)
ケース2:乱高下(行ってこい)
| 日 | DOGE | 日次変動 | TXXD | 日次変動 |
|---|---|---|---|---|
| 0日目 | 100 | - | 100 | - |
| 1日目 | 110 | +10% | 120 | +20% |
| 2日目 | 99 | -10% | 96 | -20% |
- DOGE:2日間で -1%
- TXXD:2日間で -4%
結論:
- 一方向の強いトレンド → レバレッジETFが有利になりやすい
- 上下に振れるレンジ相場 → レバレッジETFは原資産より損失が拡大しやすい
この「ボラティリティ・ドラッグ」があるため、TXXDはデイトレ〜数日程度の短期トレード向きであり、数ヶ月〜年単位での長期保有には不向きです。
コスト面の特徴
TXXDの経費率は年1.89%と、通常のETFと比較して高めです。
| ETFタイプ | 一般的な経費率の目安 |
|---|---|
| 一般的な株式インデックスETF | 0.03〜0.20% |
| ビットコイン現物ETF | 0.20〜0.95% |
| レバレッジETF | 0.95〜1.50%程度 |
| TXXD | 1.89% |
これに加えて、
- 売買手数料
- スプレッド(気配値の差)
- スリッページ(約定価格のズレ)
なども発生します。実質的なコスト負担は年率2〜3%超になるケースもあり、長期保有するとじわじわ効いてきます。
向いている投資家・向いていない投資家
TXXDが向いている人
- 暗号資産やレバレッジ商品のトレード経験がある
- DOGEの短期急騰を狙ったトレードをしたい
- チャート・ニュースを頻繁にチェックできる
- 自分で損切りルール(例:-10%で必ず撤退)を決めて守れる
TXXDが向いていない人
- 暗号資産投資が初めて
- 中長期の資産形成を目的としている
- 価格を頻繁にチェックできない
- 一度買ったらほぼ放置するスタイル
- レバレッジ・複利・ボラティリティの仕組みに自信がない
原則:
「TXXD=短期トレード用の道具」
「長期投資=DOGE現物やBTC・ETHなどで検討」
という切り分けが現実的です。
米国の暗号資産ETF市場の現状とTXXDの位置づけ
要約: 2024年のビットコイン現物ETF承認を起点に、米国ではイーサリアム・ソラナ・ドージコインなど、主要アルトコインのETFが本格的に登場し始めました。TXXDは、その中でも「ミームコイン×レバレッジ」というニッチだが象徴的なポジションを占めます。
米国暗号資産ETFの発展タイムライン
ざっくりした歴史
- 2024年1月:ビットコイン現物ETFが複数承認・上場
- 2024年7月:イーサリアム現物ETFが上場開始
- 2025年:ソラナ(SOL)、XRP、DOGEなど、主要アルトコインETFが本格化
- 2025年9月:SECがスポット暗号資産ETFの一般上場基準(汎用ルール)を承認し、ビットコイン・ETH以外のETFが簡略ルートで認められる流れに
- 2025年9月:REX-Ospreyが米国初の現物ドージコインETF「DOJE」を上場
- 2025年11月20日:21Sharesが2倍レバレッジ型ドージコインETF「TXXD」を上場
このように、「BTC/ETH → SOL/XRP/DOGE → レバレッジ型・インバース型」という順番で商品ラインナップが広がってきています。
ビットコイン現物ETFの規模感
2025年11月時点で、代表的なビットコイン現物ETFの運用残高は以下のような規模になっています(おおよそのイメージ)。
| ティッカー | 運用会社 | AUM目安 |
|---|---|---|
| IBIT | BlackRock | 約700〜800億ドル規模 |
| FBTC | Fidelity | 約180億ドル前後 |
| GBTC | Grayscale | 約150億ドル弱 |
| BITB | Bitwise | 約40〜50億ドル程度 |
| ARKB | ARK×21Shares | 約40億ドル弱 |
ビットコイン現物ETF全体の純流入額は累計600億ドル超とも言われており、
多くの機関投資家が「現物を直接触らずにETFでBTCエクスポージャーを取り始めた」ことを示しています。
