
オンチェーンデータによると、ここ数日でビットコイン(BTC)のアクティブアドレス数が大幅な増加傾向を見せています。持ち直してきた価格とも相まって、市場では再び強気トレンドへの期待が高まっています。
アクティブアドレス数が1日あたり80万に
ブロックチェーン分析プラットフォームのイントゥザブロック(Into TheBlock)は、ビットコインのデイリー・アクティブアドレス数について、独自の見解を最新の「X」に投稿しました。この数値は、日々ネットワーク上で何らかのトランザクションを実行しているアドレスを分析する重要な指標です。
この数値が上昇することは、ブロックチェーン上で活動的なユーザーが増加していることを意味し、同時に暗号資産(仮想通貨)に対する関心が高まっていることを表します。反対に数値が下降する場合は、投資家の興味が別な資産クラスに向いていることになり、仮想通貨市場に再び目を向ける可能性が低いことも示しています。
イントゥザブロックは「X」の投稿で、ここ十年あまりのデイリー・アクティブアドレス数のチャートも公開しました。直近のデータでは、デイリー・アクティブアドレス数が80万にまで上昇しています。2025年に入ってから、このレベルに到達するのは今回が2回目です。この動きはビットコイン価格が再び上昇を始めたタイミングに追従しており、ネットワークを利用するユーザーが増加傾向にあることを示唆しています。
市場の活性化が始まっている可能性
過去の歴史を見ると、市場が不安定な時期にブロックチェーンは活性化する傾向があり、同時に投資家はネットワーク上でポジションの再構築を図っています。その意味では、今回のアドレス数増加も想定内だといえます。
ただし一般的にいうと、ユーザーの関心が高まりつつ、市場に上向きのエネルギーを供給する活性化が生じないと、ビットコインの価格上昇は持続できません。アクティブアドレス数の増加をともなわない価格上昇は、たいがい短期で終わってしまうのです。
その点今回のアクティブアドレス数増加は、もしも投資家の需要増と同調しているならば、今後の持続的な価格上昇の兆候であるかもしれません。
とはいえ、実際にビットコイン・ネットワークが活性化しているとしても、指標が示す直近の80万という数値は、過去と比較して特別に高いレベルではありません。2024年までは頻繁にデイリー・アクティブアドレス数は90万を上回っており、2018年と2021年の強気市場では120万にまで達していました。この数値が今後どこまで上昇するのか、しばらく見守る必要があるでしょう。
参考
・Is Bitcoin Demand Returning? Active Address Trend May Suggest So
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