こんにちは、ビールです。
今回はコインチョイスの取材で今話題の取引所、バイナンスCEOのChangpeng Zhao氏にお話を伺ってきました。バイナンス(BINANCE)は海外を拠点として取引所で、今年7月にICOを実施して立ち上げられた取引所です。
バイナンス(Binance)はアルトコインの取り扱いが豊富なことや、取引手数料が安いなどのメリットがあり、昨年から急速に人気を集めています。
2018年、ビットコインはどうなる?
ビ―ル(以下、ビ):2017年はまさに仮想通貨元年でした。価格の上昇や仮想通貨を取り巻く環境も大きく変わったことが感じられましたが、2018年はどのような1年になると思われますか?
Zhao氏(以下、CZ): 難しい質問ですね、価格についてはよく予想を外してしまうのですが、業界の流れについて振り返りながら考えてみましょう。2016年の頭には中国のトップがブロックチェーンに関する研究を始めると発言したことで、仮想通貨へのイメージが変わり、参入する人も急増しました。
2017年はICOの年でした。ICOが投資を取り巻く環境を変え、日本円やドルなどのフィアットマネーから仮想通貨を使った投資への動きが高まりつつあります。新しいプロジェクトは円やドルで資金調達をするよりICOを実施した方が早くお金を集められるようになった今、ICOはなくならないと思います。
ICOプロジェクトの明暗が分かれる?
CZ:2018年、ICOに関しては失敗するICOプロジェクトが出てくるでしょう。でも、これは投資の世界では自然なことですね。一般的に90%のスタートアップは失敗に終わる可能性は高いといわれています。ICOに対する温度感については調整があると思いますが、ICOというコンセプト自体は新しい資金の調達方法として残ると思います。
そして、もちろんプロジェクトの芽が出てきて成功するケースもあるでしょう。
すると色んなブロックチェーンプラットフォームが出てくるということですね。私はこれらのブロックチェーンが、現在ビットコインやイーサリアムが直面しているパフォーマンスの問題を解決してくれればと願っています。もっといいブロックチェーンが出てくれば、人々はそちらを使うようになると思います。
ICOがたくさん実施されたということは、コインやトークンの数もその分増え、取引のニーズも高まります。バイナンスはそういった流れの中で早く、数多くのトークンを取り揃えるようにしています。
分散型取引所にも期待
CZ:現在は中央管理型の取引所が主流ですが、今後は分散型の取引所も増えていくのではないかと考えています。どれくらいのスピードでどのくらいの規模になるかは予想が難しいですが・・
ビ: 分散型の取引所には私達も注目しています、アトミックスワップなどの技術も重要になってきそうですね。
CZ: 現状アトミックスワップは計算に必要なパワー、承認、成熟度合から「比較的高価」な技術なので、中央管理型の取引所よりは動きが少し遅くなるかもしれません、ですがかなり注目が集まっていますね。
まだ約束できる内容ではないですが、2018年にバイナンスは自社でブロックチェーンを開発し、そのブロックチェーンを使って分散型取引所を作りたいと考えています。