こうした流れの延長線上に、DOGE・SOL・XRPといったアルトコインETF、そしてTXXDのようなレバレッジ型商品があります。
ドージコインETFの「現物」と「レバレッジ」の違い
現在、ドージコインに関連するETFは主に以下の2タイプに分かれます。
- 現物型DOGE ETF
- 例:REX-Osprey DOGE ETF(DOJE)
- DOGE現物を保有し、その価格に連動する
- 中長期保有にも比較的向く
- レバレッジ型DOGE ETF(TXXDなど)
- DOGE先物・スワップ等のデリバティブで2倍ロングを構築
- 日次リバランス型で、複利・ボラティリティの影響を強く受ける
- 短期トレード前提で設計
TXXDは、「米国初のレバレッジ型ドージコインETF」という位置づけであり、
すでに存在する現物型DOGE ETFとは用途・ターゲットが異なります。
日本市場への影響と投資家が取れるアクション
要約: 日本では、2025年11月時点で暗号資産ETFはまだ解禁されていませんが、2026年度以降の税制改正・法改正に向けた動きが加速しています。TXXDを含む海外ETFを活用したい場合も、まずは国内の制度変更を把握しておくことが重要です。
日本の暗号資産規制と税制の現状(2025年11月)
- 暗号資産の現物売買:登録済み交換業者(国内取引所)を通じて可能
- 暗号資産ETF・投資信託:まだ国内では未解禁
- 個人の税制:
- 利益は雑所得として総合課税(最大55%程度)
- 他の所得との損益通算不可
- 損失の繰越控除不可
一方で、金融庁や業界団体は2026年度からの分離課税20.315%(株式等と同水準)+損失繰越3年を要望しており、
2025年末〜2026年初の税制改正大綱・通常国会での議論が大きな焦点となっています。
現時点では「高い蓋然性を持った見込み」であり、「確定した制度」ではない点に注意が必要です。
日本からTXXDに投資する現実的なルート
現状、日本の個人投資家がTXXDにアクセスする方法はかなり限定的です。
考えられる選択肢
- 海外証券会社(例:Interactive Brokers等)で口座開設
- メリット:TXXDを含む広範な米国ETFに直接アクセス可能
- デメリット:海外口座開設の手間、英語での手続き、為替リスク、税務申告の複雑さ
- 日本の証券会社経由(将来の取扱いに期待)
- 現時点では、TXXDのようなレバレッジ型暗号資産ETFを取り扱う国内証券会社は極めて限られており、実質的には難しい状況です。
- 代替手段としての現物DOGE
- 国内取引所がDOGEを上場している場合、現物で保有・トレードする
- レバレッジはかからないが、税制は暗号資産としての雑所得扱い
結論:
- TXXDへの直接投資は、現時点では「上級者向け+海外証券口座前提」に近い
- ほとんどの日本居住者にとっては、
- まずBTC/ETHの現物や国内上場銘柄で経験を積む
- 2026年度以降の税制改正・ETF解禁の行方を見ながら、国内で利用可能な商品を選ぶ
というステップの方が現実的です。
日本の主要仮想通貨取引所
BitTrade(ビットトレード)
特徴
- 豊富な暗号資産銘柄を取り扱い(46銘柄前後)
- 高度なセキュリティシステム
- 初心者から上級者まで対応のUI/UX
主要手数料
- 売買手数料:販売所スプレッド、取引所 無料
- 入金手数料:銀行振込無料(振込手数料は利用者負担)
- 出金手数料:330円
- 送金手数料:銘柄により異なる
最小購入額:販売所500円、取引所0.00001BTCかつ2円
積立サービス:対応 スマホアプリ:高機能アプリあり
セキュリティ:コールドウォレット、2段階認証
向いているユーザー:多様な銘柄への分散投資を検討している方
SBI VCトレード
特徴
- SBIグループの信頼性と実績
- 業界最低水準の手数料体系
- 充実したレンディング/ステーキング/積立
主要手数料
- 売買手数料:無料(現物)
- 入出金手数料:無料
- 送金手数料:無料(ネットワーク手数料相当は別途)
取扱銘柄:36銘柄 最小購入額:1円〜(取引所)/販売所は銘柄により異なる
積立サービス:毎月500円から レンディング:年率は募集時条件により変動
セキュリティ:金融庁認可業者の高度なセキュリティ
向いているユーザー:手数料を最小限に抑えたい初心者〜中級者
Coincheck(コインチェック)
特徴
- 国内最大級の暗号資産取引所
