Circleの時価総額がCoinbaseに迫り、新記録を樹立|2025年6月最新
Circleの時価総額がCoinbaseに迫り、新記録を樹立|2025年6月最新






Circleの時価総額がCoinbaseに迫り、新記録を樹立|2025年6月最新





Circle(CRCL)の株価がIPO価格から750%上昇し、時価総額600億ドルを突破して話題となっています。

株価上昇率

750%

IPO価格($31)から

現在の時価総額

600億ドル

約8.7兆円相当

USDC時価総額

613億ドル

ステーブルコイン2位

Circle Logo

Circle Internet Group

USDC Logo

USD Coin (USDC)


時価総額比較:Circle vs Coinbase

marketCapChart

Circle株価の爆発的上昇が示すステーブルコイン市場への期待

ステーブルコインUSDC発行企業のCircle Internet Group(NYSE: CRCL)の株価が2025年6月23日、史上最高値を更新し、時価総額が600億ドル(約8.7兆円)に到達しました。この驚異的な上昇により、同社の企業価値は仮想通貨取引所大手Coinbase(COIN)の780億ドルに迫る勢いとなっています。

IPO以来750%の株価上昇を記録

Circle株は2025年6月のIPO時に31ドルで公開されましたが、わずか数週間で最高299ドル近くまで上昇し、終値では263ドルを記録しました。これはIPO価格から実に750%の上昇を意味し、投資家の間でステーブルコイン市場への期待の高さを物語っています。


ステーブルコインとは?

ステーブルコインは、米ドルなどの法定通貨に価値が連動するよう設計された暗号資産です。USDCは1コイン=1米ドルの価値を維持するよう設計されており、価格変動の激しい仮想通貨市場において「安定した価値の保存手段」として機能します。

GENIUS法案可決が株価上昇の追い風に

Circle株の急騰の背景には、米国上院でのGENIUS法案(ステーブルコイン規制法案)の可決があります。この法案の成立により、ステーブルコイン市場への法的枠組みが整備され、機関投資家や企業の参入が加速すると期待されています。

USDCの市場地位と成長潜在性

CircleのUSDCは現在、時価総額613億ドルでステーブルコイン市場第2位の地位を確立しています。テザー(USDT)に次ぐ規模を誇り、以下の特徴で市場からの信頼を獲得しています:

  • 透明性の高い準備金管理:定期的な監査報告書の公開
  • 規制対応:各国の金融規制に積極的に対応
  • 技術的優位性:複数のブロックチェーンでの利用可能
  • 企業採用:決済や国際送金での活用拡大

高いバリュエーション倍率に対する懸念

一方で、アナリストの間ではCircleの現在の株価水準について慎重な見方も示されています。暗号資産分析企業ArtemisのJon Ma CEOは、同社が以下の高いバリュエーション倍率で取引されていることを指摘しています:

指標 倍率 評価
売上高倍率(P/S) 32倍 高水準
粗利益倍率 80倍 高水準
EBITDA倍率 152倍 高水準
利益倍率(P/E) 285倍 高水準

Coinbaseとの比較で見るCircleの位置づけ

現在のCircle時価総額600億ドルは、同じ仮想通貨セクターのCoinbase(780億ドル)の約77%に相当します。興味深いことに、Circleの企業価値は同社が発行するUSDCの時価総額(613億ドル)とほぼ同等の水準に達しており、市場がCircleの将来性を高く評価していることを示しています。


USDC供給量の推移と将来予測

usdcGrowthChart


今後の展望と投資家への影響

ステーブルコイン市場の拡大予測

Circle CEOのJeremy Allaire氏は、ステーブルコイン市場が今後10年間で数兆ドル規模まで拡大する可能性があると予測しています。規制環境の整備、中央銀行デジタル通貨(CBDC)との共存、企業の決済インフラとしての採用拡大などが成長ドライバーとなると見込まれています。

リスク要因と注意点


リスク要因

  • 高いバリュエーション倍率
  • 規制変更リスク
  • 競合他社との競争激化
  • 金利環境の変化


成長要因

  • 規制整備の進展
  • 機関投資家の参入
  • 決済インフラとしての普及
  • 国際送金市場の拡大

投資家にとっての意味

Circleの急成長は、仮想通貨業界における「インフラ企業」への投資機会を示しています。従来の仮想通貨投資とは異なり、実用性の高いステーブルコインを基盤とした安定的なビジネスモデルは、リスクを抑えながら成長セクターへの投資を求める投資家にとって魅力的な選択肢となっています。

ただし、現在の高いバリュエーション水準を考慮すると、短期的な価格変動リスクも存在します。長期的な視点での投資判断が重要となるでしょう。


よくある質問(FAQ)

Q: CircleとCoinbaseの違いは何ですか?

A: Circleはステーブルコイン(USDC)発行に特化した企業で、Coinbaseは仮想通貨取引所を運営する企業です。Circleは金利収入やサービス手数料、Coinbaseは取引手数料が主な収益源となります。

Q: USDCはなぜ注目されているのですか?

A: USDCは透明性の高い準備金管理、規制対応、技術的優位性により市場からの信頼を獲得しています。また、DeFiプロトコルや企業決済での利用が拡大しており、実用性の高いステーブルコインとして評価されています。

Q: Circle株への投資リスクは何ですか?

A: 主なリスクには高いバリュエーション倍率、規制変更リスク、競合他社との競争激化、金利環境の変化などがあります。特に現在の株価水準では短期的な調整リスクにも注意が必要です。

Q: 日本でCircle株を購入できますか?

A: Circle株(CRCL)はニューヨーク証券取引所に上場しており、米国株を取り扱う証券会社を通じて購入可能です。ただし、海外株投資には為替リスクや税務上の注意点があります。

日本でおすすめの暗号資産取引所

USDCへの投資や利用を検討している方には、金融庁に登録された以下の暗号資産取引所がおすすめです。各取引所では安全性と利便性を重視したサービスを提供しています。

bitbank(ビットバンク)

豊富な取引ペアと高いセキュリティで人気


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BitTrade(ビットトレード)

多様な暗号資産を取り扱う総合取引所


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Coincheck(コインチェック)

初心者にも使いやすいインターフェース


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GMOコイン

大手GMOグループ運営の安心感


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SBIVC取引所

SBIグループ運営による信頼性の高い取引環境


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注意事項: 暗号資産の取引には価格変動リスクがあります。投資は自己責任で行い、余裕資金の範囲内で取引を行ってください。

免責事項

※本記事は2025年6月時点の情報に基づいて執筆されています。内容の正確性には万全を期していますが、最新情報は各公式サイトをご確認ください。

※株式投資や暗号資産投資には元本割れのリスクがあります。投資判断は自己責任で行い、十分なリスク管理を行ってください。

※本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。



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