ビットコインのゴールデンクロス後に利益確定が加速 - 時間当たり5億ドル超の売却を記録
ビットコインのゴールデンクロス後に利益確定が加速 - 時間当たり5億ドル超の売却を記録

 

重要なポイント

  • ビットコインが5月22日にゴールデンクロスを形成、同日に11万1000ドル超の史上最高値を記録
  • 過去24時間で時間当たり5億ドルを超える利益確定が3回発生
  • 平均的なコインが16%の利益を実現、2月以来最も激しい利益確定活動
  • 現在のBTC価格は10万5600ドル付近で推移

ゴールデンクロスとは何か?

ゴールデンクロスパターンの解説図

出典: Investopedia - ゴールデンクロスパターンの解説

ゴールデンクロスは、短期移動平均線が長期移動平均線を上抜ける現象で、テクニカル分析において強力な強気シグナルとされています。ビットコインの場合、5月22日に50日単純移動平均(SMA)が200日SMAを上回り、このテクニカルパターンが確認されました。

テクニカル分析の重要性: TradingViewのデータによると、ゴールデンクロス形成と同日にビットコインは11万1000ドルを超える史上最高値を記録しています。これは偶然ではなく、多くのアルゴリズム取引やテクニカル分析を重視する投資家が同じシグナルに反応した結果と考えられます。

利益確定活動の急増

$500M+
時間当たり利益確定額
3回
過去24時間のピーク
16%
平均利益率
8%未満
より収益性の高い取引日の割合
ビットコインの利益確定活動

出典: TradingView/NewsBTC - ビットコインHODLer売却活動の延長

GlassnodeのX(旧Twitter)投稿によると、「エンティティ調整済み実現利益が過去24時間で3回、1時間あたり5億ドルを超えるスパイクを記録し、激しい利益確定活動を示している」とのことです。

エンティティ調整済み実現利益とは?

この指標は、オンチェーンで移動されたすべてのコインの総USD利益を表し、前回の移動時の価格が最新の取引価格よりも低い場合に計算されます。同一エンティティのアドレス間取引を除外することで、実際の経済活動をより正確に反映する指標となっています。

市場分析とSOPR指標

その他の指標、例えばエンティティ調整済み使用アウトプット利益率(SOPR)も同様の傾向を示しています。SOPRは特定期間中に移動されたすべてのコインの利益レベルを追跡し、同一エンティティ間の取引を除外することで、信頼性の高い実際の経済活動指標を提供します。

Glassnodeの週次レポートより: 「最近のATH(史上最高値)突破により、利益確定の顕著な増加が見られ、平均的なコインが16%の利益を獲得している。投資家にとってより収益性の高い取引日は8%未満であり、意味のある利益確定活動への移行が進行中であることを示唆している。」

業界コンテキストと投資家心理

仮想通貨におけるゴールデンクロスパターン

出典: dYdX - 仮想通貨価格パターンにおけるゴールデンクロス

ゴールデンクロス後の利益確定は、必ずしもネガティブなシグナルではありません。むしろ、健全な市場サイクルの一部として捉えることができます。長期保有者(HODLers)が利益を実現することで、新たな投資家に参入機会を提供し、市場の流動性を高める効果があります。

投資戦略への示唆

  • 段階的利益確定: 一度に全ての保有を売却するのではなく、価格上昇に合わせて段階的に利益を確定する戦略が有効
  • テクニカル分析の活用: ゴールデンクロスなどのシグナルを参考にしながら、ファンダメンタル分析と組み合わせた判断が重要
  • リスク管理: 高い利益率を記録している時期こそ、適切なリスク管理と分散投資が必要

今後の展望とリスク要因

記事執筆時点で、BTCは10万5600ドル付近で取引されており、ドナルド・トランプ大統領のTruth SocialプラットフォームがビットコインETFの提供に一歩近づいたとの報道も市場に影響を与えています。

ビットコイン価格チャート2025年6月

出典: Bitcoin.com News - ビットコイン価格の最新動向

ポジティブ要因

  • • 機関投資家の継続的な参入
  • • ETF市場の拡大
  • • 政策的な仮想通貨への好意的姿勢
  • • インフレヘッジとしての認知向上

リスク要因

  • • 大規模な利益確定による価格調整
  • • 規制環境の変化
  • • マクロ経済の不確実性
  • • 技術的調整の可能性

日本市場への影響と投資機会

日本の仮想通貨市場においても、グローバルなビットコイン価格動向は大きな影響を与えています。特に、円安進行が続く中で、ビットコインはドル建て資産としてのポートフォリオ分散効果も期待されています。

日本の投資家にとっての考慮点

  • 為替リスク: ドル建てのビットコイン投資は円安時に為替差益も期待できる
  • 税制面: 仮想通貨の税制についての理解と適切な申告が重要
  • 規制環境: 日本の金融庁による規制は比較的明確で安定している

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記事について

元記事: CoinDesk - Bitcoin Profit-Taking Speeds Up Post-Golden Cross

著者: Omkar Godbole(CoinDesk Markets Co-Managing Editor)

データ提供: Glassnode, TradingView

本記事は教育・情報提供目的で作成されており、投資助言ではありません。仮想通貨投資にはリスクが伴いますので、投資判断は自己責任でお願いします。

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