- 初心者にも分かりやすいシンプルな操作性
- NFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」運営
主要手数料
- 売買手数料:販売所無料(スプレッドあり)、取引所は銘柄ごとに設定(BTC/ETHは無料対象)
- 入金手数料:銀行振込無料(振込手数料は利用者負担)
- 出金手数料:407円
- 送金手数料(BTC):0.0005 BTC
取扱銘柄:35銘柄 最小購入額:500円
積立サービス:月1万円から(対応銘柄は拡充傾向)
特別サービス:Coincheck NFT、IEO実施経験
向いているユーザー:暗号資産初心者、NFTに興味がある方
bitbank(ビットバンク)
特徴
- 全暗号資産取引量 国内No.1の実績(媒体報道)
- 高度な取引ツールとチャート機能
- Maker手数料マイナス(報酬システム)
主要手数料
- 売買手数料:Maker -0.02%/Taker 0.12%
- 入金手数料:無料(クイック入金等は条件あり)
- 出金手数料:550円/770円(3万円以上)
- 送金手数料(BTC):0.0006 BTC
取扱銘柄:国内最多クラス(40銘柄以上) 最小購入額:0.0001 BTC
積立サービス:定期購入あり(最小100円〜、販売所)
セキュリティ:コールドウォレット、マルチシグ対応
特殊機能:リアルタイム入金、高度な注文機能
向いているユーザー:取引量の多いアクティブトレーダー、上級者
OKJ(オーケージェー)
特徴
- 世界大手OK Groupの日本法人による運営
- 業界トップクラスの狭いスプレッド
- 高利回りFlash Dealsやステーキングサービス
主要手数料
- 売買手数料:販売所無料、取引所 Maker 0.07%/Taker 0.14%(基準) ※取引量で優遇あり
- 入金手数料:無料(振込手数料は利用者負担)
- 出金手数料(日本円):100万円未満 400円/100万〜1,000万円未満 770円/1,000万円以上 1,320円
- 送金手数料:銘柄により異なる(例:IOSTは低コスト)
取扱銘柄:50銘柄(2025年11月時点、MEME上場反映) 最小購入額:500円
積立サービス:対応 スマホアプリ:高機能アプリあり
セキュリティ:コールドウォレット、2段階認証
独自サービス:Flash Deals(高利回りの実績)、マルチチェーン対応
向いているユーザー:スプレッド重視、多様な銘柄に分散投資、レンディング/ステーキングに興味がある方
bitFlyer(ビットフライヤー)
特徴
- ビットコイン取引量9年連続 国内No.1
- 創業以来ハッキング被害ゼロの高度なセキュリティ
- 1円から取引可能な初心者に優しい設計
主要手数料
- 売買手数料:販売所無料(スプレッドあり)、取引所0.01~0.15%(取引量により変動)
- 入金手数料:住信SBIネット銀行 無料、その他銀行 330円(クイック入金)
- 出金手数料:三井住友銀行 220円/440円、その他 550円/770円
- 送金手数料(BTC):0.0004 BTC(XRP・MONA・XLM等は無料)
取扱銘柄:39銘柄(現物) 最小購入額:1円
積立サービス:対応 レバレッジ取引:bitFlyer Lightningで最大2倍(BTC、ETH対応)
セキュリティ:マルチシグ、コールドウォレット、2段階認証
特別サービス:bitFlyer クレカ(利用額の0.5~1.0%をBTC還元)、ビットコインをもらう、IEO実績
向いているユーザー:少額から始めたい初心者、取引量の多いアクティブトレーダー、レバレッジ取引に興味がある方
よくある質問(FAQ)
Q1. TXXDを日本から簡単に買うことはできますか?
A. 現時点では「簡単」とは言い難いです。
- 日本の主要ネット証券(SBI証券、楽天証券など)がTXXDを取り扱う可能性は現状低く、
多くの場合、海外証券会社の口座開設+米ドル送金+確定申告が必要になります。 - レバレッジ型暗号資産ETFは、金融商品取引法上もリスクの高い区分と見なされやすく、
日本国内向け販売には規制上のハードルがあります。
実務的には、「海外口座+上級者向け」と割り切った方が良い段階です。
Q2. レバレッジ2倍ETFなら、2日で4倍・10日で20倍になるのですか?
