【墨汁速報】米コインベース($COIN)USDCをイーサリアムウォレット保有で4.7%金利付与を発表

米仮想通貨取引所最大手のコインベース(Coinbase=$COIN)は自社の展開するイーサリアムL2のベースチェーン(Base Chain)上でステーブルコインのUSDC保有の金利を付与することを発表。対象となるのはイーサリアムやベースを含むイーサリアムエコシウ6チェーンで、ユーザーはUSDCをウォレット保管することで仮想通貨取引所や分散金融で利用するリスクを取ることなく金利を得ることができるという。

関連記事:【墨汁速報】トランプ政権 仮想通貨を専門とするホワイトハウスの役職を検討=リーク

ベースチェーンでUSDC金利を付与へ

コインベースは米国最大手の仮想通貨取引所であり、サークル社と提携して仮想通貨上のドルであるUSDCを発行していることでも知られている。またイーサリアム上に新たに展開するネットワークのL2としてオプティミズム(Optimism=$OP)が展開するOPスタックを活用した自社チェーンのベースチェーンを展開しており、このベースチェーンを活用してUSDC保有者に金利を付与することを発表した。

コインベースによると

・ベース(L2)

・アービトラム(L2)

・オプティミズム(L2)

・イーサリアム(L1)

・ポリゴン(EVMチェーン)

・アバランチ(EVMチェーン)

の6チェーンでUSDCを保有している場合、自社のベースチェーンでUSDCの金利として4.7%を月ごとに付与するという。一方で現状ではヨーロッパやカナダなどは対象外であり、数週間後から米国のコインベースサービス地域に提供を開始するとしており、報酬を受取るにはコインベースのアカウントとリンクする必要があるという。

 

コインベースのビジネスが加速

またコインベースはトロンのジャスティン・サン氏がイーサリアム上にビットコインを持ち込むWBTCを買収したことで上場廃止を20日付けで発表、2024年に入って同社はベースチェーン上で使用することができるコインベース版のcbBTCとcbETHを導入しており、ベースチェーンではcbBTCが2.4億ドル(約377億円)の規模にまで増加している。

またUSDCはローンチが2018年9月とマーケットシェア1位のテザー社が発行するUSDTと比較すると遅かったが、現在では仮想通貨市場供給ランキングでは8位にまで登りつめている。ステーブルコインビジネスでは発行する際の裏付けとなるドルを短期米国債などに投資することでリターンを得ており、cbBTCだけでなくステーブルコインでもベースチェーンを使用してシェアを奪いに行くことが目的だろう。

このような動きはベースチェーンのコア技術であるロールアップで必要となるシーケンサー収入が非常に大きく、ステーブルコインやビットコインでシェアを獲得することで二重三重に利益を出すことがコインベースの狙いだ。ベースチェーンが利用しているイーサリアムL2へ展開するためのOPスタックは同様に米クラーケンも採用しており、仮想通貨取引所のステーキングビジネスの次のトレンドはイーサリアムL2展開となっている。

関連記事:【墨汁速報】DEVCON2024でイーサリアム3.0「ビームチェーン」の開発ロードマップを発表

▼仮想通貨(暗号資産)の仕組みや技術、規制の市場影響を勉強するなら「墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界」!他では見ることができないより詳しい内容を投資家向けにわかりやすく解説

墨汁バナー

墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界

おすすめの記事
【墨汁速報】仮想通貨の価格操作で初の逮捕事例 マンゴーマーケットハッカーを逮捕
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】仮想通貨の価格操作で初の逮捕事例 マンゴーマーケットハッカーを逮捕
2022年10月にソラナ(Solana)上のマンゴーマーケット(Mango Markets)を攻撃し、流動性の低い仮想通貨”MNGO”の価格操作を行ったとしてアブラハム・アイゼンバーグ容疑者(Avraham Eisenberg)がプエルトリコで逮捕された。仮想通貨の価格操作を理由に逮捕されたのは初の事例とみられる。
【墨汁速報】イーサリアム(ETH)で一時ネットワーク障害 開発者が現在原因を調査中
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】イーサリアム(ETH)で一時ネットワーク障害 開発者が現在原因を調査中
イーサリアム(ETH)ネットワークで一時トランザクションをファイナライズ(確定)できないネットワーク障害が約30分間発生した。日本時間6:50AM現在はファイナライズできており、このビーコンチェーン(Beacon Chain)での問題について開発者たちが原因を調べている。
ビットコイン(BTC)強気市場突入のきざし、チャートに現れたゴールデンクロスに注目
仮想通貨ニュース
ビットコイン(BTC)強気市場突入のきざし、チャートに現れたゴールデンクロスに注目
ビットコイン(BTC)の50日移動平均線が200日移動平均線を上回り、特徴的な強気パターンを形成しました。インドのブロックチェーン・AIスタートアップのジャービス・ラボによれば、「ゴールデンクロス」として知られるこのパターンが登場すると、数ヶ月後に市場は強気に突入するということです。