ブルームバーグ(Bloomberg)のレポートによると、ギャラクシー・デジタル・ホールディングス(Galaxy Digital Holdings)の創業者であり、著名な投資家でもあるマイク・ノヴォグラッツ(Mike Novogratz)氏は、米国連邦準備制度(FED)が利上げを打ち止めにすると、ビットコイン(BTC)は40,000ドル(約530万円)にまで値を上げると予測しました。
次の利下げでビットコイン価格は上昇する
周知の通り、FEDはインフレ抑制のため利上げを継続しています。直近の利上げは3月23日にアナウンスされ、米国連邦準備制度理事会(FRB)は追加的な0.25%の利上げを決め、政策金利のフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標が4.75%~5.0%となりました。
4月12日のブルームバーグのテレビ・インタビューで、ノヴォグラッツ氏は独自の予測から、ゴールド、ユーロ、ビットコイン、イーサリアム(ETH)のロングが明確な投資先であり、FEDの政策が利下げに向かうとそれぞれに利益を生むはずだと述べました。
ノヴォグラッツ氏は、2022年6月以来初めて、4月11日にビットコインが30,000ドル台に回復したことを重視し、FEDが予測通りの動きを見せる間は、この価格帯で持ちあい相場を維持すると推測しています。
一方で彼は、株式は年内レンジ相場を維持すると予測しており、気軽に購入できるものではなく、価格が高すぎて投資家にとって魅力がないことも指摘しています。さらに、米国証券取引委員会(SEC)が暗号資産(仮想通貨)ビジネスに厳しい姿勢をとる代わりに、香港やアブダビ、そしてドバイなどが仮想通貨に前向きな規制を整備することに注目すべきとも述べました。
ビットコインの値動きと今後の予測
FTXの破綻と規制強化により、2022年末に210万円台まで下がってから、2023年に入るとビットコインは徐々に価格を上げてきました。
ただし年初は230万円レベルでしたが、1月14日に270万円を超えたラインで投資熱が高まり価格を押し上げました。その後3月16日には約330万円を突破し、4月11日には400万円台に到達しています。
ビットコインの直近の50日および200日単純移動平均線は、潜在的な買いのサインを示しています。さらにゴールデンクロスからも、このトレンドが続くことを確認できます。
相対力指数(RSI:Relative Strength Index)は60から80のレベルにあるため、このレベルで買うことは利益につながるでしょう。またMACD(マックディー:移動平均収束拡散)もわずかですが買いのシグナルラインを形成しており、強気のサインを示しています。ビットコイン価格は上昇傾向になる可能性が高いとの見方もできそうです。
参考
・Crypto Mogul Says This Factor Is Key For Bitcoin to Reach $40,000
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