A. いいえ。
レバレッジは「1日(取引日)ごとに2倍」という意味であり、複数日にわたるトータルリターンが常に2倍になるわけではありません。
複数日間のトータルリターンは、
- 日々の値動き(上昇・下落)
- ボラティリティの大きさ
- リバランスのタイミング
によって大きく変わり、
原資産のトータルリターン×2とはズレていくのが普通です。
Q3. ドージコインETFとビットコインETF、どちらに投資すべきですか?
A. 一般論としては、ビットコインETFの方が初心者向きです。
| 項目 | ビットコイン現物ETF | ドージコインETF(現物・レバレッジ含む) |
|---|---|---|
| 時価総額 | 非常に大きい(時価総額1位) | BTCの数%規模(9〜10位) |
| ボラティリティ | 高いが相対的に安定 | 極めて高い |
| 機関投資家の参入 | 非常に活発 | 一部に限られる |
| 長期投資のしやすさ | 比較的しやすい | ミーム性が強く、投機色が濃い |
| レバレッジ商品 | 一部存在(BITX等) | TXXDなど超高リスク |
- 長期資産形成:まずはビットコインETF(あるいはBTC現物)から検討
- ミームコイン・短期トレードを楽しみたい上級者:DOGE現物やTXXDを「ポートフォリオのごく一部」で
Q4. ミームコインのETFが増えることは、市場にとって良いことですか?
A. 賛否両論あります。
ポジティブな側面
- 暗号資産市場の制度化・多様化
- 投資家が証券口座から簡単にアクセスできるようになる
- カストディ・税務・規制が整った枠組みで投資できる
ネガティブな側面
- 投機性の非常に高い資産へ資金が流れ込みやすくなる
- 初心者がレバレッジ商品に安易に手を出すリスク
- 2000年代の仕組債・CDOのように、金融商品としての適格性を疑問視する声もある
結論:
「市場の成熟」という意味では一歩前進だが、
「個人投資家の行動次第で、大きな損失も生まれうる」という両面を正しく理解しておくことが重要です。
まとめ:TXXDは「ミーム×レバレッジ」の象徴だが、扱いは慎重に
- TXXDは、世界初の2倍レバレッジ型ドージコインETFとしてナスダックに上場した、非常にユニークな商品です。
- ドージコインというミームコインが、公式財団・House of Doge・21Shares・FalconXといった制度的プレイヤーの枠組みの中でETF化されたことは、暗号資産市場の新たなステージを象徴しています。
- 一方で、
- ドージコイン自体が高ボラティリティで投機的
- レバレッジETF特有のボラティリティ・ドラッグや高コスト
といった要素が重なり、暗号資産の中でもトップクラスにリスクが高い商品であることも事実です。
投資家へのメッセージ
- 初心者はまずBTC/ETHから
- いきなりTXXDのようなレバレッジ商品に手を出すのは危険
- DOGEに長期投資するなら現物や現物ETFで検討
- レバレッジ商品は短期トレード用と割り切る
- 日本居住者は国内制度の変化をフォロー
- 2026年度以降の税制改正・投信/ETF解禁をチェック
- 「余剰資金の一部だけ」で遊ぶ感覚を忘れない
- ミーム×レバレッジは、ポートフォリオ全体のごく一部で十分
暗号資産市場は、今後もETF・投信・レバレッジ商品などを通じて急速に金融商品化が進んでいくと考えられます。そのなかでTXXDは、チャンスとリスクの両方が極端に大きいプロダクトです。
制度化された枠組みの中であっても、根本的なリスクは消えません。
自分のリスク許容度・投資経験・時間の使い方に照らし合わせ、「必要十分な範囲」にとどめることが、長期的な資産形成において何より重要です。
免責事項
本記事は、一般的な情報提供のみを目的として作成されたものであり、特定の金融商品や暗号資産(TXXD、ドージコイン等)の購入・売却を推奨するものではありません。暗号資産およびレバレッジETFへの投資には、元本割れを含む重大なリスクが伴います。投資判断は、必ずご自身の責任と判断で行ってください。必要に応じて、税理士・弁護士・金融アドバイザー等の専門家にご相談ください。
