米仮想通貨取引所最大手のコインベース(Coinbase=$COIN)は自社の展開するイーサリアムL2のベースチェーン(Base Chain)上でステーブルコインのUSDC保有の金利を付与することを発表。対象となるのはイーサリアムやベースを含むイーサリアムエコシウ6チェーンで、ユーザーはUSDCをウォレット保管することで仮想通貨取引所や分散金融で利用するリスクを取ることなく金利を得ることができるという。
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ベースチェーンでUSDC金利を付与へ
コインベースは米国最大手の仮想通貨取引所であり、サークル社と提携して仮想通貨上のドルであるUSDCを発行していることでも知られている。またイーサリアム上に新たに展開するネットワークのL2としてオプティミズム(Optimism=$OP)が展開するOPスタックを活用した自社チェーンのベースチェーンを展開しており、このベースチェーンを活用してUSDC保有者に金利を付与することを発表した。
コインベースによると
・ベース(L2)
・アービトラム(L2)
・オプティミズム(L2)
・イーサリアム(L1)
・ポリゴン(EVMチェーン)
・アバランチ(EVMチェーン)
の6チェーンでUSDCを保有している場合、自社のベースチェーンでUSDCの金利として4.7%を月ごとに付与するという。一方で現状ではヨーロッパやカナダなどは対象外であり、数週間後から米国のコインベースサービス地域に提供を開始するとしており、報酬を受取るにはコインベースのアカウントとリンクする必要があるという。
ETH速報:イーサリアムL2のBaseチェーンが「USDCのオンチェーン保有に4.7%の金利付与」を発表。
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) November 20, 2024
対象は
・Base
・Arbitrum
・Optimism
・Ethereum
・Polygon
・Avalanche
上で保有するUSDCが対象で、金利はBaseチェーンで付与される🤔#イーサリアム #ETH #仮想通貨 #暗号資産 #DeFi pic.twitter.com/ksCEbrd0TA
コインベースのビジネスが加速
またコインベースはトロンのジャスティン・サン氏がイーサリアム上にビットコインを持ち込むWBTCを買収したことで上場廃止を20日付けで発表、2024年に入って同社はベースチェーン上で使用することができるコインベース版のcbBTCとcbETHを導入しており、ベースチェーンではcbBTCが2.4億ドル(約377億円)の規模にまで増加している。
またUSDCはローンチが2018年9月とマーケットシェア1位のテザー社が発行するUSDTと比較すると遅かったが、現在では仮想通貨市場供給ランキングでは8位にまで登りつめている。ステーブルコインビジネスでは発行する際の裏付けとなるドルを短期米国債などに投資することでリターンを得ており、cbBTCだけでなくステーブルコインでもベースチェーンを使用してシェアを奪いに行くことが目的だろう。
このような動きはベースチェーンのコア技術であるロールアップで必要となるシーケンサー収入が非常に大きく、ステーブルコインやビットコインでシェアを獲得することで二重三重に利益を出すことがコインベースの狙いだ。ベースチェーンが利用しているイーサリアムL2へ展開するためのOPスタックは同様に米クラーケンも採用しており、仮想通貨取引所のステーキングビジネスの次のトレンドはイーサリアムL2展開となっている。
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